現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 基本骨格はほぼ同じ……なのにハリアーがクラウンスポーツに一体感が劣るワケって? トヨタのプレミアムSUVを直接比較

ここから本文です

基本骨格はほぼ同じ……なのにハリアーがクラウンスポーツに一体感が劣るワケって? トヨタのプレミアムSUVを直接比較

掲載 31
基本骨格はほぼ同じ……なのにハリアーがクラウンスポーツに一体感が劣るワケって? トヨタのプレミアムSUVを直接比較

 同じトヨタのプレミアムSUVであるクラウンスポーツとハリアーだがプラットフォームとパワーユニットまで共通だ。ここまで同じだと乗り味も同じ……? かと思いきや登場から4年目になるハリアーはクラウンスポーツに勝てない部分があったのだ。

※本稿は2024年2月のものです
文/鈴木直也、写真/TOYOTA
初出:『ベストカー』2024年3月10日号

基本骨格はほぼ同じ……なのにハリアーがクラウンスポーツに一体感が劣るワケって? トヨタのプレミアムSUVを直接比較

■ここが同門対決のポイント

先輩格のハリアーは2020年登場。対するクラウンスポーツは2023年12月登場。2020年登場は決して古くはないが、3年の技術の進歩がどう影響するか?

・両車ともにプレミアムSUVとして存在感をアピール
・プラットフォームは両車ともにGA-Kでベースは共通
・直列4気筒2.5Lハイブリッドのパワートレーンも両車同じ
・ハリアーの牙城に同門のクラウンが敢えて参入する狙いは?
・ハリアーとクラウンスポーツは両立するのか?

■まだまだ4年目のハリアーだが……

2020年登場の現行型トヨタ ハリアー

 最近クルマのモデルチェンジサイクルが長くなっているから、継続して作られているクルマでもそれほど古さを感じないケースが多い。

 そういう意味でいえば、ハリアーは2020年デビューでまだ4年目に入ったばかり。人間でいえば働き盛りの人気モデルと言っていい。

 しかし、今回の企画「同門対決」用としてデビューしたばかりのクラウンスポーツとハリアーを乗り比べたところ、ちょっと「ウーン……」とウナる違いを感じてしまった。

 いや、決定的に何かが違うというわけではないんですよ。そもそも、ともにTNGAアーキテクチャのGA-Kプラットフォームを用いているし、パワートレーンもA25A-FXS型をベースとするハイブリッド。

 今回ハリアーはPHEVという違いはあったけれど、両車で使ってる“材料”がそんなに違うというわけではないし。

 ところが、直接乗り比べてみると、あらゆる点でクラウンスポーツのほうがフレッシュで新しさを感じるんだよねぇ。

 具体的に言うと、パワーフィールでもハンドリングでも、ドライバーの操作に対するリアクションに透明感があって自然。こう操作するとクルマがこう動くという一体感が、クラウンのほうがずっと心地いいわけ。

■乗り比べて分かる「違い」の理由

2023年12月登場のトヨタ クラウンスポーツ

 その理由としては、シャシー8割、パワートレーン2割という感じかな。パワフルな後輪用Eアクスル、DRS(4輪操舵)付きのスポーティな足回り、全体に引き締まったボディ骨格などが効いていると思う。

 そして、もうひとつ大きいのが進歩の早い電子プラットフォーム。こればっかりは、2~3年で大きく進化するケースがあり、ADASやナビがガラッと変わって、旧モデルが古臭く感じてしまう。スマホみたいにアップデートできるといいんだけどねぇ。

■「ここがいい」「ここがイマイチ」

●クラウンスポーツ

 クラウンスポーツで多くの人が高く評価するのがそのスタイリング。流麗なクーペSUVデザインは、フェラーリ・プロサングエを真似たとか言われるけど、実はこっちの方が先に出てる。

 逆に、そのためにちょっと犠牲になったのが後席の居住性なんだけど、カッコいいんだからそこに文句言っちゃダメだよね。

●ハリアー

 日本の交通事情にマッチした都会派SUVというのがハリアーの基本的な立ち位置で、その魅力は今も変わっていない。デザインも走りもそんなにトンがったところがなく、乗り手を選ばず長く付き合えるキャラが持ち味だ。

 ただし、そこが良くも悪くもというところで、派手めなスタリイリングやスポーティな走りを好む人には物足りなく感じられる。そういう人はクラウンスポーツがオススメです。

●クラウンスポーツ(スポーツZ・4WD)主要諸元
・全長×全幅×全高:4720×1880×1565mm
・ホイールベース:2770mm
・車量重量:1810kg
・エンジン:直4+モーター
・排気量:2487cc
・エンジン最高出力:186ps/6000rpm
・エンジン最大トルク:22.5kgm/3600-5200rpm
・モーター出力:前120ps/後54ps
・WLTCモード燃費:21.3km/L
・価格:590万円

●ハリアー(PHEV・Z)主要諸元
・全長×全幅×全高:4740×1855×1660mm
・ホイールベース:2690mm
・車量重量:1950kg
・エンジン:直4+モーター
・排気量:2487cc
・エンジン最高出力:177ps/6000rpm
・エンジン最大トルク:22.3kgm/3600rpm
・モーター出力:前182ps/後54ps
・WLTCモード燃費:20.5km/L
・価格:620万円

