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トヨタのスポーツカーを徹底比較! 新型から旧車までおすすめスポーツカーをご紹介

掲載 更新 13
トヨタのスポーツカーを徹底比較! 新型から旧車までおすすめスポーツカーをご紹介

 歴代の名車から現行車まで魅力的なモデルが多数!

 世界に多くのファンをもつ、日本を代表する自動車メーカーであるトヨタ自動車(以下、トヨタ)。コンパクトカーから大型ミニバンまで、幅広いモデルが世に送り出されているが、今回は多くのファンを魅了してきたスポーツカーについて解説する。

【GRヤリスで脚光!】軽自動車からSUVまで登場するトヨタの「GRブランド」ってなに?

 トヨタのスポーツカーの特徴や歴史

 トヨタ自動車工業として設立されたのが1937年。以降、さまざまなモデルが誕生。走る楽しみを味わえるスポーツモデルも、多くの車種が登場している。トヨタ・スポーツ800や、映画007にも登場した名車トヨタ・2000GT。そしてセリカやカローラレビン&スプリンタートレノ、スープラやMR2など多くのモデルがクルマ好きを魅了してきた。

 どの時代も洗練されたデザインを採用。手の届く価格帯のモデルから、高級装備や最先端の機能などが与えられた上級モデルまでさまざま。専用チューニングが施されたエンジンを搭載するモデルまで用意されるなど、発売当時の若者の心を掴んできたのだ。

 トヨタのスポーツカーラインアップ

 現在、新車で購入可能となっているトヨタのスポーツカーは、スープラ、GRヤリス、86、コペン GR SPORTの4種類。86に関しては、2代目のプロトタイプが公開されており、初代モデルはホームページでは価格なども表示されるが、まもなく販売終了となることが予想される。

 スープラや86は、メーカーの枠を超えた兄弟車というのも注目すべき点だろう。スープラはBMW Z4と、86はスバルBRZと兄弟車の関係にある。パワートレインやシャシーなどは基本的に共通となり、それぞれの車種のキャラクターに合わせて味付けされている。

 また、このほかにトヨタのモータースポーツ活動などを行うTOYOTA GAZOO Racingが、レースなどで得たノウハウも注ぎ込み、運動性能を際立たせた「GR」シリーズもラインアップされる。エントリーモデルのGR SPORTから、さらに手を加えたGR、究極の1台と言ってもいいほど走りにこだわったGRMNまで、さまざまなモデルが用意される。これは、スポーツカーのみならずミニバンやSUV、エコカーまで幅広い。

 このように、純粋なスポーツモデルのみならず、ファミリーカーにもスポーツグレードを用意することで、さまざまなドライバーに走る楽しさを提供しているのがトヨタのスポーツカーの特長と言えるだろう。

 新車購入できる現行車種

 スープラ

 【価格帯】

 499万5000円(SZ)~731万3000円(RZ)

 【装備】

 エクステリアデザインは基本書くグレード共通だが、アルミホイールはグレードによってサイズが異る。SZは17インチ、SZ-Rは18インチ、RZは19インチ。RZのみフロントにブレンボ製アルミ4ポットブレーキキャリパーが備わる。レーダークルーズコントロールやプリクラッシュセーフティといった安全装備は全グレード標準装備。

 【特長その1】伝統の直6ターボエンジン

 歴代のスープラが搭載してきたのが、直6ターボエンジン。時代や世代によって呼び方は異なるが、メイングレードの直6ターボだけは不変だった。現行モデルも当然受け継いでいる。ベースはBMWのパワーユニット「B58」だが、最高出力は387馬力、最大トルクは500N・mをを発揮。0-100km/h加速は4.1秒という俊足だ。

 【特長その2】流麗なボディデザインとパッケージ

 先代のA80型は4人乗りだが、現行モデルはふたり乗りのピュアスポーツモデルに。ショートホイールベースによって高い旋回性能を誇り、ワイドトレッドや低重心によって、気持ちいい走りを存分に味わえうことができる。

