FMCのうわさも聞こえてきた! スバルの末弟「XV」とは?
スバルのSUVファミリーにおいて末弟のポジションにあるのが「スバル XV」。最近では新型のうわさもホットになってきましたが、あらためて現行モデルのお買い得感を確認してみましょう。
基本的なボディは5ドアハッチバックのインプレッサスポーツと共通設計となっていますが、内外装にカジュアルポップな要素をプラスしているのがXVの特徴。SUVに期待する遊び心を存分にアピールしているモデルとなっています。
スバル、新型SUVを予告。9月15日に公開、これってもしかして…?
このように紹介すると乗用車ベースの“なんちゃってSUV”と思ってしまうかもしれませんが、そうではありません。XVの最低地上高は200mmも確保され、X-MODEと名付けられた悪路走破性を高める電子制御も備えています。
パワートレインもSUVらしく全車フルタイム4WDだけの設定となっています。つまりスバルのコアテクノロジーであるボクサーエンジン(水平対向エンジン)とシンメトリカルAWD(左右対称四輪駆動)を採用しているのです。
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1.6Lか、2.0Lマイルドハイブリッドか?
ボクサーエンジンは1.6Lと2.0Lマイルドハイブリッドの2種類で、1.6Lの最高出力は115ps、2.0Lエンジンの最高出力は145psで、燃費性能は1.6Lが13.3km/L、2.0Lは15.0km/Lとなっていて、排気量が大きいほうが燃費がよいのはマイルドハイブリッドを採用しているからにほかなりません。
1.6Lエンジン車の価格帯は220万円~233万2000円、2.0Lマイルドハイブリッド車は265万1000円~295万9000円となっていますが、予算が届くのであれば、日常的な走りに余裕があって、燃費性能にも優れた2.0L車を選ぶことをおすすめします。
機能面では2.0LはSIドライブと呼ばれるドライブモード切り替え機能が標準装備となり、LEDヘッドライトも2.0Lの上級グレードだけに標準装備されるなど、価格差以上の装備差があるといえます。
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本格SUVなのに機械式駐車場に対応
またXVの特徴は、全高が1550mmとなっている点です(ルーフレール装着車は25~45mm高)。1550mmという数値は日本では大きな意味をもち、ほとんどの機械式駐車場に対応することができます。
ほかのSUVモデルでも全高1550mm以下のモデルは存在していますが、そうしたモデルの多くは最低地上高も低く抑えられているため、走破性を犠牲にして、都市部での使い勝手のよさを得ているといえます。
XVにそうしたトレードオフはありません。全高1550mmと最低地上高200mmを同時に実現しているという点で国産SUVでは唯一無二の存在であり、ライバル不在といえるでしょう。
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価格やスペックが似ているのは「マツダ CX-30」
あえてライバルと言えそうなモデルを挙げると「マツダ CX-30」でしょうか。CX-30は2.0Lガソリン+マイルドハイブリッド、1.8Lディーゼル、2.0L ガソリン+マイルドハイブリッドと3種類のパワートレインを用意していますが、CX-30の2.0LガソリンとXVの2.0Lはパフォーマンス的にも似たものになっています。
>>マツダ CX-30のカタロググレードをチェックする
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価格帯も同じゾーンで、CX-30はFFを選べばXVよりリーズナブルな価格帯に見えるものの、2.0Lガソリンエンジンの4WDという条件では269万5000円~303万6000円と、XV(265万1000円~295万9000円)とほぼ同等です。
装備の違いもあり、どちらが高いといった表現は難しいのですが、カーナビや安全装備など現代的なニーズを満たす機能を備えた状態での実勢価格で考えると、XVとCX-30はほぼ同じ価格帯のライバルといえます。
ちなみに、CX-30の全高は1540mmで、最低地上高は175mmとなっています。このあたりの数値を見るとSUVらしい走りが期待できるのはXV(最低地上高は200mm)であろうことは容易に想像できるところで、オフロード性能を重視するのであればやはりXV有利ということになりそうです。
もちろん、SUVの選びで走破性を最優先するユーザーは多数派ではないかもしれません。スタイリングの好み、燃費性能、パッケージングなど様々な要素で比べた上で、自分のカーライフに合った愛車を選んで欲しいと思います。
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文:山本晋也
写真:
1~5枚目:スバル XV 2.0e 特別仕様車 スマートエディション
6~10枚目:スバル XV 特別仕様車 アドバンススタイルエディション
11~12枚目:マツダ CX-30 プロアクティブツーリングセレクション
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みんなのコメント
性能を考えると車両価格が安すぎる。
それがスバルだと思う。
トータルのコスパで言えば全然負けてないし、むしろ価格破壊の安さだと思う。