現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > マジで!?!? 生活道路の時速30km制限が閣議決定! 安全効果の期待は?

ここから本文です

マジで!?!? 生活道路の時速30km制限が閣議決定! 安全効果の期待は?

掲載 21
マジで!?!? 生活道路の時速30km制限が閣議決定! 安全効果の期待は?

 センターラインなどがない一般道路、いわゆる「生活道路」での車の法定速度を時速30kmとする道路交通法改正が閣議決定された。2026年9月の施行を目指すというが、はたして実効力はあるのだろうか? 国沢光宏氏がもの申す!!

※本稿は2024年7月のものです
文:国沢光宏/写真:トヨタ、日産、ホンダ、スズキ、ダイハツ、AdobeStock ほか(トップ画像=chapinasu@AdobeStock)
初出:『ベストカー』2024年8月10日号

マジで!?!? 生活道路の時速30km制限が閣議決定! 安全効果の期待は?

■道交法施行以来初! 法定速度引き下げの理由

「ゾーン30」をいよいよ本格導入。しかしどうやってルールを守らせる?(U4@AdobeStock)

 住宅街などのいわゆる生活道路について、警察庁は法定速度(※)を時速30kmに引き下げる方針を固めたという。

(※警察庁は、道幅の狭い生活道路の法定速度を、時速60kmから30kmに引き下げる方針を示した。歩行者や自転車の安全確保が目的で、法定速度の引き下げは1960年の道交法施行以来初めて。2026年9月の施行を目指している)

 この方針、残念ながらまったく理解できない。なぜかといえば、私の家の近所の道は都道やバスが通る強固なガードレールで区分された道もすべて30km/hだからだ。

 歩道と車道の区別なく子どもが歩く生活道路と同じ。標識などによる適切な速度規制が行われていない生活道路も地方にはあるけれど、30km/hにしたって何の意味もないと思う。

 というか、今でも30km/h制限の生活道路で危ない運転をする輩は40~50km/hで走っている。もちろん子どもや乳幼児を乗せた自転車の横を。

 何で警察が突如そんなことを言い出したのか? 聞くところによれば海外のマネらしい。

 ヨーロッパでクルマを運転したことのある人ならご存知のとおり、集落と集落の間は80km/hとか100km/h制限になっている。この速度で集落の中を走られたら危険なので、集落内は40km/h程度にしてます。

 歩行者が多く40km/hでも速いという場合「ゾーン30」みたいな標識を出し、制限速度を30km/hに抑えている。そもそも欧州の制限速度、極めて妥当。

 前述のどおりセンターラインのない道ですらドイツなんか制限速度100km/hですから。

 街中に入ると60km/hから50km/h。40km/hと制限速度は低くなっていくけれど、皆さんしっかり守る。というバックボーンがあっての30km/h制限なら効果絶大。ホントに30km/hで走っています。

 翻って日本を見るとどうか? 前述のとおりほとんど30km/h。しかも取り締まりをキッチリやっているワケじゃない。我が国の警察が得意とする制限速度取り締まりは、見通しのいい安全性に問題のないような場所。

「ここでやったらいいのに」と思えるような場所で仕事してる姿は見たことなし。という状況のなか、なぜゾーン30を日本でも大々的に導入しようと考えたのか? どうやって守らせるつもりなんだろう?

 こらもう取り締まり特区みたいな扱いにしておき、中国のようにレーダー付きの監視カメラを設置。

 30km/h以上出ている速度違反車がいたら、自動的にクルマの持ち主へ反則金の支払い通知と、再犯したらその区間の通行を禁止するくらいの覚悟が必要だと思う。

 プライバシーの問題あるなら、後方のナンバープレートでいい。それだとバイクだって取り締まれますから。クルマ側は競技車両に付いているピットレーン制限速度スイッチみたいなのを装着すればOK。

 アクセル踏んでも30km/hでキープしてくれます。子どもを守るためにもぜひ導入を!

【画像ギャラリー】道幅の狭いニッポンの生活道路に最適!! 日々の暮らしにジャストサイズな小さいクルマ(27枚)

投稿 マジで!?!? 生活道路の時速30km制限が閣議決定! 安全効果の期待は? は 自動車情報誌「ベストカー」 に最初に表示されました。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