 86

 【価格帯】

 267万1900円(G/6速MT)~348万7000円(GT”Limited・Black Package”/6速AT)

 【装備】

 アルミホイールはGの16インチ、GTの17インチと2種類。GT”Limited・Black Package”にはブレンボ製フロントブレーキが標準(それ以外はメーカーオプション)されるため、専用17インチアルミホイールが装着される。リヤスポイラーはGT Limited系のみが装備される。

 【特長その1】2リッター直4エンジン+後輪駆動

 マニュアルトランスミッションで、フロントエンジン・リヤドライブのFRレイアウトを採用するスポーツカーは今では希少な存在。組み合わせるエンジンは、スバルと共同開発となる、2リッター水平対向4気筒NAエンジンだ。最高出力は207馬力、最大トルクは212N・m(6速MT)となり、扱いやすいパワーユニットと言えるだろう。

 【特長その2】走りを予感させるインテリア

 メーターは液晶モニターを組み合わせた、タコメーターを中央に大きく配置したスポーティなデザイン。さらに、トヨタ車のなかでも最小径となる362mmの真円タイプを採用したステアリング。握ったときに自然と脇がしまるようグリップ断面形状を最適化するなど、テストドライバーと熟成させるなど、走りへのこだわりが満載だ。

 GRヤリス

 【価格帯】

 265万円(RS)~456万円(RZ “High performance”)

 【装備】

 RS、RZ、RZ”High performance”の3グレードが用意されるが、全車同サイズの18インチを採用する。各グレードの特性に合わせて専用チューニングが施されたストラット式フロントサスペンション、ダブルウイッシュボーン式リヤサスペンションを装備。4WDのRZ系はアルミ対向キャリパー&高μパッド、スリット入りベンチレーテッドディスクブレーキを装着している。トヨタ・セーフティセンスは全グレードでメーカーオプション。

 【特長その1】ラリーマシンで培った技術を投入した4WDシステム

 トヨタがこれまで培ってきたノウハウを注ぎ込んだアクティブトルクスプリット4WDシステム「GR-FOUR」を搭載。新開発の電子制御他板クラッチを用いており、全後輪のトルク配分をノーマルは前60:後40、スポーツは前30:後70、トラックでは前50:後50で制御するモードを用意している。

 【特長その2】新開発1.6リッター3気筒ターボエンジン

 WRC(世界ラリー選手権)で得た知見を活かし、ラリー常用域で最大限パフォーマンスを引き出せるボア×ストローク(φ87.5×89.7)を決定。最高出力は272馬力、最大トルクは370N・mを発揮する。軽量化を施したピストンやクランクシャフト、セラミックボールベアリングを採用するターボなどによって高レスポンスを実現している。

 コペン GR SPORT

 【価格帯】

 238万2200円(CVT)~243万7200円(5速MT)

 【装備】

 165/50R16タイヤ(ブリヂストン・ポテンザRE050A)とBBS専用鍛造アルミホイール、専用ショックアブソーバーや前後スタビライザー、フロントLSDなど走りを際立たせるアイテムが惜しみなく投入されている。外観は専用デザインのエアロパーツでベース車とは一線を画する雰囲気に仕立てられた。

 【特長その1】モータースポーツで培ったノウハウを注ぎ込んだデザイン

 ダイハツの人気モデルをベースにトヨタのエッセンスを投入するという、画期的なモデルだが、それはエクステリアデザインにも現れている。フロントマスクは水平・垂直基調のグリルを採用。バンパー両端の上下分割タイプのダクトデザインも、そのほかのGR SPORTシリーズに共通しているものだ。

 【特長その2】運動性能を最大限に引き出すシャシー

 ボディ全体の剛性を高めるため、車体のフロント部とセンター部にブレースを追加。一部改良したブレースと組み合わせることで、全体の剛性バランスも最適化し、運動性能全体のレベルアップを可能とした。また、フロア下の空気の流れも最適化するべく、専用の床下スパッツなどで軽快なハンドリングも実現している。

