現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【試乗】メルセデスAMG C63 Sは想像以上の進化を遂げていた

ここから本文です

【試乗】メルセデスAMG C63 Sは想像以上の進化を遂げていた

掲載 更新
【試乗】メルセデスAMG C63 Sは想像以上の進化を遂げていた

メルセデスベンツCクラスのフェイスリフトと同時に、メルセデスC63 Sも大きく変わった。CクラスのメルセデスAMGシリーズのトップモデルとなる 63 Sを試してみた。(Motor Magazine 2019年1月号より)

コーナリングも自在に楽しめる

“日産 GT-R 50”、これがGT-Rの最終形なのだろうか!?

フェイスリフトを受けたメルセデスAMG C63 Sセダンの走りは、想像以上の進化を遂げていた。富士スピードウェイでの全開ドライブは、そのドライバーズカーとしての魅力が格段に増していたことを大いに実感させてくれたのだ。

C63 Sが搭載する最高出力510ps、最大トルク700Nmの4L V型8気筒ツインターボエンジンは従来と変わらないが、AMGスピードシフトMCTは従来の7速から9速にギア数が増やされた。

さらに注目すべきはシャシだ。ESPの介入度合いなどを細かく選択できるよう多くのモードを備えた「AMGダイナミクス」、さらにESPオフの際に、トラクションコントロールの効きを9段階に設定することを可能にした、その名も「AMGトラクションコントロール」が初めて採用されたのである。

周回数が限られていたので、今回は最初からESPオフでコースイン。すると、すぐにコーナリング特性が激変していることに気づいた。旧型は操舵応答は鋭いものの、リアの動きがピーキーでアクセルペダルワークに非常に気を遣った。

それが新型では挙動変化がスムーズで一貫性があり、またトラクション自体も向上しているらしく、コーナーの立ち上がりで自信を持って踏んでいけるのである。ターンインは少々穏やかになり舵角も増えているが、結果的によく曲がり、安定感も高くなっている。

ステアリングホイールのスポーク脇に置かれたダイヤルでAMGトラクションコントロールの設定を調整していくと、立ち上がりでのスライド許容量が変化していく。9段階中の9ならほぼ何も起きないが、6くらいになると軽く流れるように。3や2だと結構な角度がつくのだが、巧みなのはそれでも必要以上に横を向くことがなく、クルマがしっかり前に進んでいくのだ。

安定したトラクションを土台とする緻密な制御で、C63 Sは直線だけでなくコーナリングも自在に楽しめるクルマに仕上がっていたのである。

メルセデスAMGの63シリーズとしてはAMG GTを除けば唯一の後輪駆動モデルとなるC63。その価値と魅力が、今回のフェイスリフトでさらに際立つものとなったのだ。(文:島下泰久)

メルセデスAMG C63 S 主要諸元(欧州参考値)

●全長×全幅×全高=4757×1839×1426mm
●ホイールベース=2840mm
●エンジン=V8DOHCツインターボ
●排気量=3982cc
●最高出力=510ps/5500-6250rpm
●最大トルク=700Nm/2000-4500rpm
●トランスミッション=9速AT
●駆動方式=FR
●車両価格=1407万円

