■新型エルグランド…!?
毎年、来場者の想像を上回るカスタマイズカーが多く展示される東京オートサロン。まもなく2025年のオートサロンの開幕が近づいていますが、その前に過去のオートサロンで注目を集めた車両を振り返ってみましょう。
【画像】超カッコイイ! 新型「エルグランド”グラシア”」を画像で見る(55枚)
今回は2024年のオートサロンで、日産京都自動車学校が展示した「ELGRAND GLASSIER(エルグランド グラシア)」をご紹介します。
毎回、学生たちの自由な発想で作り上げられた車両たちが話題となる自動車学校系のブースですが、
エルグランド グラシアのコンセプトは自分たちの手で作る“新型エルグランド”。「もし新しいエルグランドが発売されたら、こんなふうになるのでは」と考え作ったといいます。
E52型のエルグランドをベースに、現行型エクストレイルのフロントマスクと、BEVのアリアのリアセクションを組み合わせています。
文字で表してしまうといとも簡単なものですが、言うまでもなく日産車であること以外、メカニズム的に全く関連性のない車両のフロントやリアを移植するのは簡単な作業ではありません。
しかしエルグランド グラシアはいかにも取って付けたような不自然さは全くなく、来場者が普通のエクストレイルだと思って通り過ぎようとしてしまうほど。
ただエクストレイルのフロントマスクはエルグランドのサイズに合わせて天地方向に延長して長さを合わせていたり、リアはアリアのテールだけでなく、大型リアウイングもアリアのものを合わせて移植したりと自然でありながら大胆な手法も採られていたのでした。
また、日産を代表するSUVの前後を移植したことに合わせて車高をおよそ4cmリフトアップし、オフロード系タイヤを装着。さらにルーフには大型テントを設置して、6人家族が仲良く全員でアウトドアキャンプを楽しむことができることをコンセプトにしており、有事の際にも大切な家族を守れるようにというテーマに基づいて制作されていた点も注目です。
ボディカラーも一見すると近年採用車両が増えているグレー系のカラーに見えますが、夜から朝にかけて広がる幻想的なグリーンをベースに学生がオリジナルで調合したもので、朝焼けの雲に照らされるオレンジを差し色としてリップスポイラーやサイドステップ、インテリアに施しているとのこと。
なおこの車両は実際に公認車検を取得して公道走行が可能な状態となっており、オートサロンにもナンバーが付いた状態で展示されていたのはさすが日産京都自動車学校といったところ。
毎年学生たちのアイデアとそれを形にする技術力には驚いてしまうところですが、2025年のオートサロンではどんな車両が展示されるのか、今から期待して待ちたいですね。
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