こんな記事も読まれています

WRCラリージャパンSS12恵那での車両進入事案について実行委員会が声明。被害届を提出へ
WRCラリージャパンSS12恵那での車両進入事案について実行委員会が声明。被害届を提出へ
AUTOSPORT web
2024年も記録保持中!? カローラ ロードスター…… ギネスブックに登録された「日本のクルマの世界一」【10年前の再録記事プレイバック】
2024年も記録保持中!? カローラ ロードスター…… ギネスブックに登録された「日本のクルマの世界一」【10年前の再録記事プレイバック】
ベストカーWeb
80年代バブル期に日本で人気だったMG「ミジェット」に試乗! 英国ライトウェイトスポーツの代表格はいまもビギナーにオススメです【旧車ソムリエ】
80年代バブル期に日本で人気だったMG「ミジェット」に試乗! 英国ライトウェイトスポーツの代表格はいまもビギナーにオススメです【旧車ソムリエ】
Auto Messe Web
【正式結果】2024年F1第22戦ラスベガスGP予選
【正式結果】2024年F1第22戦ラスベガスGP予選
AUTOSPORT web
角田裕毅が予選7番手「大満足。アップグレードへの理解が改善につながった」努力が報われたとチームも喜ぶ/F1第22戦
角田裕毅が予選7番手「大満足。アップグレードへの理解が改善につながった」努力が報われたとチームも喜ぶ/F1第22戦
AUTOSPORT web
勝田貴元、木にスピンヒットも間一髪「メンタル的に難しい一日。明日はタイトル獲得を最優先」/ラリージャパン デイ3
勝田貴元、木にスピンヒットも間一髪「メンタル的に難しい一日。明日はタイトル獲得を最優先」/ラリージャパン デイ3
AUTOSPORT web
クラッシュで50Gを超える衝撃を受けたコラピント。決勝レースの出場可否は再検査後に判断へ/F1第22戦
クラッシュで50Gを超える衝撃を受けたコラピント。決勝レースの出場可否は再検査後に判断へ/F1第22戦
AUTOSPORT web
胸を打つ「上質な走り」 アウディQ6 e-トロン・クワトロへ試乗 優秀なシャシーを味わえる388ps!
胸を打つ「上質な走り」 アウディQ6 e-トロン・クワトロへ試乗 優秀なシャシーを味わえる388ps!
AUTOCAR JAPAN
オーテック&ニスモ車が大集合!「AOG湘南里帰りミーティング2024」で見た「超レア車5台」と「中古車で狙いたいクルマ5台」を紹介します
オーテック&ニスモ車が大集合!「AOG湘南里帰りミーティング2024」で見た「超レア車5台」と「中古車で狙いたいクルマ5台」を紹介します
Auto Messe Web
なぜ潰れた? 名車と振り返る「消滅した自動車メーカー」 32選 後編
なぜ潰れた? 名車と振り返る「消滅した自動車メーカー」 32選 後編
AUTOCAR JAPAN
ラリージャパン3日目、SS12がキャンセル…一般車両が検問を突破しコース内へ進入、実行委員会は理解呼びかけると共に被害届を提出予定
ラリージャパン3日目、SS12がキャンセル…一般車両が検問を突破しコース内へ進入、実行委員会は理解呼びかけると共に被害届を提出予定
レスポンス
【F1第22戦予選の要点】苦戦予想を覆すアタック。ラッセルとガスリーが見せた2つのサプライズ
【F1第22戦予選の要点】苦戦予想を覆すアタック。ラッセルとガスリーが見せた2つのサプライズ
AUTOSPORT web
なぜ潰れた? 名車と振り返る「消滅した自動車メーカー」 32選 前編
なぜ潰れた? 名車と振り返る「消滅した自動車メーカー」 32選 前編
AUTOCAR JAPAN
NASCARの2024シーズン終了! 日本からスポット参戦した「Hattori Racing Enterprises」の今季の結果は…?
NASCARの2024シーズン終了! 日本からスポット参戦した「Hattori Racing Enterprises」の今季の結果は…?
Auto Messe Web
ジャガーEタイプ S1(2) スタイリングにもメカニズムにも魅了! 人生へ大きな影響を与えた1台
ジャガーEタイプ S1(2) スタイリングにもメカニズムにも魅了! 人生へ大きな影響を与えた1台
AUTOCAR JAPAN
もの凄く「絵になる」クルマ ジャガーEタイプ S1(1) そのすべてへ夢中になった15歳
もの凄く「絵になる」クルマ ジャガーEタイプ S1(1) そのすべてへ夢中になった15歳
AUTOCAR JAPAN
日本の「ペダル踏み間違い防止技術」世界のスタンダードに! 事故抑制のため国際論議を主導
日本の「ペダル踏み間違い防止技術」世界のスタンダードに! 事故抑制のため国際論議を主導
乗りものニュース
90年前の“博物館級”のオートバイがオークションに登場 “2輪界のロールス・ロイス” 1936年製ブラフ・シューペリアがカッコ良すぎる
90年前の“博物館級”のオートバイがオークションに登場 “2輪界のロールス・ロイス” 1936年製ブラフ・シューペリアがカッコ良すぎる
VAGUE

みんなのコメント

31件
  • マイナスマイナス
    何で同じ仕様で比較しないのかわからない。実際に購入するユーザーなら使用用途や価格など総合的な評価を重視する。気分で簡単にブレそうな、こんなふわっとしたいい加減な比較なんて参考にもならない。
  • 992
    その差は単純に車重140kgの違いだけでしょ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

312.8453.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

39.8674.8万円

中古車を検索
ハリアーの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

312.8453.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

39.8674.8万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村