現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 「これなら誰でも乗れる」スズキ・レッツは、親しみやすさが自慢の超実用お買い物スクーターだ!

ここから本文です

「これなら誰でも乗れる」スズキ・レッツは、親しみやすさが自慢の超実用お買い物スクーターだ!

掲載 更新
「これなら誰でも乗れる」スズキ・レッツは、親しみやすさが自慢の超実用お買い物スクーターだ!

 初代レッツ(2ストロークエンジン)は1996年に登場。中でもバリエーションモデルのレッツIIは、他社を出し抜き10万円を切る廉価設定で話題を巻いたと記憶している。デビューのタイミングとしてはセピアの後継と言われたが、レッツIIの位置づけとしては、それ以前の薔薇や蘭の後を担うシンプルなエントリーモデルとも言えた。 2018年12月21日に発表された今回の新型も価格は同社製品中最廉価なのである。REPORT⚫️近田 茂(CHIKATA Shigeru)PHOTO⚫️山田俊輔(YAMADA Shunsuke)

スズキ・レッツ・・・・・・163,080円

サインハウス、大阪&東京モーターサイクルショーの出展概要を発表

 正直言ってゼロハンスクーターの試乗は久しぶりの事だったが、改めてその気軽な乗り味がとても楽しく思えたのが実に印象的だった。車重は装備重量で70kg、このクラストップレベルの軽量ぶりだ。全高は1000mmを切り、全長やホイールベースも小さめ。大きな差ではないもののライバル達と比較するとシート高も唯一700mm を切り、全体的な車体サイズはミニマムレベルにある。
 ハンドルを握りセンタースタンドを下ろした時、クルリと反対側に向ける等車体を取り回す時の手応えは本当に軽い。スタンドを立てる時も車体を持ち上げる程の意識する事はなく簡単に掛けられる。シート脇の左側には丁寧に右手を添えられるグリップが設けられているがそれも必要ない程に扱いは軽々だ。2輪車に初めて乗る人でも、腕力に乏しい小柄な女性でも不安なく乗り始めることができる事は請け合いである。

 もっぱら気楽な足代わりと割り切るのなら軽い乗り味とコンパクトな車体サイズは大きな魅力となる。家の軒下や駐輪場からの出し入れも楽だし、さほど大きなスペースも必要としない。つまり普段使いする上でのストレスが少ないのである。
 今回実用燃費率の計測は叶わなかったが定地燃費は66km/L。モード燃費率で53.4km/L。燃費率は使い方で大きく左右されるものだが大雑把に実用でも1Lで40~50Kmは走りそう。ちなみに燃料タンク容量は4.8Lあるので、一度満タンにすると200km近くかそれ以上走れてしまう。隣町程度への買い物利用ならおそらく1カ月以上は賄えてしまうだろう。


自転車感覚の気軽な乗り味が楽しい!

 跨がるとフラットなフロアに膝を揃えて乗れる行儀の良いライディングポジションが特徴。コンパクトな車体の割に窮屈な印象はない。右手のスロットルを開けると穏やかながらもそれなりに不足の無いトルク感で立ち上がる。極めて軽かった操舵フィーリングも加速と共に安定感が伴うようになり、快適に走れた。
 減速時も4ストロークエンジン独特のエンジンブレーキが良く利く。アクセルを戻すだけで程よい減速感があり12~13km/hまでは十分頼れる。それ以下では自動遠心クラッチが切れるのでスゥーと転がるから前後ブレーキを使えば良い。加速感もストレスは感じなかったが、軽量故に減速操作も不安なくスパッと止められる。全体的に軽々と扱える軽快な走りが気持ち良い。

 日常的に使う近場の足として割り切るなら、若干前傾斜ながらもフラットスペースが広いフロアは、重量物の運搬にも好都合。例えば飲料をケース買いしても、床の前方に置いて両足で挟んで乗れば、楽にかつ安全に運べてしまう使い勝手の良さは自転車の比ではないのである。
 家から数km程度の快適移動道具としての活用がお勧めであり、その軽快な使い心地が魅力である。


◼️ディテール解説◼️

⚫️足つき性チェック(ライダー身長170cm)

◼️主要諸元◼️

型式 2BH-CA4AA
全長 / 全幅 / 全高1,660mm / 615mm / 995mm
軸間距離 / 最低地上高1,150mm / 105mm
シート高695mm
装備重量 ※170kg
燃料消費率 ※2国土交通省届出値:定地燃費値 ※366.0km/L(30km/h)1名乗車時
WMTCモード値 ※453.4km/L(クラス1)1名乗車時
最小回転半径1.8m
エンジン型式 / 弁方式A409・強制空冷・4サイクル・単気筒 / SOHC・2バルブ
総排気量49cm3
最高出力 ※52.7kW〔3.7PS〕/ 8,500rpm
最大トルク ※53.4N・m〔0.35kgf・m〕/ 7,000rpm
燃料供給装置フューエルインジェクションシステム
始動方式キック・セルフ併用式
潤滑油容量0.8L
燃料タンク容量4.8L
クラッチ形式乾式自動遠心シュータイプ
変速機形式Vベルト無段変速
フレーム形式アンダーボーン
ブレーキ形式(前 / 後)機械式リーディングトレーリング
タイヤサイズ(前 / 後)80/90-10 35J
乗車定員1名
排出ガス基準平成28年国内排出ガス基準に対応

