新型の電気自動車 じっくり見る
ボルボが新型電気自動車(EV)のEX30を発表した。ワールドプレミアは6月7日にイタリアのミラノで行われたが、その1週間後には早くも東京で報道陣向けに実車が公開され、7月末には正式に日本導入がアナウンスされるという。
【画像】スタイリッシュな北欧デザイン! 「ボルボEX30」【細部まで見る】 全60枚
EVについては否定的な見方をする人も多い日本で、なぜEX30はここまで積極的なのか。理由のひとつはサイズにあるだろう。
欧州仕様のボディサイズは全長4233mm、全幅1837mm、全高1549mmで、プレミアムBセグメントSUVにカテゴライズされる。1850mm以下の幅や1550mm以下の高さなど、日本の道路事情を反映したような外寸なのである。
ボルボでもこのサイズはアピールポイントのひとつと考えているようで、プレゼンテーションでは「スモール」という言葉が何度も聞かれた。
スタイリングは、真横から見たときのプロポーションはショートノーズとロングキャビンが印象的だ。
ボルボのEV専用車種としてはすでにC40があるが、あちらはエンジン車もあるXC40と基本設計が共通だ。対するEX30はエンジン車がなく、プラットフォームからしてC40とは別物。ゆえに日産アリアやフォルクスワーゲンID.4に近いフォルムになった。
それでもボルボに見えるのは、厚みを持たせたショルダーラインや、いかにも頑丈そうなグリップ型ドアハンドルなどのおかげだろう。
新しい表情 なぜボルボに見える?
フロントマスクは、C40ではグリルのあった位置をパネルとしてEVであることをアピールしていたが、EX30はもっと思い切っていて、顔全面をフラットなパネルとして、中央にロゴマークを置き、左右の角にヘッドランプを置いた。
北欧神話をモチーフにしたトールハンマー型ヘッドランプは、矩形のレンズの中にハンマーを入れるのではなく、LEDでハンマーを描いてフロントマスクの隅に置いており、そこから伸びる黒い枠が顔の輪郭を描いている。
リアはボルボ伝統の縦長コンビランプを上下に分割し、下側はフロントマスク同様、パネル全体を黒い枠で囲んでいる。おかげでデザインとしてのまとまりも感じる。
全体的に、ボルボらしさと新しさの融合が絶妙であり、北欧デザインの真髄をあらためて見せつけられた思いを抱いた。
5タイプあるボディカラーの中では、唯一の鮮やか系と言えるモスイエローに目が行く。
コンパクトSUVにふさわしい色というだけでなく、1800ESや850 T-5Rなどを思い出すからだ。ここでもボルボらしさと新しさをうまく両立していると感じた。
内装は? スピーカーをまとめた理由
インテリアはチラッと見ることができた程度だが、それでも運転席の前のメーターがなく、ボルボではおなじみの縦長のセンターディスプレイに一体化したことや、これまで各所に点在していたオーディオのスピーカーをインパネ奥にサウンドバーとしてまとめたことは確認できた。
前者はテスラ流とも言えるが、速度計などの性能情報は最上段にまとめ、中央にナビゲーションやエンターテインメント、下にエアコンと機能別にゾーンを分けているので見やすそうだ。
後者はホームオーディオのデザインからインスピレーションを受けたそうで、車内で過ごす時間を大切にするボルボらしい発想だ。
このサウンドバーには、スピーカーをひとつの部品にまとめ、配線や材料の量を減らすことで、ドアトリムのデザインの自由度を高めるという目的もある。
パワーウインドウのスイッチもインパネに移しているので、たしかにドアトリムはすっきりしていて、しかも使いやすそうだ。
インテリアカラーは、ブリーズ、ミスト、パイン、インディゴという、北欧の自然をイメージした4種類を設定。いずれもシート素材やデコラティブパネルには再生可能な素材やリサイクル素材を使用している。
街乗り派と遠征派 バッテリーの種類
床下に積まれるバッテリーはシティユース用のLFP(リン酸鉄リチウム)とロングドライブ用NMC(ニッケルマンガンコバルト)があり、前者はリアモーター、後者はリアモーターと2モーターが選べる。欧州仕様の航続距離は最大で480kmだ。
欧州でも最初は絶対的な航続距離を求める人が多かったが、現在は目的や価格を含めて総合的に判断する考えが主流になりつつあるので、2つのバッテリーを使い分けることにしたそうだ。
欧州でのスタート価格は約3万6000ユーロで、現地ではエンジン車とさほど変わらぬレベルにあるという。日本でのプライスも期待したいところだが、それ以上に注目したいのがBセグメントのEVという立ち位置だ。
偶然にも同じ時期に同じミラノで発表されたレクサスLBXは、サイズ的に近いがハイブリッド車。それを含めて日本車のこのクラスのEVは空席。輸入車もプレミアムブランドについては、直近では導入の噂を聞かない。
しかも写真でお分かりのとおりスタイリッシュで、サイズも大きすぎない。もしかすると作り手の期待以上の注目を集めることになるかもしれない。
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