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F1が近い将来アフリカに帰ってくる? 新規開拓のため、既存開催地の持ち回り開催も視野

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F1が近い将来アフリカに帰ってくる? 新規開拓のため、既存開催地の持ち回り開催も視野

 ここ数十年、ヨーロッパ大陸にとどまらず、アジアや中東など様々な地域でレースを行なっているF1。レースプロモーションの責任者で、イベント主催者との取引を行なっているクロエ・ターゲット-アダムスは、アフリカ大陸でのレース開催が希望リストの上位にあることを明かした。

 昨年のF1ワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトンも、F1が次に向かう先はアフリカであってほしいと主張している。かつてF1の運営組織を率いたバーニー・エクレストンも、何年にも渡って南アフリカGPの1993年以来となる復活を模索していたが、この動きは運営がリバティ・メディアに変わった現在も続いている。

■F1が目指すアメリカでの”2レース目”……それは目指す価値のあるものなのか?

 アフリカでのF1開催に向けては、南アフリカでの開催が最も可能性の高い選択肢であることは確かだが、1958年にレースを開催したモロッコを筆頭に、他の国からも関心が寄せられている。

 ターゲット-アダムスは次のように述べた。

「ルイスの意見に完全に同意します。アフリカは私たちがレースをしていない大陸ですが、それは間違っていることです」

「(アフリカの)どこかで開催したいと思っていますし、それが優先事項です。私たちは数年前から可能性のある選択肢を検討してきました」

「最終的には、近い将来そこでのレースを実現したいと思っています。アフリカと並んで、アメリカも依然として戦略的優先事項のひとつです。今はオースティンで素晴らしいレースが開催されており、プロモーターとの協力関係を築いていくことを楽しみにしています」

「一方で私たちは(アメリカでの)ふたつ目のレースの機会を探っています。アメリカでのレースを強化したいと考えているのです。それが重要な優先事項であることは隠すことでもありません」

 ターゲット-アダムスはまた、未だ実現せずにいるベトナムGPの開催も諦めていないと主張する。同GPは2020年に初開催される予定であったが、新型コロナウイルスの影響で開催できず、その後起きた地元当局の政治スキャンダルの影響もあってか、2021年カレンダーにも掲載されていない。

「ベトナムは素晴らしくエキサイティングなF1レースが開催できる場所です」と彼女は言う。

「若者の人口が多く、ビジネスにも活気があり、レースができればワクワクする場所です」

「2020年、ハノイ郊外に素晴らしいサーキットが建設されて最初のレースが行なわれる予定でした。しかし当然のことながら、パンデミックの最中での初レースは誰も望んでいません。そして地元では政治に関する局地的な問題が起きていたので、プロモーターであるビングループと合意の上、2021年の開催は適切なタイミングではないと判断しました」

「そのため、私たちは彼らと長期的に仕事を続けていくつもりであり、ベトナムでレースをする機会があることを望んでいます。つまり最終的にはそこでやりたいと思っています」

 ターゲット-アダムスはそう語ったが、2021年シーズンは史上最多の23レースが開催予定であり、日程的にもこれ以上のレースを増やすことが難しい状態にある。彼女自身も、新しいイベントを開催する上で、カレンダーに空きを確保することが大きな課題であると認めた。

「私たちは世界的な選手権であるので、多くの関心を寄せられているのはありがたいことです」

「その一方で、カレンダーのスペースは限られています。そこで私たちは、どのようにして新しい場所でレースを開催しファンを獲得するかを考えた結果、カレンダーにずっと固定されているものや、長期的な関係を結んでいるものは取り払いたいと考えています」

「そこで、既存のサーキットを交互開催にするというのは興味深いコンセプトです。アフリカ、アメリカ、そしてアジアは新しいレースのターゲットにしたい地域です」

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