F1は第4戦アゼルバイジャンGPから、新しいスプリント・フォーマットを採用。新しい試みとして、”スプリントシュートアウト”が実施されるが、タイヤの使い方に関する規則の抜け道が早速見つかったようだ。
スプリントシュートアウトはスプリントレースのスターティンググリッドを決める予選となっているが、通常のノックアウト予選よりも各セッション時間が短くなっている他、使用できるタイヤについても明確に定められている。
■ルクレールがPPで逆襲の狼煙上げる。フェルスタッペン2番手……角田裕毅はQ3進出で8番手!|F1アゼルバイジャンGP予選
12分間のSQ1と10分間のSQ2では新品のミディアムタイヤをそれぞれ使用し、SQ3では新品ソフトタイヤを使用しなければならないと定められている。
しかしこのルールは、チームに新品のソフトタイヤを残しておかなければならないと義務付けているわけではない。
レギュレーションでは『スプリントシュートアウトのSQ3では、ドライタイヤは1セットまで使用可能で、それはソフトスペックの新品でなければならない』と書かれている。
つまり、通常であればQ3やSQ3に進出する見込みの薄いチームは、土曜日まで新しいソフトタイヤを温存しておく必要がなく、金曜日の予選で少しでも上に行くためにそれを使うという賭けに出ることができるのだ。
これはQ1を突破するために何セットものタイヤを使うことになる下位のチームにとっては、特に有利になるだろう。スプリントレースや決勝レースのために取っておくこともできる。
そして、もし新品ソフトタイヤが残っていない状態でドライバーがスプリントシュートアウトSQ3まで進出したとしても、走行をせずに10番手でセッションを終えることができる。
実際、アルファタウリの角田裕毅やマクラーレンのランド・ノリスは、金曜日の予選までに全6セットのソフトタイヤを使用した。
ノリスがQ3で最後のセットを使った一方で、角田はQ2で6セット目のタイヤを投入。このタイヤを使ってのアタックで11番手から7番手にポジションを上げており、このラストセットが今季初のQ3進出を果たす上で重要な鍵となったのは明らかだ。
しかしFIAはこの抜け穴をふさぐために、土曜日に新しいソフトタイヤを使用することをチームに義務づけるよう、このレギュレーション変更のための投票を金曜日の朝に実施していた。
新フォーマットの導入で不都合が生じた場合に備え、少なくとも8チームの合意があればレースウィーク中にレギュレーションを一時的に変更できるという規定が設けられている。
しかし、今回は直前の変更にチームが反対し、FIAは必要な8票を得ることができなかった。
このため今週末のルールは変更されなかったが、次回スプリントが実施されるエミリア・ロマーニャGPまでに再度ルールが検討され、調整される可能性は残っている。
もしルールが変更されなければ、クラッシュなどが起きづらい通常のサーキットでこのギャンブルを行なうチームが出てくる可能性はより高くなるだろう。
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ハードとセミハードじゃ速く走れないだろ?