 歴代のトヨタスポーツカーの名車・旧車

 トヨタ・スポーツ800

 【平均中古車価格】

 490万円前後

 【特長その1】コンパクト&軽量ボディ

 トヨタ初の市販スポーツカーとして、1965年に誕生。日産はダットサン・フェアレディ1500、ホンダS500/S600などスポーツカーを投入してきた時代である。トヨタ・スポーツ800は、現代では当たり前となっている、ボンネットなどボディの一部にアルミを用いた軽量設計。車重はわずか580kg、空気抵抗係数(Cd値)は0.35以下だった。

 【特長その2】レースでも結果を残した実力の高さ

 当時は専用開発のパワフルなエンジンを搭載しているモデルが多かったが、トヨタ・スポーツ800はトヨタ初の大衆車であるパブリカ用800ccのエンジンをチューニング。1967年の富士24時間耐久レースで総合優勝&2位のトヨタ2000GTに続く、3位という好成績を残している。

 トヨタ・2000GT

 【平均中古価格】

 1億円前後

 【特長その1】当時の技術を結集した夢のクルマ

 X型バックボーンフレームに、ロングノーズ&個性的なテールゲートを採用した、流麗なボディラインが特長の2シータークーペ。ヤマハ発動機がクラウン用エンジンをDOHC化した、2リッター直6エンジンに5速マニュアルを組み合わせている。4輪ダブルウイッシュボーンサスペンション、4輪ディスクブレーキ、マグネシウムホイール、ラジアルタイヤ、リトラクタブルヘッドライトは、当時の国産車として初採用の装備ばかりだ。

 【特長その2】世界からも注目された存在感

 その流麗なボディ形状は、当時としては日本車離れしたスタイリング。日本のみならず海外からも注目され、世界的に有名な映画「007」にも、劇中車として仕立てられた特別なオープンモデルが活躍した。また、1967年の東京モーターショーには設定のないゴールドカラーが展示されたが、その横には当時人気だったイギリス人モデルのツィッギーが立ち、注目を集めた。なお、このゴールドの2000GTは、展示後にイギリスにツィッギーとともにイギリスに渡ったという(写真は別のイメージガール)。

 セリカ・リフトバック2000GT

 【平均中古価格】

 500万円前後(フルレストア車はこれ以上の可能性大)

 【特長その1】ライバルに対抗できる本格スポーティモデル

 テールゲート付きとなるリフトバックは、1973年に追加されたモデル。コロナ・マークII GSSに搭載されていた2リッター直4DOHC「18R-G」は、145馬力を発揮する。当時のライバルであった日産フェアレディZやスカイライン2000GTにも対抗できるパフォーマンスが与えられていたのだ。

 【特長その2】レジャーにも使えるユーティリティ性能

 リフトバックの名の通り、大きなテールゲートを採用している。リヤシートを倒せば広々としたラゲッジスペースが広がり、サーフボードやキャンプ用品などを搭載して、レジャーを楽しむユーザーも多かったという。プロモーション戦略も年齢層を高めに設定したことで、余暇を楽しむ大人のスペシャルティーカーとして注目を集めた。

 2ドア以外のトヨタ・スポーツモデルも充実

 アルテッツァ

 【平均中古車価格】

 80万円前後(全グレード)

 【特長その1】欧州スポーツセダンにも負けないスタイリング

 全長4400mmという、セダンとしてはコンパクトなサイズ感。海外ではレクサスISとして発売され、BMW3シリーズなど欧州セダンにも負けないスポーティセダンとして人気と注目を集めた。5ナンバープレミアムセダンであるプログレとプラットフォームを共用。全長に対して長めのホイールベースと短い前後オーバーハングで、スポーティさが際立っていた。

 【特長その2】モータースポーツでも活躍したパフォーマンス

 エンジンは2種類が用意されていたが、2リッター直4DOHC「3S-GE」を搭載したRS200というグレードが走り好きに支持されていた。モータースポーツでも活躍し、フォーミュラーレースのF3マシンもこのエンジンをベースに専用チューニングが施されていた。最高出力は210馬力を発揮。

