現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【マセラティ グレカーレ】期待の新型SUVをファーストインプレッション【九島辰也】

ここから本文です

【マセラティ グレカーレ】期待の新型SUVをファーストインプレッション【九島辰也】

掲載 更新 5
【マセラティ グレカーレ】期待の新型SUVをファーストインプレッション【九島辰也】

輸入車 [2022.12.16 UP]


【マセラティ グレカーレ】期待の新型SUVをファーストインプレッション【九島辰也】
文●九島辰也 写真●マセラティ

BMW/ベンツ/VWなど厳選!いま指名買いしたいドイツ中古車特集

 マセラティから第二弾となるSUVがリリースされました。グレカーレです。スペルは“Grecale”。すでに彼らにはレヴァンテというヒットしたSUVモデルがありますが、それとは別のニーズに応えることになります。興味の的はそのサイズ。レヴァンテよりも小さなサイズにマーケットは反応しています。


 2022年そうしたプロジェクトを実現できたのはマセラティの好調な販売実績が関係します。昨年は前年比41%増となる2万5000台近くの台数を世界販売しました。販売の中心はレヴァンテです。その意味からもSUVラインナップの拡充が求められているのは間違いないでしょう。これで販売にさらなる加速がつくというものです。


マセラティ グランツーリスモ フォルゴーレ
 そんなマセラティは2030年までにラインナップすべてを完全電動化すると明言しています。ボルボやベントレーがそういった宣言をしていますが、もしかしたらイタリアのハイブランドでは一番乗りになるかもしれません。EV化はラグジュアリーカーマーケットにも確実に広がっています。2023年には100%電気自動車のグランツーリズモ フォルゴーレが登場すると聞きました。トリプルモーターで、最高出力1200ps以上というから興味津々。一気にハイブランドEVの中心に躍り出るかもしれません。


マセラティ グレカーレ GT
 グレカーレに話を移しましょう。このクルマは同じグループのプラットフォームを共有します。アルファロメオのジュリアやステルヴィオが採用している“ジョルジオ”と呼ばれるプラットフォームです。構造的にかなりフレキシブルで、ボディを長くしたり、背を高くしたり、はたまた床下にバッテリーを積むことを可能にします。マセラティが所属するステランティスグループは巨大ですから、グループ内の技術はいろいろ使い回しできそうです。


 グレカーレのポジションは冒頭で記したようにレヴァンテの弟分となります。ですが、よくよく見るとボディサイズは決して小さくなく、全長は4846mm、全幅は1948mmあります。レヴァンテが5mを超えているとはいえ、コンパクトSUVとは言えないですね。

 パワーソースは3つのグレードのうち2つが2リッター直4ターボ付きガソリンエンジン+モーターのマイルドハイブリッドで、トップグレードにV6ターボが積まれます。グレード名は、下から“G T”、“モデナ”、“トロフィオ”という順番。レヴァンテのトロフィオはV8だからそこで違いを出しています。とはいえ、このV6は530馬力だから驚かされます。レースで培ってきたマセラティスピリットは変わりません。


 グレカーレで目を引くのはやはりデザインです。マセラティが誇るスーパースポーツカーのMC20をモチーフにしたフロントマスクはかなり洗練されています。シンプルながら迫力があってレーシーな臨場感を見事に表現しました。流れるようなルーフラインもさすが。オーセンティックでありながらデザインクオリティの高さを感じます。


マセラティ グレカーレ GT
 インテリアではダッシュボードセンターの2つの大画面スクリーンが目をひきます。メータークラスターと合わせてデジタル化は進みました。驚いたのは象徴的なアナログ時計。それがアナログ表示をデジタルでつくっています。これはまだ他のメーカーはやっていないかも。なんか流行りそうな気がします。

シートも当然最高品質のレザーと手縫いのステッチが施されます。リアシートのヘッドレストにまでロゴがエンボス加工される手の込み様。しかもキャビンは広くロングホイールベースのためリアシートに座っても足元が広く感じます。前の人の体格にもよりますがね。こればっかりは。

 では実際に走らせた印象ですが、試乗車はエントリーモデルのGTでした。最高出力は300ps、最大トルクは450Nmとなります。走り出してすぐに感じるのは軽快さ。レヴァンテのような高性能マシンというより、運動神経の良いスポーツカーといった感じです。ステアリングはクイックで、それに対しボディがクイっと追従します。フィーリング的にはアルファロメオの走りに似ています。軽快なスポーツカー的味付けです。プラットフォームの共有とは関係なく、きっとそういうセッティングが施されたのでしょう。いってしまえば、イタリア人が好きそうな走りです。


 ただ今回は都内と首都高速しか走らせませんでした。なので、本格的なワインディングへ持ち込むとまた異なる顔を見せるかもしれません。それは次回の楽しみにしましょう。いずれにせよ、ちょっと楽しみなクルマが上陸したのは確かです。ガソリンエンジン+マイルドハイブリッドは昭和世代には楽しめそうな気配がします。

