■ジムニー/シエラの納車待ちはいつ解消する?
2018年7月に発売されたスズキ「ジムニー」と「ジムニーシエラ」(以下、シエラ)は、1年以上を経過した現在でも、ジムニーは約1年、シエラは約2年という納車期間がアナウンスメントされています。
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ジムニーとシエラの納車期間は一度は短くなりましたが、依然としてほかのモデル同様に購入後1か月から2か月という納車時期には程遠い状況です。そんななか、新たな生産ラインをスタートさせるという情報が入ってきました。これによって、長い納車待ちの状況は解消するのでしょうか。
都内にあるスズキ直営のアリーナ店に行ってみました。
「ジムニーとシエラをご希望のお客さまには、どのグレード、どのボディカラーでもいいから納車が早まらないか、という要望が非常に多くあります。
メーカーの生産体制によって変化はあると思いますが、弊社の情報端末で単純に計算していくと、ジムニーでおおよそ1年後、シエラで2年後。現状ではそのようなご案内をさせて頂いています」と営業担当者が説明します。
ジムニーとシエラは登場直前から人気に火が着き、発表直後にはすでに多くの受注があった状態です。メーカー発表による国内販売目標台数は、ジムニーが1万5000台1年(月あたり1250台)、シエラが1200台1年(月あたり100台)と発表されました。しかし、2018年7月の新車登録台数を見ると、ジムニーは5063台、シエラは651台とすでにオーバーフロー状態であることが分かります。
発売直後のアナウンスでは、ジムニーが半年オーバー、シエラが1年待ち。発表前に予約したユーザーには、2018年7月中にデリバリーされたという希有なケースもありましたが、ほとんどがディーラーの展示車・試乗車であったという話も伝わっています。
慌てたメーカーは、2019年1月から増産体制に入りましたが、ジムニーは月2000台弱、シエラは月500台強の販売台数の推移で2018年を終えました。
そもそもジムニーは構造上特殊なクルマで、ほかのモデルよりも工程が多いとされています。ジムニーの開発者によれば、「ジムニーはラダーフレームという特殊な骨格を持っており、ほかのクルマとは溶接工程がまったく違います」と説明。そのため、通常よりも生産に手間暇がかかるという事情もあるようです。
増産体制を整えたとはいえ、2018年9月から欧州向けのデリバリーも開始。年末頃にはさらに注文が増え、前述のジムニーが1年、シエラが2年という納車待ち状態となり、状況が改善されたどころかかえって長くなっています。
2019年上旬にスズキ店、アリーナ店向けにおこなわれた年次説明会において、鈴木修会長は「消費税増税前までには、今あるバックオーダーをすべて解消する」と発言したようですが、その後に起きた問題によって達成が難しくなったといいます。
首都圏でスズキの副代理店を営んでいる経営者は、次のように話します。
「ジムニーは増産体制を取った後も、欧州へのデリバリーの影響で、国内のバックオーダーは遅々として解消されずに来ました。2019年は生産ペースを速めるという修会長の発言もありましたが、完成検査問題が発覚してしまい、ジムニーのみならず、ほかのモデルの納車にも影響が出てしまっています」
そんな状況に危惧したのか、スズキもさらなる増産体制を決断したようです。前出の副代理店経営者は次のように語ります。
「スズキ店とアリーナ店の会合で、ジムニーのインド工場設立が発表されたようです。ただしラインの稼働は2年後の2021年からということですので、当分の間は今の状況が続くのではないでしょうか」
※ ※ ※
詳細は発表されていませんが、インド工場は主に欧州向けのシエラを生産する工場のようで、余裕が出る湖西工場の輸出向けラインの一部を、国内向けにあてがうという計画なのでしょうか。
しかし、2021年は新型ジムニーとシエラが登場して3年が経過します。本来であれば仕様変更や特別仕様車の追加などがあってもおかしくない時期です。
また、以前より噂があるシエラの5ドアモデルや、ジムニーのオープンモデルなどの登場もユーザーから待ち望まれています。果たして新生産ラインの稼働が、こうした動きに繋がるのか、注目したいところです。
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