■ベビーなクルーザーをトヨタが発表
2023年10月5日(現地時間)に米国トヨタはデザインネットワークの米国拠点である「CALTY デザイン リサーチ」が50周年を迎えたことを発表しました。
なおこの50周年を記念して、新たにトヨタ「ベビールナークルーザー (BLC)」というコンセプトモデルが世界初公開されました。
【画像】「えっ…!」これが小さなクルーザー? 斬新デザインを見る!(45枚)
CALTYは、1973年にカリフォルニア州エルセグンドに設立されたデザイン拠点です。
例えば1987年にCALTYとして最初の量産車デザインとなった2代目「セリカ」が世に出ますが、これは世界的なヒットとなりました。
また時にはランドクルーザーをベースにしたオフロード車の提案や、ミッドシップエンジンレイアウトとシザースタイルアが特徴の「MX-1」というコンセプトモデルも存在。
その後も1995年の「タコマ」、1997年の「プリウス」、2000年の「アバロン」、また量産にはならなかった「80スープラ」のデザインコンセプトも手掛けていました。
CALTYは北米での量産車開発の成長に伴い、2004年にミシガン州アナーバーにデザインスタジオを設立。
これにより、現地での量産設計の取り組みに革命が起こり、タンドラ、タコマ、アバロン、シエナなどの北米特有のモデルが誕生しました。
2010年代には豊田章男氏(当時社長)の「つまらないクルマはもうやめよう」という情熱と宣言により、2012年に手掛けたレクサス「LF-LC」は2018年のレクサス「LC500」となり、レクサスに新しいデザイン言語をもたらしました。
さらには2014年の「FT-1コンセプト」は、5代目「スープラ(A90)」となったのです。
また自動車業界が電動化の未来に向けて移行する中、CALTYは2021年に「レクサス・エレクトリファイド・スポーツ・コンセプト」も手掛けました。
そして50周年を迎えた2023年、CALTYは新たにベビールナークルーザーを発表しました。
このモデルは。地球上およびその先の険しい地形を征服するために構築され、様々なテクノロジーと「FJ40ランドクルーザー」からの伝統的なデザインをヒントに作られました。
ベビールナークルーザーは、FJ40のデザインと惑星間探査機の未来的な機能を融合させたものです。
実際に宇宙航空研究開発機構 (JAXA) とトヨタが開発中の本物の月巡洋艦からインスピレーションを得ています
FJ40のヒントが盛り込まれたエクステリアは、フロントにトヨタスクリプトグリル、リアには分割テールゲートを採用。
インテリアは突き出たガラスキャノピーとパノラマの拡張現実ダッシュボード ディスプレイにより、優れた外部視認性を誇ります。
さらには高度に調整可能なスペースフレームシートと全体のMOLLEパネルにより、インテリアはあらゆる種類の冒険に適応する柔軟性が得られると言います。
インホイール電気モーターが搭載され、操作はデュアルジョイスティックによって行われ、足元にはエアレスタイヤを装着することで悪路走破性を実現します。
また機能面では、あらゆるカメラとライダー/レーダーセンサーを備えています。
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