現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ポルシェのSUVトップモデル 新型カイエンのプロトタイプの最終テストドライブに参加 その性能と実力は?

ここから本文です

ポルシェのSUVトップモデル 新型カイエンのプロトタイプの最終テストドライブに参加 その性能と実力は?

掲載 1
ポルシェのSUVトップモデル 新型カイエンのプロトタイプの最終テストドライブに参加 その性能と実力は?

ポルシェは、カイエンのフェイスリフトに全力で取り組んでいる。我々は、カモフラージュされたプロトタイプの最後のテストドライブに参加させてもらった。

2017年、ポルシェは社内で「E3」と呼ばれる3代目「カイエン」を発表し、2018年に市場に投入した。それ以来、社内のエキスパートたちは今回のフェイスリフトの準備に取り組んできた。そう、モデルチェンジなのだ。

【ニューモデル情報】新型プジョー3008はSUVクーペとなる? 次期型プジョー製スタイリッシュなSUVの最新情報をお届け!

シュトゥットガルトのポルシェは、大型SUVの将来計画についてまだコメントしていないが、ポルシェの電動化戦略をよく見れば、新型カイエンがおそらく純粋な電動車になることは、それほど想像力を必要としないことだろう。しかし、内燃機関を重視する市場はまだ存在するので、あと数年は現世代が並行して走り続ける可能性がある。これは、ポルシェがSUVとクーペのアップデートに多大な努力を払っている理由にもなっている。

デザイン、駆動、シャーシ、コックピットを見直し

インフォテインメントシステムを含むデザイン、ドライブトレイン、シャーシ、コックピットは、開発者のこだわりが詰まったものだ。後者はまだ膝の上の厚い黒いフェルトの下に隠れているが、誰も見ていない時にちょっとだけ下を覗くことができた。

あまり多くを語ることはできないものの、センターコンソールはより整然とし、インストルメントクラスターはデジタル化され、新しいディスプレイが搭載され、一見するとまだ完成していないように見える。また、デザインの面でも、カイエンはまだベールを脱ぎ捨てていないのだ。しかし、ラッピングとは裏腹に見えてくるものもある。テールゲートやボンネットはもちろん、スカートやヘッドライトも一新されていて開発段階であるが、しっかりと作り込まれている。

新たにチューニングされたシャーシ、そして何より新しいパワートレインをじっくりと見ることが許された。ポルシェは「カイエンS」に搭載されていた6気筒エンジンをやめ、ほぼ新開発のV型8気筒エンジンを採用し、もはや古いターボユニットとの共通点はほとんどない。小型化・電動化の時代には、それだけでもニュースになる。

そして何より、この新型エンジンはテスト状態でも優秀な数値を示してくれた。8気筒は、「Sモデル」を440馬力から475馬力に押し上げ、600ニュートンメーターのトルクを発生するようになり(従来は550Nm)、2トンをはるかに超える重量のSUVを、明らかに自信を持ってハリウッドヒルズに押し上げることができるようになっている。

従来通り、ZF製の8速オートマチックがパワーを制御し、スロットルを開けると、V8特有の咆哮とともに、エンジンは自発的に力を発揮する。

欧州向けターボGTはなし

ポルシェはまだコメントしていないが、この新エンジンが後に「GTS」、「ターボ」、「プラグインターボSEハイブリッド」にも搭載されることは明らかだ。しかし、この8気筒エンジンは、クーペしかない「ターボGT」には搭載されない。

そして、現在のエンジンは将来の排ガス規制をクリアできなくなるため、少なくとも欧州では、「ターボGT」は2年を最後に価格表から姿を消すことになるのだ。早い段階ですでに予定していた販売目標を超えてしまった大型SUVの高性能モデルの消滅は営業マンたちを大いに悩ませるだろうが、「GT」に続くもうひとつのパワープラグインが発表されたことは、彼らに希望を与えるはずだ。

ポルシェは、3リッターV6の出力をわずかに向上させたベースモデル(354馬力)と、エントリーレベルのプラグインもアップグレードした。プラグインは、6気筒エンジンに177馬力の電動モーター(従来は136馬力)と大型バッテリーを組み合わせたものだ。一方では、純粋な電気駆動を続け、他方では、より強力な電動モーターがその地位にふさわしいと感じる。加えて、大型化したバッテリーをより早く満タンにするために、最大充電電力を11kWに向上させた。

快適性を追求した新シャーシチューニング

また、サスペンションのチューニングも変更された。標準装備のアダプティブダンパーは、2つのバルブで動作するようになり、伸び側と縮み側を別々に調整することができるようになった。これにより快適性が向上し、「カイエン」はノーマルモードでは路面を滑らかに滑走し、パシフィックコーストハイウェイの長い段差を優しく弾むように走る。

同時に、よりワイドな広がりを実現することで、(さらに)スポーティな走りを可能にしている。ロサンゼルス北部のマルホランドドライブとサンセット大通りの間にある曲がりくねった山道で、スポーツまたはスポーツプラスモードの「カイエン」がSUVのトップアスリートであることを再び証明して見せた。エアサスペンション、スチールサスペンションにかかわらず、「カイエン」はまるで数百kg軽くなったかのようにカーブを曲がっていく。

2023年4月受注開始

きついコーナーを曲がる時にタイヤが鳴くことがあるが、これは意図的なものではない。ミシュラン製のヨーロッパ向けタイヤに比べて、やや柔らかめのアメリカ向けのネクセン製タイヤで走っているからだ。

