「原付」「原チャリ」とは、原動機付自転車のこと
バイクに詳しくなくても、「原付」「原チャリ」という言葉を耳にする機会は少なくないでしょう。しかし、中には「このふたつの違いはなんだろう」と疑問に思う人や、「当たり前に呼んでいるけれど正式な名前は知らない」、「詳しい定義は分からない」という人もいるかもしれません。
【画像】「原付」「原チャリ」の言葉の意味を画像で見る(10枚)
そもそも「原付」「原チャリ」とは、どのような言葉の略称なのでしょうか。
結論から言うと、「原付」と「原チャリ」はどちらも「原動機付自転車」の略称です。「原チャリ」派の人も多いですが、これは自転車のことを「チャリ」「チャリンコ」などと呼ぶことが由来となっています。
なお原動機付自転車は、道路交通法と道路運送車両法のふたつの法律で定義が異なります。
道路交通法において、原動機付自転車とは排気量50cc以下(定格出力0.60kW以下)のバイクを指します。50cc超のバイクは、400cc以下なら普通自動二輪車(普通二輪)、400cc超なら大型自動二輪車(大型二輪)と区分されます。
一方、道路運送車両法において原動機付自転車とは、排気量125cc以下(定格出力1.00kW以下)のバイクを指します。
さらにそこから排気量50cc以下のバイクは第一種原動機付自転車、50cc超125cc以下のバイクは第二種原動機付自転車と区分されます。第一種原動機付自転車のことを原付一種、第二種原動機付自転車のことを原付二種と呼びます。
運転免許証の種類は、道路交通法による区分に従うため、原付免許を取得しても、原付一種にあたる50cc以下のバイクしか運転することができません。原付二種にあたる50cc超125cc以下のバイクを運転するには、小型限定普通自動二輪免許以上が必要です。
しかしこの原付免許に関しては、125cc以下のバイクも運転が可能になる「新基準原付」の新制度が2025年4月からスタートする予定です。
これは、すべての125cc以下の原付二種を対象とするわけではなく、出力を制限した125cc以下のバイクに限られるもの。そのため、今後は50cc以下のバイクと125cc以下で最高出力4kW(5.4ps)の新原付バイクも原付免許で運転ができるようになります。
ちなみに、ナンバープレートの色は、原付一種、原付二種の区分だけでなく排気量によってさらに細かく分けられ、原付一種(50cc以下)は白色、原付二種(50cc超90cc以下)は黄色、原付二種(90cc超125cc以下)はピンクです。
原動機付“自転車”と名前に付いているのはなぜ?
では、そもそもなぜバイクであるにも関わらず原動機付“自転車”と“自転車”が名前に付いているのでしょうか。その理由は、バイクは自転車を原型に発展してきたという背景があるためです。
日本で最初に誕生したバイクは、1909年に島津楢蔵(しまづ ならぞう)氏が作った「NS号」だと言われています。これは現在のようなバイクの形ではなく、自転車のフレームにエンジンを搭載したものでした。
そして日本のバイク4大メーカーのうちのホンダ、スズキもまた、初めて製造したバイクは、自転車に補助エンジンを乗せたもの。
たとえばホンダのバイク1号は、1946年に本田宗一郎が、陸軍で使用していた無線用小型エンジンを改良して自転車に取り付け試走したのが始まりとされています。その後、既存の小型エンジンの改造ではなく独自のエンジン開発に着手し、1947年に2ストローク空冷単気筒エンジンを搭載した「ホンダA型」を完成させました。
一方スズキは1952年、自転車に空冷2サイクル単気筒エンジンを搭載した「パワーフリー」を発表。このエンジンの成功は、以後スズキの発展の基礎となっています。
このように自転車に補助エンジンを搭載した形から、ペダルのないバイクの形へと進化を遂げていったという歴史もあることで、原動機の付いた自転車=原動機付自転車という名前が現在まで継承されていると考えられます。
※ ※ ※
「原付」「原チャリ」は、どちらも「原動機付自転車」のことを指しています。バイクの歴史において、バイクと原動機のついた自転車は切っても切れない関係。このことから、現在も小排気量である原付に“自転車”の名前が残っていることは納得がいくのではないでしょうか。
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