「僕よりも大変な人たちがいる」アロンソ、激痛襲われるもサンパウロ完走でマシン修復のチームや豪雨被害バレンシアに勇姿見せる
「僕よりも大変な人たちがいる」アロンソ、激痛襲われるもサンパウロ完走でマシン修復のチームや豪雨被害バレンシアに勇姿見せる
motorsport.com 日本版
【BMW 1シリーズ 新型】色々なボディカラーで楽しんで
【BMW 1シリーズ 新型】色々なボディカラーで楽しんで
レスポンス
PPのノリス、赤旗で後退しタイトル争いにも打撃「ライバルはラッキーだったが、僕は不運だった。戦略に誤りはない」
PPのノリス、赤旗で後退しタイトル争いにも打撃「ライバルはラッキーだったが、僕は不運だった。戦略に誤りはない」
AUTOSPORT web
「“暗い色”増えたなぁ…」 自動車カラーのトレンドが一気に“地味化”へ!? “とにかく明るい色”から一転のワケ
「“暗い色”増えたなぁ…」 自動車カラーのトレンドが一気に“地味化”へ!? “とにかく明るい色”から一転のワケ
乗りものニュース
「ヘッドライトが眩しいクルマ」なぜ増えた? 信号待ちで「ライト消さない人」が多数派になった理由とは? ヘッドライトの“新常識”ってどんなもの?
「ヘッドライトが眩しいクルマ」なぜ増えた? 信号待ちで「ライト消さない人」が多数派になった理由とは? ヘッドライトの“新常識”ってどんなもの?
くるまのニュース
小さいジープはいかが? ブランド最小のSUV「アベンジャー」がEVで登場! 【新車ニュース】
小さいジープはいかが? ブランド最小のSUV「アベンジャー」がEVで登場! 【新車ニュース】
くるくら
[音を良くするコツをプロが指南]何はなくとも「スピーカー」を換えれば音は変わる!
[音を良くするコツをプロが指南]何はなくとも「スピーカー」を換えれば音は変わる!
レスポンス
サプライズは失敗したけど……セナに憧れたハミルトン、マクラーレン・ホンダMP4/5Bドライブに感激「これでレースに出れたらいいな笑」
サプライズは失敗したけど……セナに憧れたハミルトン、マクラーレン・ホンダMP4/5Bドライブに感激「これでレースに出れたらいいな笑」
motorsport.com 日本版
なんと電動過給のV型3気筒エンジン!! ホンダが全く新しい内燃機関搭載コンセプトモデルを発表!
なんと電動過給のV型3気筒エンジン!! ホンダが全く新しい内燃機関搭載コンセプトモデルを発表!
WEBヤングマシン
トヨタが劇的勝利でマニュファクチャラーズチャンピオンを獲得!ドライバーズタイトルは6号車ポルシェに【WEC最終戦バーレーン8時間】
トヨタが劇的勝利でマニュファクチャラーズチャンピオンを獲得!ドライバーズタイトルは6号車ポルシェに【WEC最終戦バーレーン8時間】
Webモーターマガジン
スペーシア ギア vs N-BOX JOY!最新軽スーパーハイトワゴンのドッグフレンドリーポイント比較【青山尚暉のわんダフルカーライフ】
スペーシア ギア vs N-BOX JOY!最新軽スーパーハイトワゴンのドッグフレンドリーポイント比較【青山尚暉のわんダフルカーライフ】
レスポンス
ホンダ新型「ステップワゴン」マイナーチェンジは間近!? 「エアロ」モデルの“押し出し”感もアップ? デビュー3年目で「どう変わる」のか
ホンダ新型「ステップワゴン」マイナーチェンジは間近!? 「エアロ」モデルの“押し出し”感もアップ? デビュー3年目で「どう変わる」のか
くるまのニュース
「ランボルギーニは皆が必要としてないが皆に欲しいと思わせるクルマ」…デザイン・ディレクターが語るファイティングブルのDNAとは
「ランボルギーニは皆が必要としてないが皆に欲しいと思わせるクルマ」…デザイン・ディレクターが語るファイティングブルのDNAとは
Auto Messe Web
角田裕毅、F1サンパウロGPで予選3番手:これまで予選トップ5を記録した日本人ドライバーは5人
角田裕毅、F1サンパウロGPで予選3番手:これまで予選トップ5を記録した日本人ドライバーは5人
motorsport.com 日本版
世界初のPHEVスーパーSUV「ランボルギーニ・ウルスSE」、オセアニアで初公開
世界初のPHEVスーパーSUV「ランボルギーニ・ウルスSE」、オセアニアで初公開
LE VOLANT CARSMEET WEB
スバル『クロストレック』ストロングハイブリッドを雪上で体感せよ…ゲレンデタクシー2025を開催
スバル『クロストレック』ストロングハイブリッドを雪上で体感せよ…ゲレンデタクシー2025を開催
レスポンス
銀ピカボディの中にはキャンパーの夢が詰まっている! 移動秘密基地「エアストリーム」とは
銀ピカボディの中にはキャンパーの夢が詰まっている! 移動秘密基地「エアストリーム」とは
WEB CARTOP
アートと意外性が融合したデザイン空間! 「ポルシェ マカン」にインスパイアされた「ザ・フラット・バイ・マカン」オープン
アートと意外性が融合したデザイン空間! 「ポルシェ マカン」にインスパイアされた「ザ・フラット・バイ・マカン」オープン
LE VOLANT CARSMEET WEB

みんなのコメント

21件
  • jfy********
    集中的に取り締まりお願いします。

    特に、朝夕メインで。
  • fla********
    普段から30km/hくらいで走っている。
    危ないからね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村