レジェンズ・クラブ・カップが初夏の富士スピードウェイで開催
日本のモータースポーツ黎明期から携わってきた元レーシングドライバーや関係者を中心に、2013年に発足した「レジェンド レーシングドライバーズ クラブ」。年に1回のワンメイクレース、「レジェンズ・クラブ・カップ」が、2024年は5月11日~12日に富士スピードウェイで行われました。そうそうたるメンバーたちの戦いぶりをレポートします。
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60歳の「若手」ドライバーも新たに参戦
往年の名レーサーたちが熱い戦いを繰り広げるレースイベント、「AIM Legend’s Club Cup(エイム・レジェンズ・クラブ・カップ)」。わが国におけるレーシングヒストリーの黎明期より活動したドライバー、成熟した国内シーンで多くのレースファンを熱狂させたドライバー、国外へと羽ばたいたドライバーといった、日本のモータースポーツ界を牽引した元レーシングドライバーたちによる、年に1度の祭典である。
2023年までは、11月末前後に行われる女性ドライバーによるプロレースシリーズ「KYOJO CUP」の最終戦の後に行われていたレジェンズ・クラブ・カップだが、2024年はKYOJO CUPの初戦が行われる2024年5月11~12日に富士スピードウェイにおいて、富士チャンピオンレース内での開催となった。
使用マシンは、年間5戦が行われる女性ドライバーによるプロレースシリーズであるKYOJO CUPの参戦チームおよびオーナーからレンタルした、ウエストレーシングカーズ製の単座スポーツカー「VITA(ヴィータ)」。そのワンメイクで争われるエキシビジョンレースとなっている。
61歳の黒澤琢弥選手が初参戦・初優勝を飾った
現役を引退したドライバーといえども、国内外のトップカテゴリーでしのぎを削ってきたレジェンドたち。つい先ほどまでは同窓会よろしく談笑していたのが、ドライバーズブリーフィングでは顔つきが現役当時のように引き締まる。
今回の参加選手のうち最高齢ドライバーは、3月に90歳の誕生日を迎えた多賀弘明(敬称略・以下同)だ。昨年優勝した福山英朗(68歳)、2位の鈴木利男(69歳)、3位の片山右京(60歳)という、昨年ポディウムに上がった3人は欠席となったが、その一方、本年度より新たにメンバーとなった黒澤琢弥(61歳)、古谷直広選手(60歳)の2人の「若手」がレジェンズ・クラブ・カップに初参戦して注目を浴びた。
5月11日(土)の予選では予想通り、黒澤琢弥選手が2分1秒台でポールポジションを獲得。ベテラン勢も負けてはいない、昨年は体調不良で早々とマシンを降りた見崎清志選手(78歳)がコンマ2秒差で2番手。トップから2秒以内に中谷明彦選手(66歳)、古谷直広選手、関谷正徳選手(74歳)が続く。
翌12日(日)の決勝レース、ポールポジションスタートの黒澤選手であったが、中谷選手、見崎選手にパスされ3位に後退。中谷選手がリードし、周回ごとに上位4選手がポジションを変えていく展開に、観客も固唾を飲んで見守る。
そして、8周のレースを制したのは、ポールポジションからスタートした黒澤琢弥選手だった。2024年のレジェンズ・クラブ・カップで初参戦・初勝利を飾った黒澤選手はこう語った。
「序盤にシフトアップ/ダウンともに4速、5速の入りが悪かったけれど、ミッションが暖まるとそれも解消し、追いかける中谷選手も気心の知れた相手なので、接戦も楽しめました」
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みんなのコメント
しかもHパターンのマニュアルで。とんでもないよ。