現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 三菱お得意のPHEVシステムを積んだ、“エコ”で“実用的”なスポーティSUV 三菱 エクリプスクロス【EDGE’S Attention】

ここから本文です

三菱お得意のPHEVシステムを積んだ、“エコ”で“実用的”なスポーティSUV 三菱 エクリプスクロス【EDGE’S Attention】

掲載 更新 15
三菱お得意のPHEVシステムを積んだ、“エコ”で“実用的”なスポーティSUV 三菱 エクリプスクロス【EDGE’S Attention】

そんなエッジィなモデルにEDGE編集部から「アテンション プリーズ!」。

今回は少し趣向を変えて、多くの人が気になっているであろうプラグインハイブリッドモデルを紹介。国産勢の中で以前より優れたシステムテクノロジーを提供してきたこだわりの三菱、そのスポーティSUVを紹介する。 

カーセンサーEDGE.netはこちら

“伝家の宝刀”をスタイリッシュなコンパクトSUVに搭載

“自動車の電動化”に関する話題で世の中なんだかかしましい。のべつ幕なしに伝えられるニュースだけを聞いていると、バッテリーEV(BEV)時代がすぐにでもやってきそうだ。VWグループを筆頭に欧州勢のEV傾倒を見ていると、確かに内燃機関の車には乗ってられない気分になってくるのも分かる。その一方で、EVに興味はあるけれど航続距離の問題や充電インフラのことを考えるとどうしたものか、と二の足を踏むユーザーも多いはず。

端的に言って、あと2回くらいの乗り替えでは「慌てることはない」し、環境が整っている(例えば、自宅に専用のガレージがある=充電設備が設置可能)とか、興味のある方からどうぞお好きにBEVを試してください、というのが今現在のアドバイスなのだが……。

それはともかく、多くの人にとっての最適解は今のところプラグインハイブリッド車(PHEV)だろう。欧州勢にしたところで、いきなりBEVだけの車未来社会など描いてはいない。PHEVを含めての電動化コンセプトで、つい先だって発表されたメルセデス・ベンツの新型Cクラスなどは全グレードがPHEVだった。

充電インフラが万全であるとは言えず、またバッテリーの能力に限界(重量面でも)がある今、燃料さえあれば電欠の心配もないプラグインハイブリッドシステム付き内燃機関こそが最も合理的なパワートレインだ。

各社様々なPHEVをリリースするが、以前より国産勢の中で優れたシステムテクノロジーを提供してきたのは三菱だ。システム構成は、フロントに積んだ2.4Lの高効率アトキンソンサイクルエンジンに、前後アクスルに置かれた2機の高出力電気モーターと、フロア下に配された駆動用リチウムイオンバッテリーを組み合わせたもの。

近距離の日常領域をできる限りEV走行モードで賄う。最大65kmまでBEVとして使えるから、家で充電さえできるのであれば多くの人の日常生活においてガソリンスタンド要らず、が成立する。

たまさか遠乗りをしてバッテリー残量が減ったとしても慌てることはない。エンジンを発電機として使用するシリーズ走行モードへ速やかに移行する。加速時や上り坂でも同様だ。さらに、高速走行時の追い越しなど、よりパワーが欲しいときにはエンジンとモーターが協力して駆動するパラレル走行モードへと自動的に変わる。プラグインだから、都合のいいタイミングで充電できるのであれば、すればいいし、しなくてもいい。

三菱はガソリンエンジン+電動ユニットを伝統の4WD技術と組み合わせて車両を統合制御するという高度な技術を早々に実用化した。13年にアウトランダーへ搭載すると、世界で最も台数の売れたPHEVとなった。 言ってみればこのPHEVシステムは、今の三菱にとって“伝家の宝刀”である。これを活用しない手はないということで、エクリプスクロスにもマイナーチェンジに併せて搭載されることに。

もとよりスペシャリティクーペのようなルックスのSUVだったエクリプスクロス。マイナーチェンジでフロントデザインはさらにスタイリッシュになり、リアセクションに至ってはクーペフォルムをより強調するよう大胆に変更されていた。インテリアデザインだけはちょっと古めかしいままのテイストが残るが、いずれにしてもPHEV仕様が追加されたことも考えるとフルモデルチェンジ級である。 ツインモーター+S-AWCというプラグインハイブリッドシステムを得たエクリプスクロスの走りはどうか。