こんな記事も読まれています

みなとみらいのヤマハ発信拠点で“外に繰り出したくなる”イラスト展開催 12月11日~15日
みなとみらいのヤマハ発信拠点で“外に繰り出したくなる”イラスト展開催 12月11日~15日
レスポンス
ルクレール、”チームオーダー無視”のサインツJr.を批判「優しくすると、いつも損をするんだ!」
ルクレール、”チームオーダー無視”のサインツJr.を批判「優しくすると、いつも損をするんだ!」
motorsport.com 日本版
F1 Topic:ホテルでも空港でも遊べる“ギャンブルの街”ラスベガス。気になる賭け率とガスリーの躍進
F1 Topic:ホテルでも空港でも遊べる“ギャンブルの街”ラスベガス。気になる賭け率とガスリーの躍進
AUTOSPORT web
異形の「センチュリーロイヤル」!? 唯一無二の“Sワゴン型”なぜ存在?
異形の「センチュリーロイヤル」!? 唯一無二の“Sワゴン型”なぜ存在?
乗りものニュース
クルマはいまやボディだけじゃなくてシートもコーティングが基本! 車内で飲食するなら「布シートコーティング」は必須だった
クルマはいまやボディだけじゃなくてシートもコーティングが基本! 車内で飲食するなら「布シートコーティング」は必須だった
WEB CARTOP
エンブレムが立ち上がった! メルセデスベンツ『EQS』が「電気自動車のSクラス」らしく進化 1535万円から
エンブレムが立ち上がった! メルセデスベンツ『EQS』が「電気自動車のSクラス」らしく進化 1535万円から
レスポンス
4連覇達成のフェルスタッペン、レッドブル離脱は考えていたのか? 内紛とライバル猛追に苦しんだ2024年を回顧
4連覇達成のフェルスタッペン、レッドブル離脱は考えていたのか? 内紛とライバル猛追に苦しんだ2024年を回顧
motorsport.com 日本版
もう“永遠の2番手”じゃない。ヌービル、悲願のWRC初タイトルは「諦めず頑張り続けたご褒美。残る全てはオマケだ!」
もう“永遠の2番手”じゃない。ヌービル、悲願のWRC初タイトルは「諦めず頑張り続けたご褒美。残る全てはオマケだ!」
motorsport.com 日本版
「くっそかっこいいやん!」トライアンフの新型ミドルアドベンチャー登場にSNSは好感触
「くっそかっこいいやん!」トライアンフの新型ミドルアドベンチャー登場にSNSは好感触
レスポンス
「横で積む」それとも「縦に置く」? 知らないドライバーも多数! 外した「夏タイヤ」の「正しい積み方」正解はどっち!?
「横で積む」それとも「縦に置く」? 知らないドライバーも多数! 外した「夏タイヤ」の「正しい積み方」正解はどっち!?
くるまのニュース
メルセデス・ベンツ「Gクラス」の電動仕様「G580」のスゴさとは? 戦車みたいに“その場”で旋回! BEV化にて舗装路も悪路も「走りが格上」に
メルセデス・ベンツ「Gクラス」の電動仕様「G580」のスゴさとは? 戦車みたいに“その場”で旋回! BEV化にて舗装路も悪路も「走りが格上」に
VAGUE
初めてのスポーツバイクにオススメ 『境川サイクリングロード』を走ってみた
初めてのスポーツバイクにオススメ 『境川サイクリングロード』を走ってみた
バイクのニュース
サインツ予選2番手「マクラーレンに勝ってタイトルをつかむため、最大限のポイントを獲得する」フェラーリ/F1第22戦
サインツ予選2番手「マクラーレンに勝ってタイトルをつかむため、最大限のポイントを獲得する」フェラーリ/F1第22戦
AUTOSPORT web
日産が93.5%の大幅減益! ハイブリッドの急速な伸びを読めなかったのは庶民感覚が欠けていたから…「技術の日産」の復活を望みます【Key’s note】
日産が93.5%の大幅減益! ハイブリッドの急速な伸びを読めなかったのは庶民感覚が欠けていたから…「技術の日産」の復活を望みます【Key’s note】
Auto Messe Web
【カワサキ×IXON】初コラボでジャケットを設定!2024秋冬から販売中!緑がチラチラ、かっこいい!  
【カワサキ×IXON】初コラボでジャケットを設定!2024秋冬から販売中!緑がチラチラ、かっこいい!  
モーサイ
残す? それともクビ? レッドブル、ラスベガスでも大苦戦セルジオ・ペレス処遇を最終戦後の会議で決定へ
残す? それともクビ? レッドブル、ラスベガスでも大苦戦セルジオ・ペレス処遇を最終戦後の会議で決定へ
motorsport.com 日本版
4K映像 × EIS手ブレ補正機能搭載のバイク用ドライブレコーダー「AKY-710Pro」の予約販売が12月末スタート!
4K映像 × EIS手ブレ補正機能搭載のバイク用ドライブレコーダー「AKY-710Pro」の予約販売が12月末スタート!
バイクブロス
悲願の「全固体電池」が実現間近! ホンダが2020年代後半の量産開始を目標にしたパイロットラインを初公開
悲願の「全固体電池」が実現間近! ホンダが2020年代後半の量産開始を目標にしたパイロットラインを初公開
THE EV TIMES

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村