「なんでこうなった!?」 開発した人を小一時間ほど問いただしてみたい、でも憎めない「ざんねん」なクルマたち、エピソードを集めた『ざんねんなクルマ事典』『ますます! ざんねんなクルマ事典』(小社刊)。
日本のクラシックカーや絶版車、珍車についての知識にも定評あるモータージャーナリスト、片岡英明氏監修による本書から、今の体制なら復活もあるんじゃない? な日産車3台、またはその派生車のざんねんなエピソードをご紹介!
マーチ、フーガ、キューブ…… 復活期待の日産車たちに見つけたざんねん物語3選
監修/片岡英明、写真/日産
[amazonjs asin="4065129079" locale="JP" tmpl="Small" title="ざんねんなクルマ事典"]
[amazonjs asin="B0B8Z2HSRK" locale="JP" tmpl="Small" title="ますます! ざんねんなクルマ事典"]
■ステキなデザインなんですけど…巨匠、「あのクルマ」と似すぎてません? 日産 初代マーチ(1982~1992年)
日産 初代マーチ(1982~1992年)。経済性が高く、使い勝手もいいクルマとしてさまざまな派生車種が登場。欧州でもマイクラという名前で販売され、高い人気でした。ちなみに、初代マーチは1982年、ウーノは1983年に販売されました。たぶん設計時期カブッてますよね
●「マッチのマーチ」はウーノとソックリだった……
「日産マーチ」の初代は1982年に登場しました。
初代マーチは日産としては久しぶりのリッターカーで、「プラットフォームからエンジンまで新開発」というほどの気合が入ったモデルでした。
イメージキャラクターは当時人気絶頂だった近藤真彦さんで、基本デザインはイタリアの巨匠ジョルジェット・ジウジアーロ氏に依頼されたのでした。
巨匠のデザインはやはりさすがで、シンプルながらも美しいものでした。
しかし、同じくジウジアーロ氏がデザインしたイタリアの「フィアット ウーノ」とあまりにも似ていたことで、若干の物議を醸しました。
・発売年月:1982年10月
・エンジン種類:直4 SOHC
・総排気量:987cc
・最高出力/最大トルク:52ps/7.7kg/m
・全長/全幅/全高:3735×1560×1395mm
・車両重量:700kg
・諸元記載グレード:i・z-f
●ざんねん度:★★★☆☆
■まさか「腐りかけのキノコ」に聞こえてしまうなんて…!? 日産 初代フーガ(2004~2009年)
日産 初代フーガ(2004~2009年)。長い歴史を持つ高級セダン、セドリック(グロリア)の後継車として発売されました。イメージを刷新して若い世代を開拓するため、(主に日本人向けに)車名を変更しています
●日本やイタリアでは通用するネーミング…なの…だが…
日産フーガは、2004年から2022年まで製造販売されていた日産のアッパークラスセダンです。
フーガという車名は音楽用語のFuga(遁走曲)と日本語の「風雅」から来ているもので、「(音楽形式の)フーガのような調和」と「上品で優美さ(風雅)」との意味が込められているとのこと。
しかし英語を母語とする人間が「Fuga」と聞くと、自動的に「腐りかけたマッシュルーム」を連想してしまうのだそうです。
横文字のネーミングというのはやっぱり難しいですねぇ。
・発売年月:2004年10月
・エンジン種類:V6 DOHC
・総排気量:2495cc
・最高出力/最大トルク:210ps/27.0kg/m
・全長/全幅/全高:4830×1795×1510mm
・車両重量:1630kg
・諸元記載グレード:250XV
●ざんねん度:★★★☆☆
■「座れないが、そこにある」という現代アートのような謎の3列目シート 日産キューブキュービック(2003~2008年)
日産キューブキュービック(2003~2008年)。内装は基本的にベースとなったキューブと同等で温かみのあるデザイン。しかし無理やり作られた3列目のシートは居住性が悪いです。箱型のボディ形状のおかげで頭の上のスペースは確保されていますが、座席も足元スペースも狭い……
●わずかなサイズアップで座席数を増やすのは無茶だった
日産キューブキュービックは、2代目の日産キューブをベースに作られた3列シート/7人乗りの派生車種で、2003年から2008年まで販売されました。
ホイールベース(前後の車輪間の距離)と全長は普通のキューブより延ばしていますが、大幅に延長させたわけではありません。
そのサイズで3列にしたので、当然3列目は激狭です。そして3列目に人が座るには2列目を限界近くまで前にスライドさせないと難しいため、結局は2列目も激狭に。
3列目は緊急用ととらえ、普段はたたんでおくしかありませんでした。そもそものコンセプトに無理があったのか、後継モデルは登場していません。
・発売年月:2003年9月
・エンジン種類:直4 DOHC
・総排気量:1386cc
・最高出力/最大トルク:98ps/14.0kg/m
・全長/全幅/全高:3900×1670×1645mm
・車両重量:1160kg
・諸元記載グレード:SX
●ざんねん度:★★★★☆
* * *
なんでそうなったの!!? ざんねんだけど、でも愛おしい。そんなクルマたちの数々を集めた『ざんねんなクルマ事典』『ますます! ざんねんなクルマ事典』は講談社ビーシーより絶賛発売中! アマゾンのレビューも好評価です!
[amazonjs asin="4065129079" locale="JP" tmpl="Small" title="ざんねんなクルマ事典"]
[amazonjs asin="B0B8Z2HSRK" locale="JP" tmpl="Small" title="ますます! ざんねんなクルマ事典"]
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
謎の「白バイコスプレおじさん」 違反じゃないの? 「警察”風”」の白バイクに青ユニフォームが話題に… 法的にはどうなる? 元警察官が解説
ホンダ「新型軽バン」発表! 斬新「“黒すぎ”ボンネット」&めちゃカッコイイ“デカール”設定! 新型N-VAN e:用「純正アクセ」10月発売
超豪華ミニバン「コロンブス」が凄い! V12エンジン&「4列シート」搭載! もはや「新幹線」レベルの車内で“新大陸”に出発か!?
100万km超えでもまだ活躍! さらに輸出されて寿命をまっとう! 日本製トラックの耐久性が想像の斜め上だった
道路にある「謎の黄色い“縁石”」 意味知らない人も多い? 「うっかり違反」になる可能性もある「黄色サイン」に反響の声
みんなのコメント
私は日産車を何台も乗り継いできたけれど、つまらない車など一台もなかった。
「つまらないけどいとおしい」
?
訳のわからない言い方すんなよ。