非ハイブリッドモデルに比べて+300kgと聞いたが、それがまるで嘘のような加速フィールを見せた。右足を大きく踏み込まない限りはEVなわけだから、レスポンスよく、滑らかな加速をみせる。自然とできるだけエンジンをかけずに走ろうという気分になるほどだ。とはいえ、たとえ踏みすぎてエンジンをかけてしまったとしても、無粋なうなり音ひとつあげることがない。

乗り心地にはクラスを超えた重厚感さえあって、動きの一つ一つがとても洗練されているように思えた。車体の重心が低く前後重量配分にも優れるためか、このクラスの他のSUVとは一線を画すライドフィールだった。

そして、愉快だったのがエクリプスクロスで追加されたドライブモード、“ターマック”だ。ターマックとは舗装路のこと。ラリーの世界ではグラベル(未舗装)と対をなす単語でもある。とにかく、そんな形状のコーナーでもアクセルを踏み、ハンドルを切っていけば、面白いように曲がっていく。決してシャープすぎずニンブルすぎず、乗り手の思いどおりにグイグイ曲がっていく。しかも安定感も素晴らしい。夢中になってドライブするとSUVを駆っているということも忘れそうに。後輪の駆動を如実に感じるドライブフィールは、やはり楽しいものだ。

グランドツーリングSUVといったキャラクターだったアウトランダーPHEVに比べて、エクリプスクロスの走りはよりスポーティな味付け。同じシステムを搭載しながら、走りのキャラはまるで違っている。 エクリプスクロスPHEVのメリットがもうひとつある。それは給電と蓄電だ。最大出力1500WのACコンセントがあり、スマホの充電のみならずドライヤーだって使える。また、一般家庭の10日分に相当する蓄電能力も備わった。

日常生活から万が一の非常事態まで、活躍の期待できる実用SUV。現状、多くの人にとっての最適解であろうPHEV、その中でも注目しておきたい1台だ。 三菱 エクリプスクロスPHEVの中古車を探す▼検索条件三菱 エクリプスクロスPHEV × 全国文/西川 淳、写真/柳田由人

