10月26日(木)から11月5日(日)にかけて開催される「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」で発表された新型車を深掘り! ダイハツの新型「ビジョン コペン(VISION COPEN)」の開発意図はいかに?
初代のデザインを現代的に仕上げる
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小さなスポーツカーというジャンルを、守り続けてくれているダイハツ。ホンダ「S660」が2022年に生産中止になったあとも、コペンの販売は続いている。
コペンのよさは、バリエーションの豊富さ。スタイルも多様だし、性能的にもボディや足まわりをスポーティに仕立てたGRスポーツまで用意。“売れ行き”より“情熱”、というかんじが、クルマ好きからすると痛快だ。
そこにあって、コンセプトモデルのビジョン コペンの注目点は、2002年登場の初代のイメージを継承したボディデザインと、CN(カーボンニュートラル)燃料を使うドライブトレインの提案にある。
駆動系のレイアウトは、フロントエンジンで後輪駆動。そしてフルオープンのボディ。伝統的なスポーツカーの定石を、ここではしっかり守っているのも、私としては好感がもてる。
「工業製品というより、楽しいパートナーとして存在感を出したかった」とは、エクステリアデザインを担当したダイハツ自動車デザイン部の森本凌平の言。
「そのために初代のデザインをもういちど見直して、現代的に仕上げました」
フロントのエアダムが深いうえに、キャラクターラインをほぼすべて廃して、車体面のカーブでスポーティな雰囲気を演出しようとしている。それもかなり成功していると感じられるではないか。
1300ccというエンジンは、CN燃料の使用を見据えているという。カーボンニュートラル、つまり炭素を排出しない、合成燃料を使ったらいいのでは? という提案だ。
いまの段階でCN燃料は、トラックなど大型自動車の燃料として可能性が検討されている。乗用車のエンジン、ガソリンや軽油のかわりに使うと、はたしてどんなフィールなのか。私は未経験なので、むしろ興味津々だ。それでスポーツカーにもふさわしい加速感とか減速感とか、エンジン車のような感覚が味わえるならビジョン コペンにも期待が高まる。
「将来にわたってスポーツカーを守っていきたい」
森本は、上記のように述べている。
ルーフは、量産型コペンでおなじみの電動開閉式「アクティブトップ」とされる。かつては、ドイツの「OASys(オープンエアシステムズ)」社が手がけていた。マツダの「ロードスターRF」は同社が開発したルーフを採用している。個人的には、軽量小型のオープンモデルにとって、凝った作りで、かつ重量も重くなる電動格納式トップは、必ずしも必要ではないんじゃないか? と、思いがある。むしろ軽い手動式にして、そのぶん重心高を下げたらどう
ビジョン コペンが量産化されることになったら、どんな走りを体験させてくれるだろう……今から楽しみだ。
文・小川フミオ 写真・安井宏充(Weekend.) 編集・稲垣邦康(GQ)
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