こんな記事も読まれています

V8自然吸気エンジンが絶滅危機に:最後の機会を逃すな!
V8自然吸気エンジンが絶滅危機に:最後の機会を逃すな!
レスポンス
【インディアン】FTR・SCOUT シリーズを対象とした「Welcome to Indian Motorcycle スペシャルカスタムキャンペーン」を開催中!
【インディアン】FTR・SCOUT シリーズを対象とした「Welcome to Indian Motorcycle スペシャルカスタムキャンペーン」を開催中!
バイクブロス
【COSWHEEL】新型電動バイク「MIRAI1000/500」が5/9より Makuake にて先行販売スタート!
【COSWHEEL】新型電動バイク「MIRAI1000/500」が5/9より Makuake にて先行販売スタート!
バイクブロス
ハセガワ、注目のニューキット「S110シルビア」のテストショットを公開!【第62回 静岡ホビーショー2024速報】
ハセガワ、注目のニューキット「S110シルビア」のテストショットを公開!【第62回 静岡ホビーショー2024速報】
LE VOLANT CARSMEET WEB
えっ…! 軽自動車に「軽油」入れちゃった!? つい「うっかり間違い」では済まされない「燃料の油種」とは
えっ…! 軽自動車に「軽油」入れちゃった!? つい「うっかり間違い」では済まされない「燃料の油種」とは
くるまのニュース
ポタ電といえばこれ! 世界累計50万台以上販売した「Jackery ポータブル電源 240」が大幅パワーアップしてリニューアル【車に積みたいアウトドアアイテム】
ポタ電といえばこれ! 世界累計50万台以上販売した「Jackery ポータブル電源 240」が大幅パワーアップしてリニューアル【車に積みたいアウトドアアイテム】
月刊自家用車WEB
自動車事故で女性のほうが「むち打ち症」になりやすいのは「ダミー人形が男性」だから! ボルボの安全に対する取り組みが想像の遙か上だった
自動車事故で女性のほうが「むち打ち症」になりやすいのは「ダミー人形が男性」だから! ボルボの安全に対する取り組みが想像の遙か上だった
WEB CARTOP
BMWがEVオーナー向けに「BMW Destination Charging プロジェクト」を開始、第1弾として麻布台ヒルズに充電器を設置
BMWがEVオーナー向けに「BMW Destination Charging プロジェクト」を開始、第1弾として麻布台ヒルズに充電器を設置
@DIME
段付きGTAから身をよじって走りそうなZまで!タミヤのカーモデル再販&バリエーション【第62回 静岡ホビーショー2024速報】
段付きGTAから身をよじって走りそうなZまで!タミヤのカーモデル再販&バリエーション【第62回 静岡ホビーショー2024速報】
LE VOLANT CARSMEET WEB
全長3.7mの「小さな最高級車」あった!? コンパクトなのに“匠仕上げ”の「超豪華内装」採用! 570万円超えの「贅沢すぎコンパクトモデル」がスゴい
全長3.7mの「小さな最高級車」あった!? コンパクトなのに“匠仕上げ”の「超豪華内装」採用! 570万円超えの「贅沢すぎコンパクトモデル」がスゴい
くるまのニュース
電動バイクの未来を変える!?実用化待望の「全固体電池」とは
電動バイクの未来を変える!?実用化待望の「全固体電池」とは
バイクのニュース
御嶽山でオフロード走行&キャンプを楽しむ「EXPLORER CAMP MEETING」の参加申し込み受付がスタート!
御嶽山でオフロード走行&キャンプを楽しむ「EXPLORER CAMP MEETING」の参加申し込み受付がスタート!
バイクブロス
インプレッサはBMW MINI アウディに勝てない? 日本の「小さなプレミアムカー」はなぜ成功しないのか?
インプレッサはBMW MINI アウディに勝てない? 日本の「小さなプレミアムカー」はなぜ成功しないのか?
ベストカーWeb
メルセデスベンツ『CLE カブリオレ』に「AMG 53」、電動ターボで449馬力
メルセデスベンツ『CLE カブリオレ』に「AMG 53」、電動ターボで449馬力
レスポンス
ホンダの斬新「軽ピックアップ」が超カッコいい! 流行りの「アウトドア」にも最適! 万能すぎる「軽トラ」は日本にピッタリな商用車!
ホンダの斬新「軽ピックアップ」が超カッコいい! 流行りの「アウトドア」にも最適! 万能すぎる「軽トラ」は日本にピッタリな商用車!
くるまのニュース
空力マシマシのMotoGPマシンは「決して戻らないし戻してほしくない」ベテランからは批判も若手ジャンアントニオはお気に入り
空力マシマシのMotoGPマシンは「決して戻らないし戻してほしくない」ベテランからは批判も若手ジャンアントニオはお気に入り
motorsport.com 日本版
最近流行のクルマの「サブスク」! ぶっちゃけ「何がよくて」「ネガな点はどこ」なのかまとめてみた
最近流行のクルマの「サブスク」! ぶっちゃけ「何がよくて」「ネガな点はどこ」なのかまとめてみた
WEB CARTOP
マイアミGP、アメリカ史上最多のF1中継視聴者数を記録。サーキットにも27万人が詰めかける
マイアミGP、アメリカ史上最多のF1中継視聴者数を記録。サーキットにも27万人が詰めかける
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村