三菱 エクリプスクロスのカタログを見るカーセンサーEDGE.netはこちら

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

スズキが新型「ソリオ」1月発表!? “迫力顔&先進機能”採用!? 既に予約した人も!? 何が変わった? 販売店に寄せられた声とは
スズキが新型「ソリオ」1月発表!? “迫力顔&先進機能”採用!? 既に予約した人も!? 何が変わった? 販売店に寄せられた声とは
くるまのニュース
カワサキ「Z2」エンジン お気楽過ぎる「丸塗り」では後々後悔 可能な限り緻密なマスキングを目指す!! ~日本の至宝「空冷4発」を未来へ継承~Vol.23
カワサキ「Z2」エンジン お気楽過ぎる「丸塗り」では後々後悔 可能な限り緻密なマスキングを目指す!! ~日本の至宝「空冷4発」を未来へ継承~Vol.23
バイクのニュース
[DSP大全]「位相」を合わせられれば、“一体感のあるサウンド”を獲得可能!
[DSP大全]「位相」を合わせられれば、“一体感のあるサウンド”を獲得可能!
レスポンス
ノリス、ラスベガス初日は上位タイムも低グリップに手を焼く「市販車の方が速い気がする……」燃料多載での走行にはまだ課題も?
ノリス、ラスベガス初日は上位タイムも低グリップに手を焼く「市販車の方が速い気がする……」燃料多載での走行にはまだ課題も?
motorsport.com 日本版
アドベンチャーツアラー「V-STROM 250SX」が色変更!新設定「ソノマレッドメタリック」の鮮やかな赤が眩しい!   
アドベンチャーツアラー「V-STROM 250SX」が色変更!新設定「ソノマレッドメタリック」の鮮やかな赤が眩しい!   
モーサイ
初代日産リーフは「普通に乗れる」電気自動車だった【10年ひと昔の新車】
初代日産リーフは「普通に乗れる」電気自動車だった【10年ひと昔の新車】
Webモーターマガジン
【最新モデル試乗】すべてがグレードUP! 理想の選択肢、三菱アウトランダーPHEVの驚く完成度
【最新モデル試乗】すべてがグレードUP! 理想の選択肢、三菱アウトランダーPHEVの驚く完成度
カー・アンド・ドライバー
全長3m切り! ホンダの「本格オフロード車」がめちゃ楽しそう! 1リッターエンジン搭載で悪路性能スゴい! 米国で人気の「パイオニア」どんなモデル?
全長3m切り! ホンダの「本格オフロード車」がめちゃ楽しそう! 1リッターエンジン搭載で悪路性能スゴい! 米国で人気の「パイオニア」どんなモデル?
くるまのニュース
全長3.4m切り! ダイハツ「斬新軽トラ」がスゴい! “カクカク”デザイン×「超画期的なユニット」搭載! ファンキーだけど「まじめな発想」で披露された「新時代モデル」とは
全長3.4m切り! ダイハツ「斬新軽トラ」がスゴい! “カクカク”デザイン×「超画期的なユニット」搭載! ファンキーだけど「まじめな発想」で披露された「新時代モデル」とは
くるまのニュース
態度を改めないと「免許返納です」傍若無人な“若者運転”が危険すぎる「5つの理由」って!? 事故を起こすのも当然! 未成熟な「ヤバすぎる運転」とは
態度を改めないと「免許返納です」傍若無人な“若者運転”が危険すぎる「5つの理由」って!? 事故を起こすのも当然! 未成熟な「ヤバすぎる運転」とは
くるまのニュース
27年ぶりにあの懐かしいスターレットが戻ってくる!? ヤリスより小さいリッターカーは2026年登場か!?
27年ぶりにあの懐かしいスターレットが戻ってくる!? ヤリスより小さいリッターカーは2026年登場か!?
ベストカーWeb
BMW「S 1000 XR」【いま新車で買える! 冒険バイク図鑑】
BMW「S 1000 XR」【いま新車で買える! 冒険バイク図鑑】
webオートバイ
快適さと使いやすさの最適解! 日産NV200バネットがベースのキャンパー
快適さと使いやすさの最適解! 日産NV200バネットがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
[大型ミニバン]頂上対決!? レクサス[LM]vsトヨタ[ヴェルファイア]約800万円の価格差はどこ?
[大型ミニバン]頂上対決!? レクサス[LM]vsトヨタ[ヴェルファイア]約800万円の価格差はどこ?
ベストカーWeb
破格の約90万円!! ダイハツ・[コペン]は今こそ買い時でしょ!
破格の約90万円!! ダイハツ・[コペン]は今こそ買い時でしょ!
ベストカーWeb
[BEV]計画着々と進行中!? トヨタが福岡県に[BEV]電池工場を新設
[BEV]計画着々と進行中!? トヨタが福岡県に[BEV]電池工場を新設
ベストカーWeb
アストンマーティン・ヴァルキリーのデビュー戦とふたりのドライバーが決定。IMSAはデイトナを欠場へ
アストンマーティン・ヴァルキリーのデビュー戦とふたりのドライバーが決定。IMSAはデイトナを欠場へ
AUTOSPORT web
モリゾウがトヨタを激励。豊田スタジアム新コースでの“人力パワー”に観客から拍手/WRC写真日記
モリゾウがトヨタを激励。豊田スタジアム新コースでの“人力パワー”に観客から拍手/WRC写真日記
AUTOSPORT web

みんなのコメント

15件
  • 試乗したことあるけど加速やコーナリングがスムーズで思いのままだった。
  • エクリプスクロスの記事の下に、FF2ドアクーペのエクリプスが出てくるカーセンサー記事の節操のないセンスがいい。(笑)
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

236.0247.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

170.0170.0万円

中古車を検索
エクリプスの車買取相場を調べる

三菱 エクリプスの中古車

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

236.0247.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

170.0170.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村