こんな記事も読まれています

【ポイントランキング】2024スーパーGT第3戦鈴鹿終了時点
【ポイントランキング】2024スーパーGT第3戦鈴鹿終了時点
AUTOSPORT web
3番手走行で今季初表彰台を狙ったスバルBRZがヘアピン立ち上がりでストップ。山内英輝「駆動が伝わらなくなった」
3番手走行で今季初表彰台を狙ったスバルBRZがヘアピン立ち上がりでストップ。山内英輝「駆動が伝わらなくなった」
AUTOSPORT web
ポルシェのフィーリングを20万円で体感!? ラフェスタの走りがマジでいい! 新社会人にオススメしたいクルマ7選
ポルシェのフィーリングを20万円で体感!? ラフェスタの走りがマジでいい! 新社会人にオススメしたいクルマ7選
ベストカーWeb
VW「ゴルフGTI」で「ゴルフ」通いはできる? スポーツモードは「1番ウッド」並みに気持ちよくかっ飛びます【AMWリレーインプレ】
VW「ゴルフGTI」で「ゴルフ」通いはできる? スポーツモードは「1番ウッド」並みに気持ちよくかっ飛びます【AMWリレーインプレ】
Auto Messe Web
藤井誠暢「この場に戻って来られて嬉しい」 ファグ「良い気分で帰れそう」【第3戦GT300決勝会見】
藤井誠暢「この場に戻って来られて嬉しい」 ファグ「良い気分で帰れそう」【第3戦GT300決勝会見】
AUTOSPORT web
笹原「結構厳しかった」 アレジ「ミスなく走れたのは右京だからこそ」【第3戦GT500決勝会見】
笹原「結構厳しかった」 アレジ「ミスなく走れたのは右京だからこそ」【第3戦GT500決勝会見】
AUTOSPORT web
【最終結果】2024年WRC第6戦ラリー・イタリア・サルディニア パワーステージ後
【最終結果】2024年WRC第6戦ラリー・イタリア・サルディニア パワーステージ後
AUTOSPORT web
フォルクスワーゲン・ティグアン 詳細データテスト おすすめは実用グレード デジタル化はほどほどに
フォルクスワーゲン・ティグアン 詳細データテスト おすすめは実用グレード デジタル化はほどほどに
AUTOCAR JAPAN
D’stationが初優勝の独走ポール・トゥ・ウイン。最重量mutaはレースでも強い/第3戦GT300決勝レポート
D’stationが初優勝の独走ポール・トゥ・ウイン。最重量mutaはレースでも強い/第3戦GT300決勝レポート
AUTOSPORT web
タナクが0.2秒差で逆転。ヒョンデ復帰後初勝利、日曜最速はヌービルに/WRCイタリア最終日
タナクが0.2秒差で逆転。ヒョンデ復帰後初勝利、日曜最速はヌービルに/WRCイタリア最終日
AUTOSPORT web
中古車狙ってる人必見!! 無給油・充電だけで「1000km」走ってわかった初代アウトランダーPHEVの実力
中古車狙ってる人必見!! 無給油・充電だけで「1000km」走ってわかった初代アウトランダーPHEVの実力
ベストカーWeb
ニュルブルクリンク24時間耐久レースの裏側に潜入取材! 極寒のパドックをレポートします【みどり独乙通信】
ニュルブルクリンク24時間耐久レースの裏側に潜入取材! 極寒のパドックをレポートします【みどり独乙通信】
Auto Messe Web
トップENEOSが痛恨のピットミス。Deloitte笹原&アレジが待望の初優勝でGRスープラ1-2/第3戦GT500決勝レポート
トップENEOSが痛恨のピットミス。Deloitte笹原&アレジが待望の初優勝でGRスープラ1-2/第3戦GT500決勝レポート
AUTOSPORT web
シビック タイプRで24時間レースに挑戦!【石井昌道】
シビック タイプRで24時間レースに挑戦!【石井昌道】
グーネット
巨大グループ期待の星! 新型プジョーE-3008へ試乗 ダッシュ力競争から1歩引いた214ps
巨大グループ期待の星! 新型プジョーE-3008へ試乗 ダッシュ力競争から1歩引いた214ps
AUTOCAR JAPAN
フェチれるアウディ「RS 6 アバント パフォーマンス」の22インチホイール! リアル「運び屋」がチョイスする本物っぷりとは【クルマdeフェティシズム】
フェチれるアウディ「RS 6 アバント パフォーマンス」の22インチホイール! リアル「運び屋」がチョイスする本物っぷりとは【クルマdeフェティシズム】
Auto Messe Web
【正式結果】2024年スーパーGT第3戦鈴鹿 決勝
【正式結果】2024年スーパーGT第3戦鈴鹿 決勝
AUTOSPORT web
2024年版 「本格派」の高性能オフロード車 10選 道を選ばない欧州 "最強" SUV
2024年版 「本格派」の高性能オフロード車 10選 道を選ばない欧州 "最強" SUV
AUTOCAR JAPAN

みんなのコメント

5件
  • 期待して待ってたんだけど顔以外はレヴァンテよりいいけど顔が好きになれないからレヴァンテ買ってもうた
  • 出来損ないのポルシェマカンみたいやな。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1299.02349.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

350.02295.0万円

中古車を検索
レヴァンテの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1299.02349.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

350.02295.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村