現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 日産が脱オッサンセダンに成功!? スカイライン史上最強「400R」なぜ若者に人気なのか

ここから本文です

日産が脱オッサンセダンに成功!? スカイライン史上最強「400R」なぜ若者に人気なのか

掲載 更新 150
日産が脱オッサンセダンに成功!? スカイライン史上最強「400R」なぜ若者に人気なのか

■新型スカイラインが人気がでるとは誰も予想していなかった!?

 ビッグマイナーチェンジを受けて2019年7月に発表され、9月から発売された日産新型「スカイライン」が好調な販売を見せています。

【画像】スカイライン史上最強の「400R」がカッコ良すぎる!(25枚)

 2018年の年間販売台数は約2000台でしたが、新型スカイラインは発売から3か月となる11月末までに1974台を受注。

 超人気モデルに比べると絶対数としては多くありませんが、3か月間で昨年の年間販売台数と同等の台数を受注しています。新型スカイラインは、なぜ販売好調なのでしょうか。

 販売台数の増加は、マイナーチェンジでスカイラインの魅力が高まったからだといえます。

 マイナーチェンジの内容は、エクステリアデザインをリファインすると同時に、日産が海外で展開している高級ブランド「インフィニティ」のエンブレムから「NISSAN」のエンブレムへ変更されたのも大きなトピックといえます。

 また、テールランプは、スカイラインの伝統である「丸テール」が復活しました。

 新型スカイラインにはハイブリッドモデルとガソリンモデルがありますが、前者には「プロパイロット2.0」と呼ばれる、ハンドルから手を離したまま高速道路を走行できる最新のシステムを国産車初搭載。自動運転を感じさせる先進技術です。

 一方のガソリンモデルは、これまで搭載していたダイムラー(メルセデス・ベンツ)製の2リッター直列4気筒ターボから、自社製の3リッターV型6気筒ターボへとエンジンが刷新されました。

 また、通常仕様のエンジンでも304馬力とハイパワーなのですが、さらに100馬力以上もパワーアップした405馬力のエンジンを積む「400R」が用意され、こちらも大人気だといいます。

 パワートレイン別の比率でいうとハイブリッド車とガソリン車がほぼ半々で、ガソリン車のうち半分強が400Rとなり、またグレードごとのカウントでは、「400R」がもっとも売れているということです。

 日産自動車広報部は、新型スカイラインについて次のように話します。

「新型スカイラインは当初の想定以上にガソリン車の割合が高くなっていて、そのガソリン車のなかでも400Rは約6割を占めます。また、発売以来のグレードごとの月別販売実績でも、400Rがナンバーワン人気です」

 また、新型スカイラインの開発スタッフは、「全体の35%が400Rです。ここまで400Rが人気となるとは予想していなかったので大変驚いています」といいます。

■なぜ若者が購入? 50代後半といわれるセダン市場に何があった?

 そんなスカイライン 400Rには、驚くべき現象が起きています。日産によると「購入者の平均年齢が50代後半というセダン市場のなかで、400Rの購入者の約3割は40代以下」というのです。

 つまり、400Rは若いユーザーからも多く支持されているといっていいでしょう。昨今のセダン離れから考えると異例ですが、果たしてその理由はどこにあるのでしょうか。

 実際に400Rを運転して感じたのは、その高い走行性能でした。405馬力という最高出力は「スカイラインGT-R」も含めてスカイライン史上最強で、よどみなく湧き出てくるようなパワーはまさに圧巻です。

 しかも、単に出力が高いというだけでなく、低回転域からでもレスポンスよくシャープに反応すること、そして高回転まで気持ちよく吹け上がる爽快感にも感動を覚えます。

 昨今のターボエンジンは、低回転域のトルクの太さを重視する一方で高回転の気持ちよさを持ち合わせていない特性が一般的です。

 しかし400Rに搭載される「VR30DDTT型エンジン」は、十分な扱いやすさを持ちながら、爽快なフィーリングが魅力的なのです。

 そして6400rpmという最高出力発生回転数は、最新のターボエンジンとしては異例の高回転。走り好きのドライバーにとっては最高のドライビングプレジャーを感じられるユニットといえます。

