国産高級セダンの代名詞となっているトヨタ『クラウン』。15代目となる現行モデルは2018年6月から販売開始した。
トヨタのクルマ構造改革である「TNGA」を採用しプラットフォームといったクルマの基本構造から一新。また新たなモビリティライフを提案する初代コネクティッドカーという新しい挑戦を行ったモデルだ。
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まもなく登場から3年が経過し、デビューイヤーのクルマが初の車検サイクルを迎えた。セダン離れが叫ばれている昨今だが、現行型トヨタ『クラウン』の中古車事情は一体どうなっているのだろうか、見ていきたい。
文/萩原文博
写真/TOYOTA、編集部
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■TNGA採用の現行型クラウンは走りがいい
現行型クラウンは2018年6月に登場。TNGAに基づくプラットフォームを採用し、ボディの高剛性化や低重心化を実現し、意のままのハンドリングとフラットな乗り心地を実現している。
走行性能の向上に合わせて、外観デザインも6ライトウィンドウを採用したスポーティなデザインへと一新。これまでの骨太なCピラーによる重厚さを強調したシルエットから流麗なスタイリングへと変わっている。
ボディ形状を流行の6ライトウィンドウに変更したが、日本の道路事情に合わせて車幅1800mm以内を堅持している
インテリアも8インチと7インチのディスプレイを連携させた新開発のダブルティスプレイを採用し、初代コネクティッドカーらしい先進性をアピールしている。
こちらは2020年11月以前の内装。ダブルディスプレイを採用して先進性をアピールしたが、マイナーチェンジでよりコンベンショナルな仕様に変更された
現行型クラウンに搭載されているパワートレーンは、高い熱効率を実現した2.5L 直4ガソリンエンジン+モーターを組み合わせたハイブリッドシステムをはじめ、2L 直4ガソリンターボエンジン+8速ATそして、トヨタブランド初搭載となった3.5L V6エンジン+モーターそして10速のトランスミッションを組み合わせたマルチステージハイブリッドシステムの3種類を用意だ。
駆動方式は2WD(FR)を中心に2.5ハイブリッド車にのみ4WDを用意している。また3種類のパワートレーンには標準モデル、走りに磨きを掛けたそして豪華仕様の「G-エグゼクティブ」がそれぞれ設定されている。
現行型クラウンの運転支援システムは第2世代となる予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」を全車に標準装備。歩行者検知(昼間・夜間)・自転車運転者検知(昼間)を行い衝突回避支援または被害軽減を図る「プリクラッシュセーフティ」をはじめ、前方車両の追従走行を支援する「レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)」レーダークルーズコントロール使用時に、同一車線内中央を走行できるよう操舵を支援する。
「レーントレーシングアシスト(LTA)」など5つの機能をパッケージング。また、コネクティッドサービスとして、T-Connectサービスを3年間無料で提供している。
2020年11月には一部改良を行い、体調急変などドライバーの無操作状態が継続している場合、徐々に車両を減速させ自車線内に停車。早期救命救急をサポートする「ドライバー異常時対応システム」など機能を追加した最新の「トヨタセーフティセンス」を搭載。
さらに、ダブルディスプレイを廃止し、12.3インチのワイドディスプレイを採用しインストルメントパネルのデザインを変更している。それでは現行型クラウンの中古車事情を見てみよう。
■2018年式はそろそろ車検時期 そこでの値落ちが狙い目
現在、現行型クラウンの中古車の流通台数は約836台となっている。ちょうど一年前の2020年4月の時点での流通台数は約510台だったので、増加傾向となっている。
中古車の平均走行距離は1年前が約7000kmだったが、現在は約1万9000kmまで延びていることもあり、中古車の平均価格は約435万円。1年前は約465万円だったので、1年で約30万円平均価格が下がっている。この値落ち幅は標準的で不人気と言われるセダンの中では優等生だ。
年式別の中古車の流通台数を見てみると、デビューイヤーの2018年式が約512台と約61.2%を占め、2019年式が約209台、2020年式が約112台そして2021年式は約3台と新車の販売面では苦戦を強いられているようで、中古車の流通台数は年を追う事に半減となってしまっている。
その最も多い2018年式は初の車検サイクルを迎えるので、今後大幅な値落ちを記録する可能性が高い。したがってクラウンの中古車の購入は今のところ待ちの状況だ。
流通している中古車の価格帯は約289万~約830万円と非常に幅広い。ただし、高価格帯の中古車は走行距離の少ないおろしたて中古車に混じってドレスアップ車も多く流通しているのが特長だ。
そして中古車のグレード構成を見てみると、圧倒的に2.5Lハイブリッド車が多く、最も多いグレードは「2.5ハイブリッドRSアドバンス」の約258台。続いて「2.5ハイブリッドS Cパッケージ」の約98台。そして「2.5ハイブリッドRS」の約79台が続く。2.5ハイブリッドに続いて多いパワートレーンは3.5Lマルチステージハイブリッド車でこちらも豪華仕様の「Gエグゼクティブ」よりスポーティなRS系が中心。この傾向は2Lターボではさらに顕著となり標準系のグレードは非常に少なめだ。
写真の「2.5ハイブリッドRSアドバンス」が、現在もっとも中古車市場で流通している
『クラウン』だから使い勝手にも抜かりはない。日本国内をドライブするなら購入して損は無いはず
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先代モデルまではロイヤルサルーン、アスリート、マジェスタと3シリーズ用意されていたが、現行型では1モデルにまとめられてしまったこと。さらに6ライトウィンドウというスポーティなスタイリング。ダブルディスプレイといった先進装備がクラウンを好む保守層にはあまり受け入れられていない可能性が高い。
現行型クラウンの中古車の走行距離のボリュームゾーンは1万~2万kmが約240台と最も多く、次いで2万~3万kmが約153台と続く。
クラウンを購入するユーザー層はディーラーでバッチリとメンテンナンスもしているだろうし、ゴルフなど高速道路を使用して距離が延びているケースが多い。そういったクルマが安めの価格で店頭に並んでいたら、それこそ「おいしい中古車」に違いない。
そうした視線で見てみると、350万円以下のプライスを付けたクラウンの中古車では「2.5ハイブリッドS Cパッケージ」に注目したい。
新車時価格500万円オーバーのクルマでも、すでに350万円で手に入るようになっている。高い走行性能、安全装備そしてコネクティッド機能まで充実した現行型クラウンの中古車だが、こうしたモデルもあと少しまで300万円付近まで値落ちする可能性は高い。現行型クラウンの中古車の購入は焦らず待ったほうが得策と言える。
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みんなのコメント
乗り心地が悪い。
これじゃ、クラウンとしては売れない訳だ。 クラウンの方向性を間違ったね。
クラウンは乗り心地が良くて、品良い保守的デザインじゃなきゃいけない。
次期型はセンチュリ―を縮小コピーしよう。
パフォーマンスが高くて良い車。
此処の書き込みを見ても分かるように、評価は
それぞれで揶揄や批判されたりするけど、上位
グレードに乗ると装備の満足度が高い。
次に乗る車に同等の装備と価格を求めると
意外に無いのに気付くよ。