レクサスの新型「RX」に追加されたハイブリッドモデル「RX350h」に、小川フミオが試乗した。
パワーも燃費も向上
レクサスのRXシリーズに、2023年7月、ハイブリッドモデルRX350hが追加された。重厚感のある乗り心地とパワフルな走りで、出来のよさに感心するモデルだった。
全長4890mmのレクサスRXシリーズは、押出し感のあるいっぽう、ドライバーズカーとしての出来もよく、アッパーミドルSUVのセグメントで存在感がある。
美点は、適度な重厚感。乗り心地はしっとりしている。おなじレクサスでも「NX」のほうが軽快で、ちゃんとモデルごとにキャラの作りわけができている。
より大人っぽいモデルといえばいいのか……後席にひとを乗せる機会も多く、ゴルフなどで遠出をしたり、グランツーリスモとして万能ぶりを求めたりするひとには、RX350hはよい選択になりそうだ。
RX350hが搭載する、2.5リッター4気筒ガソリンエンジンと電気モーターを使ったパラレル式ハイブリッドシステムは、NX350hで先行デビューしたもの。
パワフルなユニットで、RXのボディを軽快に走らせてくれる。2.5リッターというと、従来の「IS300h」などの2493cc「2AR-FSE」が思い当たるけれど、RXやNXのものは2487cc「FXS-A25A」。世代が異なる。
電池性能向上により、後輪駆動用モーターのパワーも上がっている。前後駆動力配分は前輪100:後輪0から20:80の間で緻密に制御され「発進時の加速性能とドライバーの意図するすぐれた旋回安定性をもたらします」と、レクサスは謳う。
燃費もRX350hのセリングポイントとのことで、AWDモデルはリッターあたり18.7km、前輪駆動モデルは同20.2kmにも達する。従来の2.5リッターユニットは最良で18kmだったから、燃費向上している。
あらゆる人に快適な移動を!今回乗った“version L”は、RX350hの唯一のグレード。RX350のように“F SPORT”は設定されていない。
たしかに、RX350は元気のいいモデルで、これまで以上にグレード間のキャラクターの作りわけを明確化している感がある。したがって、スポーティな“F SPORT”を設定しているのだ。
RX350hは、RX350に対し、ちょっと大人っぽくて、低速域においてもトルク感を重視した走りを強調。
ドライバーズシートに身を落ち着けると、物理的なスイッチの数を減らし、そのぶんというか、ウッドパネルの面積を広くとって、クオリティの高さを感じさせるダッシュボードの雰囲気がよい。
ドイツ車とも英国車ともちがうテイストで、インテリアの配色の切り分けなどから感じられる躍動感が、走りにおいても継続的に味わえるのは、うまいデザインだ。
静止しているときのイメージは、エレガントさにスポーティさがミックスされたもの。その印象は、速度が上がっていっても、ずっと続く。
エンジンとモーターの連携によるトルクたっぷりの加速感と、路面の凹凸をきれいに吸収するいっぽうで、カーブの大小にかかわらず気持よいコーナリングを味わわせてくれる操縦性をもつあたりは優秀だ。
これといった“目玉”はないかもしれないが、ハンドリング、乗り心地、静粛性などあらゆる項目のバランスが良く、ハンドルを握っていて気持ちいい。
それだけにクルマに興味がない人も、きっと「あぁ、いいクルマだなぁ」と、虜になるはず。新型RX350hは、あらゆる人に快適な移動を提供する最新SUVだった。
文・小川フミオ 写真・安井宏充(Weekend.) 編集・稲垣邦康(GQ)
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ぐらい古臭い