全日本スーパーフォーミュラ選手権とスーパーGT・GT500クラスに参戦している宮田莉朋が、9月8~10日に静岡県の富士スピードウェイで開催されるWEC世界耐久選手権第6戦富士6時間レースにおいて、同シリーズにデビューを果たすことが決まった。
現在24歳の宮田は今年5月、WECのハイパーカークラスに参戦するトヨタGAZOO Racing(TGR)において、将来的なWECでの活躍を目指した育成プログラム『TGR WECチャレンジプログラム』の『TGR WECチャレンジドライバー』に選出されていた。
初のル・マン帯同にも冷静な宮田莉朋が感じた日本との違い。来季の国内レース参戦は「分からない」
以降、宮田は日本でのレース参戦の合間を縫って、6月のWEC第4戦ル・マン24時間、7月の第5戦モンツァ6時間でTGR WECチームに帯同したほか、ドイツ・ケルンにあるトヨタGAZOO Racingヨーロッパ(TGR-E)においてシミュレーターテストなどに参加。着々とスポーツカーレース参戦に向けた準備を進めてきた。
宮田は当初、第6戦富士でもTGR WECチームに帯同する予定であったが、FIA WECが発行した最新版のエントリーリストでは、LMGTEアマクラスにエントリーするケッセル・レーシング57号車フェラーリ488 GTE Evoの第3ドライバーとして、その名前が記載されている。なお、第1ドライバーは木村武史、第2ドライバーはスコット・ハファカーとなる。
カーガイ・レーシングを率いる木村はケッセル・レーシングとのジョイントにより、今季WECにフル参戦を果たしているが、その木村は9月5日深夜、カーガイのSNS投稿のなかで、「昨晩、レギュラードライバーのダニエル・セラ選手が諸般の事情により、来日できない連絡が来て、急遽ドライバーを探す事になりました」と宮田の参戦決定に至った経緯を明かしている。
「富士スピードウェイを知っていて、速さも最速クラスで、フェラーリ488GTEに即座に順応出来るドライバーで、せっかくなら若手でこれから世界で活躍してくれそうなドライバーとなると……考えた結果、【スーパーGT】でGT500をドライブし、【スーパーフォーミュラ】でも現在ランキングトップ、そして、今年の【LeMans24h】でも現地でご挨拶した『宮田莉朋選手』が頭に浮かびました」
「早速、WECでもお世話になっている【TOYOTA GR】の偉い方にご連絡してお願いしたところ、事情をご理解頂き、迅速にご対応頂きメーカーの垣根を越えて、宮田莉朋選手の起用を快諾して頂きました!」
TGR-Eの中嶋一貴副会長は今年のル・マンの現場で、来季の宮田には「海外での実戦的な経験を積んでもらるよう」していきたいと述べており、その選択肢のひとつとしてWECのGTクラスも視野に入れていることを示唆していた。
思えば、現在WEC TGRチームのドライバー兼チーム代表を務めている小林可夢偉も、WECデビューはGTクラスのフェラーリであった。世界のトップカテゴリーを目指す宮田はいま、そのスタートラインに立ったと言える。勝手知ったる富士での活躍に、期待がかかる。
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