 マークII/チェイサー/クレスタ(100系)

 【平均中古車価格】

 250万円程度(全グレード)

 【特長】高性能エンジンを搭載したツアラーV系

 多くのグレードが各車ラインアップされていたが、走り好きに支持されていたのがツアラーV(クレスタはルラーンG)。2.5リッター直6ターボの1JZ-GTEエンジンは、当時の自主規制目一杯の280馬力。エンジン本体の耐久性も高く、チューニングベースとしても人気である。ドリフト競技では今でも多くのマシンが参戦している。

 クラウンRS(2Lターボ)

 【価格帯】

 509万9000円(RS)~575万9000円(RS Advance)

 【特長その1】パワフルなターボエンジン

 ハイブリッドがメインとなっている現行クラウンだが、パワフルな走りを楽しめるガソリンターボエンジンを搭載するグレードも用意されている。2リッター直4ターボエンジン「8AR-FTS」は、最高出力245馬力、最大トルク350N・mを発揮する。1650rpmという低回転から高トルクを発生させるため、心地よい加速を味わえる。

 【特長その2】気持ちいい走りに貢献するボディ

 RSのみならず全車共通でTNGA FRプラットフォームを採用。前後重量配分と慣性モーメントを最適化したことで、キビキビとした走りを楽しめる。また、軽量かつ高強度な超高張力鋼(ホットスタンプ材など)を骨格部分に使用。エンジンフードやフロントフェンダー、フロントサスペンションタワーなど、車両重心点から遠い位置の部材にアルミニウムを採用したことで、重心を低くして慣性モーメントを低減してコーナリング性能を高めている。

 今後開発が期待されるトヨタのスポーツカー

 多くのモデルが続々と登場しているが、スポーツカーもコンセプトモデルが発表されている。市販化に向けてプロトタイプも公開されているのが、GRスーパースポーツコンセプト。2.4リッターV6ツインターボに、トヨタハイブリッドシステム・レーシング(THS-R)を組み合わせ、パワーユニット最高出力は1000馬力となっている。世界耐久選手権(WEC)に参戦するレーシングカーの市販バージョンという位置づけだが、市販化は未定となっている。

 また、東京モーターショー2017で公開されたのが、。世界耐久選手権で戦うTS050ハイブリッドをイメージさせるフロントマスクやホイールなどで、洗練されたスタイリングが与えられている。パワーユニットはTS050ハイブリッドにも搭載されたハイブリッド技術であるTHS-Rを搭載している。往年の名車であるトヨタ・スポーツ800やスープラにも採用された、エアロトップでスタイリッシュさもプラスしている。このクルマもコンセプトモデルであり、市販化の予定は今のところない。しかし、今後電動化モデルが必須となるため、ハイブリッド技術に強いトヨタならではのスポーツカー誕生に期待だ。

 編集部オススメはスープラ!

 やはり、スープラという車名の復活はファンにとっても嬉しいだろう。先代モデルには設定されていたMTがラインアップにないのは残念だが、エンジンは伝統を受け継ぐ直6ターボを採用している。FRレイアウトにパワフルなエンジンという組み合わせは、多くのクルマ好きに支持されている。クルマを自在に操っていることを存分に楽しみたいひとにオススメだ。

 これからも多くのスポーツモデルを世に送り出してほしい!

 2021年秋に発売される、新型86にも注目が集まっている。手ごろな価格で購入できるスポーツカーをはじめ、幅広い車種にスポーティさをプラスするGRシリーズなど、選択肢が多いのもトヨタならではと言えるだろう。これからも多くのクルマ好きに支持されるスポーツモデル誕生に期待だ。

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みんなのコメント

13件
  • 現行のスープラは良い車だと思いますが、個人的にはトヨタとヤマハが造った、日本産のスープラが見て見たかったです。
    今の時代、それも難しいかったのでしょうね。
  • えっと、どこにスポーツカーがあるのかしら?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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