 そういったエンジンの魅力が、400Rの人気を支えていると考えるのが自然でしょう。

 筆者(ライター工藤貴宏)も40代ですが、この世代の男性はクルマ好きが少なくありません。

 しかも、クルマの情報をどんどん吸収していた中学生の頃にスカイラインが大人気のスポーツセダンだったうえに、「R32型スカイラインGT-R」が発売されるなどハイパワーモデルに対する憧れも大きく抱いています。

 そんな同世代が、ある程度収入も安定してやや高額なクルマも選べるようになったときに、圧倒的なパフォーマンスを備えた400Rに注目するのは当然の成り行きといえるでしょう。

 しかも400Rの価格は、562万5400円(消費税込、以下同様)と高額ではありますが、400馬力級の超高性能モデルとしてはもっとも安く、中身の濃さを考えればお買い得だといえます。

 国産車で400馬力を超える車両はレクサス「RC F」で1040万円なので、400Rは400馬力級のモデルとしてはもっとも手頃で、そこも魅力のひとつなのです。

※ ※ ※

 新型スカイラインのハイブリッドモデルは、ハイブリッドの採用に加えて「プロパイロット2.0」を搭載するなど時代の先端を進んでいます。

 一方、ガソリンモデルの400Rはプロパイロット非搭載ですが、高出力ターボエンジンも従来のクルマの価値観に沿ったものといえるでしょう。一部のクルマ好きにとっては、そんな従来の価値観こそが魅力であり、惹かれるのです。

 400Rの人気の秘密は、高出力のエンジンが購入層の心を捉え、事実上ライバルたちよりお買い得だからといってよさそうです。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

