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室内の広さと使い勝手のよさはピカイチ!強固な足回りでスポーティーな走りも楽しめるホンダ「N-BOX カスタム L コーディネートスタイル」

掲載 更新 42
室内の広さと使い勝手のよさはピカイチ!強固な足回りでスポーティーな走りも楽しめるホンダ「N-BOX カスタム L コーディネートスタイル」

■石川真禧照のK-CAR徹底解剖

 2022年から2023年にかけて、最も売れた乗用車がホンダの「N-BOX」だ。「ヤリス」や「プリウス」といった普通乗用車を含めて、軽自動車の「N-BOX」が1位となった。販売台数は20万2197台。ちなみに2位は「ヤリス」で16万8557台だった。じつに、約3万5000台もの差をつけて、堂々の販売台数1位を達成。しかも現行モデルが登場した2017年以降、年間販売台数で4年連続、昨年で5度目の快挙を達成したことになる。なぜ、これほどの長期間、「N-BOX」は売れているのだろうか。今回、オートブレーキホールド付き電子制御パーキングブレーキを全車に標準装備した最新モデルに試乗した。

今週、話題になったクルマのニュース4選(2022.7.9)

スポーティーなイメージの「N-BOXカスタム」

「N-BOX」シリーズには、大きく分けて「N-BOX」と「N-BOXカスタム」がある。エンジンやミッション、サスペンションなどの基本的なコンポーネンツに違いはない。両モデルともにNA(自然給気)とターボエンジンが用意されている。足回り系の違いといえば、「N-BOX」は基本的にスティールホイールが標準装備なのに対し「N-BOXカスタム」はアルミホイールで14インチと15インチが用意されている。



 外観では「N-BOX」は丸目のヘッドライトでファミリーカーをイメージしたおとなしいデザインを採用しており、日常生活の中に溶けこむような使いやすいクルマに仕上がっている。一方の「N-BOXカスタム」は、クロームメッキグリルとバンパー下にコの字のメッキ部分を採用し、ダイナミックなデザインで登場した。ライト周りには9灯式のフルLEDヘッドライトを装備。リアは大型のルーフスポイラーが装着され、スポーティーなイメージを演出している。



 今回、試乗したのは「N-BOX カスタム Lコーディネートスタイル」。「L」との違いは、リア右側のパワースライドドアが標準装備になっているのと、フロントグリルやフォグライトガーニッシュ、アウタードアハンドルがクロームメッキでもツヤ消しのダーククロームになり、室内では助手席インパネ、ドアノブパネル、ハンドルスポーク下部にそれぞれマルチボルドー色の偏光る塗装が施されている点だ。



 運転席に座って、ポジションを合わせた。着座位置はやや高めだが、それでも頭上のスペースは、手を伸ばして、天井やフロントウインドウに手が届くか、というほどに広い空間が広がっている。大き目のサイズの前席は、中央から2分割され、スライドし可倒する。両席の間には、大きめのアームレストも備わっている。床面もフラットだし、コンソールの張り出しも小さいので、前席間でサイドスルーができる。

 後席で寛いでみると、スライドドアは左右ともに電動式で、運転席からコントロールできる。ベンチシート仕様の「L」は、後席がスライドしないが十分広い。後席は座面だけをチップさせ、高さのある空間を創り出したり、背もたれを前に倒すと座面もスライドし床下に潜り込むスライドダウン方式も採用している。室内高も他社のスーパーハイトワゴンより高めにとれている。この広さは「N-ONE」の絶対的な強みでもある。



 ただ、少し気になったのがスライドドアのウインドウだ。開閉させたが、2分の1程度しか降りなかった。リアゲートから後席を倒すと、引き起こすのにサイドに回り込まなければならなかったので、背もたれにシートを引き起こすためのロープを備えておいてくれるとありがたい

室内の広さと使い勝手のよさでライバルたちを一歩リード

 運転席でエンジンを始動させる。0.658ℓの3気筒エンジンが目覚める。シフトレバーはP、R、N、D、Sの5ポジション。Dレンジで走り出す。0.658ℓのエンジンは、4000回転あたりから音が高まり出す。音質はノイジーではない。

 60km/hはDレンジで1800回転あたり。3000回転をオーバーするとアクセルレスポンスも良くなってくる。高速走行で80km/hは2800回転。Sレンジにシフトすると3400回転だ。エンジン音は4000回転あたりから大きくなるので、素早い加速が必要なら、Sレンジにシフトするとトルクピークに向かって加速を開始する。Dレンジの0→80km/hは11秒台。速さを求めるならターボは必須だ。

ハンドリングの安定感も「N-BOX」の美点。特に、中・高速域での動きが安定している。中速域でのコーナリングは、アンダーステアはまだ残っているものの、かなり改良されている。乗り心地も低速域ではタイヤのザラつきや上下動の硬さが気になるが、車速を高めていくほどに上下動も抑えられてくる。



 平均実走燃費は10~14km/L。カタログ値は21.2km/L(WLTC)だ。安全運転支援や快適装備も充実している。標準装備になったオートホールドパーキングブレーキなど、街中での使い勝手もいい。日本で最も売れているクルマは、室内の広さと使い勝手のよさでライバルたちの追従を抑えているのだ。



■関連情報
https://www.honda.co.jp/Nbox/

文/石川真禧照 撮影/萩原文博

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みんなのコメント

42件
  • 平均燃費10〜14はキロは大嘘
    田舎なら約20は走る
    どこ走らせたらそんな数値になるんだよ
    60キロ1600回転付近で走らせられるのに
    それ以上の回転数で走ってるなら踏み過ぎだ
  • 「N-ONE」の絶対的な強み??
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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