1970年にデビューした初代より数えて48年、1998年の軽自動車規格変更に伴い誕生した現行三代目だけでも20年もの歴史を持つ超小型本格オフローダー、スズキ・ジムニーがすでに生産を終了。間もなく世代交代の時を迎える……と噂されているが、その真相は?
実はその答えは、スズキ自身が昨年12月22日、すでに暗示している。「スズキ国内生産体制の見直しについて」と題されたプレスリリースにおいて、ジムニーの生産を2018年上期中に磐田工場から湖西工場へ移管することを明言しているのだ。
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だが、フルモデルチェンジどころか一部改良さえ行わずとも生産工場を移管する例は、決して少なくない。果たして現行三代目JB23W/JB43W型は、噂の通り生産終了してしまったのか? ディーラーに行って聞いてみると……「もう2ヵ月以上前に生産を終了しています」という残念な答えが返ってきた。
なんと! ジムニーのように「本当に欲しい人だけが買うクルマ」であり、かつ月間販売台数が1000台強と、スズキとしては生産台数が少ないモデルを、ディーラーが納期短縮とノルマ達成のためにあらかじめ在庫しておくとは考えにくい(ただし届出・登録済み未使用車は全国に約300台存在する)。従って、ディーラー在庫は元より絶望的なのだが、生産終了から2ヵ月以上経過しているとなると、いよいよメーカー在庫も怪しくなってくる。
「在庫はまだ、あるんでしょうか……?」と諦め半分聞いてみると、「メーカーに問い合わせる必要がありますが、メーカー在庫ならまだあるかもしれません」とディーラー氏。よかった! すぐには確認できないとのことで、確かな回答は得られなかったものの、まだかすかではあるが希望は残されていた。
そして、多くの人が気に掛けているであろう、新型四代目の発売時期は、「資料はまだ届いていませんが、7月上旬になると思います」。もしこれが本当ならば、前述の生産工場移管の時期と、本当にギリギリではあるが合致している。
問題は、新型四代目ジムニーがどのようなクルマになるか、依然として確たる情報がないことである。しかもジムニーは、エブリイワゴン以外の軽乗用車、つまりFFの軽乗用車が生産されている湖西工場へと生産拠点が移管される。そう考えると、ジムニーがエスクードのようにFFベースとなる可能性は、決してゼロとは言い切れないのだ。
もちろん、悪路走破性より街乗りでの快適性の方が遥かに重要というユーザーならば、FF化は大いに歓迎すべきことだろう。実際にFFベースとなった現行四代目エスクードは、先代より約400kg軽量化されるとともに、オンロードでの極めて快適な乗り心地と正確なハンドリングを得た。
だが、もしジムニーがエスクードのように、オンロードでの快適性と操縦安定性を高めるため、FRベース・パートタイム4WD・ラダーフレーム・前後リジッドサスペンションといった伝統のメカニズムを一部でも捨ててしまうとしたら。あるいは、安全・快適性能を高めるため、車重が大幅に増加してしまったとしたら……。本当に道なき道を乗り越えたい、乗り越える必要があるユーザーは、新型ジムニーを選ぶことができなくなる。
本気で「世界一の悪路走破性能」を持つジムニーを、新車で確実に手に入れたいならば、いま現行三代目を買うよりほかにない。そしてもし新型四代目ジムニーが伝統のメカニズムと1t前後の車重を堅持したとしても、現行三代目のリセールバリューが急落し大損する、ということには恐らくならないはずだ。いま現行三代目に乗っても、その走りにガッカリすることはない。これは断言できる。
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