軍用ジープが最新モデルで蘇る…ドアなし&オリーブドラブが渋い「ラングラー ウィリス'41」発表
軍用ジープが最新モデルで蘇る…ドアなし&オリーブドラブが渋い「ラングラー ウィリス'41」発表
レスポンス
ロゴスと「ファイナルファンタジーXIV」コラボのアウトドアグッズの予約受付がスタート!
ロゴスと「ファイナルファンタジーXIV」コラボのアウトドアグッズの予約受付がスタート!
バイクブロス
インディカー初体験の角田裕毅、インディ500への挑戦に現状関心ナシも「もう少し歳をとって考えが変われば……」
インディカー初体験の角田裕毅、インディ500への挑戦に現状関心ナシも「もう少し歳をとって考えが変われば……」
motorsport.com 日本版
ベントレーCEOの旧私邸を改装。ベントレー本社近隣の特別な顧客体験スペース「The Mews」を発表
ベントレーCEOの旧私邸を改装。ベントレー本社近隣の特別な顧客体験スペース「The Mews」を発表
LE VOLANT CARSMEET WEB
スズキ「最上級SUV」新発表! トヨタ「ヤリスクロス」サイズの“豪華仕様”! 精悍顔もカッコイイ「グランドビターラ ドミニオンE」印国に登場
スズキ「最上級SUV」新発表! トヨタ「ヤリスクロス」サイズの“豪華仕様”! 精悍顔もカッコイイ「グランドビターラ ドミニオンE」印国に登場
くるまのニュース
アドベンチャースタイルの“軽二輪スクーター”ホンダ「ADV160」に2025年モデル登場! ふたつの新色をプラスした「全3色のカラバリがスポーティ」
アドベンチャースタイルの“軽二輪スクーター”ホンダ「ADV160」に2025年モデル登場! ふたつの新色をプラスした「全3色のカラバリがスポーティ」
VAGUE
「RS」最新モデル日本上陸!! アプリリア「RS457」発売
「RS」最新モデル日本上陸!! アプリリア「RS457」発売
バイクのニュース
「ルノー・セニック E-Techエレクトリック」が「モーター・トレーダー・インダストリー・アワード2024」で「ニューカー・オブ・ザ・イヤー」受賞
「ルノー・セニック E-Techエレクトリック」が「モーター・トレーダー・インダストリー・アワード2024」で「ニューカー・オブ・ザ・イヤー」受賞
LE VOLANT CARSMEET WEB
BMW R1300GSアドベンチャーをイギリス人レーサーが斬る「30Lタンクの巨体で攻めの走りができる…そのシャシーと電子制御に驚愕だ」
BMW R1300GSアドベンチャーをイギリス人レーサーが斬る「30Lタンクの巨体で攻めの走りができる…そのシャシーと電子制御に驚愕だ」
モーサイ
「シボレー コルベット E-Ray」は4WD化の恩恵が絶大!もっと刺激的な電気エイの襲来に喝采を【新車試乗】
「シボレー コルベット E-Ray」は4WD化の恩恵が絶大!もっと刺激的な電気エイの襲来に喝采を【新車試乗】
Webモーターマガジン
軽さと居住性を両立したバックパッキングテント「Thouswinds サジタリアスシングルテント」が発売!
軽さと居住性を両立したバックパッキングテント「Thouswinds サジタリアスシングルテント」が発売!
バイクブロス
「緊急車両が来て道を譲らないとどうなりますか」  理由に「『聞こえんかった』は通用するのですか」 譲るのはマナー?義務? 具体的にどう譲ればいいのですか。
「緊急車両が来て道を譲らないとどうなりますか」 理由に「『聞こえんかった』は通用するのですか」 譲るのはマナー?義務? 具体的にどう譲ればいいのですか。
くるまのニュース
日産のフルサイズSUV『アルマーダ』新型、ベース価格は5.6万ドルに据え置き…12月米国発売へ
日産のフルサイズSUV『アルマーダ』新型、ベース価格は5.6万ドルに据え置き…12月米国発売へ
レスポンス
ハミルトンFP2も首位、メルセデス好調も上位は接戦模様か。RB角田裕毅は10番手|F1ラスベガスGP
ハミルトンFP2も首位、メルセデス好調も上位は接戦模様か。RB角田裕毅は10番手|F1ラスベガスGP
motorsport.com 日本版
スズキ、フラッグシップ『ハヤブサ』のカラーリングを変更した最新モデルを発表。11月22日より発売
スズキ、フラッグシップ『ハヤブサ』のカラーリングを変更した最新モデルを発表。11月22日より発売
AUTOSPORT web
まだまだ続きます 北近畿豊岡道の「有料トンネル」料金徴収期間を延長 背景に老朽化
まだまだ続きます 北近畿豊岡道の「有料トンネル」料金徴収期間を延長 背景に老朽化
乗りものニュース
700万円超え! スバル新型「SUV」発表! 2リッター「水平対向」×マイルドハイブリッド搭載! 全長4.7m級の「新フォレスター」欧州に登場へ
700万円超え! スバル新型「SUV」発表! 2リッター「水平対向」×マイルドハイブリッド搭載! 全長4.7m級の「新フォレスター」欧州に登場へ
くるまのニュース
F1ラスベガスFP2速報|FP1に続きメルセデスのハミルトンが最速。角田裕毅10番手
F1ラスベガスFP2速報|FP1に続きメルセデスのハミルトンが最速。角田裕毅10番手
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

150件
  • なんだかんだセダンが一番快適。パワーがあればさらに楽しいし。デザインもやりすぎてなくて昨今では貴重。
  • VR30DDTT、Zに載せて6mtで出せば?
    確実に歴史に残る名車になろう。エコカブれの日本社会に蹴りをいれる勢いで日産は頑張ってほしい。epowerやプロパイロットのみでなく、歴史的なスポーツブランドを持っているという強みを存分に活かしてほしい。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

456.9948.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

19.02050.0万円

中古車を検索
スカイラインの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

456.9948.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

19.02050.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村