ただし、新型カイエンからカモフラージュが外されるのは、SUVがワールドプレミアを迎え、注文が可能になる2023年4月以降となる予定だ。価格は?それはまだわからない。ベーシックな「カイエン」は現在でも82,000ユーロ(約1,150万円)と高価だが、フェイスリフトではさらに数千ユーロ(数十万円)の追加となると想定される。

Text: Michael Gebhardt Photo: Porsche AG

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

スズキ、フラッグシップ『ハヤブサ』のカラーリングを変更した最新モデルを発表。11月22日より発売
スズキ、フラッグシップ『ハヤブサ』のカラーリングを変更した最新モデルを発表。11月22日より発売
AUTOSPORT web
まだまだ続きます 北近畿豊岡道の「有料トンネル」料金徴収期間を延長 背景に老朽化
まだまだ続きます 北近畿豊岡道の「有料トンネル」料金徴収期間を延長 背景に老朽化
乗りものニュース
700万円超え! スバル新型「SUV」発表! 2リッター「水平対向」×マイルドハイブリッド搭載! 全長4.7m級の「新フォレスター」欧州に登場へ
700万円超え! スバル新型「SUV」発表! 2リッター「水平対向」×マイルドハイブリッド搭載! 全長4.7m級の「新フォレスター」欧州に登場へ
くるまのニュース
F1ラスベガスFP2速報|FP1に続きメルセデスのハミルトンが最速。角田裕毅10番手
F1ラスベガスFP2速報|FP1に続きメルセデスのハミルトンが最速。角田裕毅10番手
motorsport.com 日本版
スズキ『V-STROM 250SX』がカラーリング変更、新価格は59万1800円
スズキ『V-STROM 250SX』がカラーリング変更、新価格は59万1800円
レスポンス
約3000万円で落札されたポルシェ「911 カレラRS アメリカ」は何か変! 実は新車の頃からシュトロゼックのボディキットが装着されていました
約3000万円で落札されたポルシェ「911 カレラRS アメリカ」は何か変! 実は新車の頃からシュトロゼックのボディキットが装着されていました
Auto Messe Web
フォード、伝統のバハ1000で『ブロンコDR』と『レンジャー・ラプター』が主要部門を制覇
フォード、伝統のバハ1000で『ブロンコDR』と『レンジャー・ラプター』が主要部門を制覇
AUTOSPORT web
トヨタ勝田貴元、出鼻を挫くパンクは「大きな衝撃がなかった」と驚き。DAY2は”抑えめ”の走りに|WRCラリージャパン
トヨタ勝田貴元、出鼻を挫くパンクは「大きな衝撃がなかった」と驚き。DAY2は”抑えめ”の走りに|WRCラリージャパン
motorsport.com 日本版
最強の4気筒「メルセデスAMG A 45 S 4MATIC+ Final Edition」は限定300台
最強の4気筒「メルセデスAMG A 45 S 4MATIC+ Final Edition」は限定300台
AutoBild Japan
アイオニック5からコナへ!【ヒョンデ・アイオニック5長期レポート5】
アイオニック5からコナへ!【ヒョンデ・アイオニック5長期レポート5】
AUTOCAR JAPAN
走行中、後ろから緊急自動車が! 譲らないと「違反」に!
走行中、後ろから緊急自動車が! 譲らないと「違反」に!
くるくら
トヨタの「“2階建て”ハイエース!?」登場! 豪華“ウッド”&茶内装が超カッコイイ! 充電システム×エアコンも完備のケイワークス「アーチザン Type I」お台場で実車公開
トヨタの「“2階建て”ハイエース!?」登場! 豪華“ウッド”&茶内装が超カッコイイ! 充電システム×エアコンも完備のケイワークス「アーチザン Type I」お台場で実車公開
くるまのニュース
【ヤマハ】Netflix の新作SFアニメ「Tokyo Override」にヤマハがデザインしたバイク「Y/AI(ワイエーアイ)」が登場!
【ヤマハ】Netflix の新作SFアニメ「Tokyo Override」にヤマハがデザインしたバイク「Y/AI(ワイエーアイ)」が登場!
バイクブロス
キャンプ・災害に備える手のひらサイズの携帯浄水器「Greeshow GS-288」のセール実施中!
キャンプ・災害に備える手のひらサイズの携帯浄水器「Greeshow GS-288」のセール実施中!
バイクブロス
ミツオカ新型「M55」世界初公開に反響多数! MTのみ設定&“旧車”デザインに「良すぎる」の声! 青内装の「ゼロエディション」が話題に
ミツオカ新型「M55」世界初公開に反響多数! MTのみ設定&“旧車”デザインに「良すぎる」の声! 青内装の「ゼロエディション」が話題に
くるまのニュース
クシタニが2024-25FWガーメントを発売! 暖かさと運動性の高さを両立した防寒パンツ・ブーツ・グローブをラインナップ
クシタニが2024-25FWガーメントを発売! 暖かさと運動性の高さを両立した防寒パンツ・ブーツ・グローブをラインナップ
バイクのニュース
ついに昔の[ダイハツ]が蘇る!? [不祥事]以来変わった[社内の雰囲気]とは
ついに昔の[ダイハツ]が蘇る!? [不祥事]以来変わった[社内の雰囲気]とは
ベストカーWeb
ニューズウィーク誌が選ぶ「2025年最も期待される新型車」にベントレー新型「コンチネンタルGTスピード」が選出されたもっともな理由…とは?
ニューズウィーク誌が選ぶ「2025年最も期待される新型車」にベントレー新型「コンチネンタルGTスピード」が選出されたもっともな理由…とは?
Auto Messe Web

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1230.01605.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

48.01850.0万円

中古車を検索
カイエンの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1230.01605.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

48.01850.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村