謎のクルマがスクリーンに
2023年8月2日に世界初公開となったランドクルーザー250と、3度目の日本導入が決定したランドクルーザー70。
【画像】発表会に並べられた歴代トヨタ・ランドクルーザー【すべてのディテールをみる】 全103枚
すでに販売がなされている(とはいえ長らく受注停止中だが)ランドクルーザー300と併せて、新たなランドクルーザーファミリーを形成することが明らかとなった。
これまでのランドクルーザーは、常に最新技術を導入しフラッグシップとして進化を担うステーションワゴンの300と、高い耐久性、走破性が求められるヘビーデューティーモデルとしての70、そして悪路走破性をベースに扱いやすさと快適性を付与し、人々の生活と実用を支えるライトデューティーモデルのプラドに分けられてきた。
しかしプラドは代を重ねるごとに高級・豪華な路線にシフトしてしまったため、プラドの名前を捨て、再び人々の生活を支えるライトデューティーモデルとして本来の姿に立ち戻ったのが250ということになったのだ。
これで新世代のランドクルーザーシリーズは一通り出揃った感もあったが、発表会での取締役・執行役員デザイン領域統括部長であるサイモン・ハンフリーズのプレゼンテーションの終盤で今回発表されたモデルとは明らかに異なるシルエットのSUVがスクリーンに映し出されていたのである。
カーボンニュートラル=EVか?
サイモン氏は「我々は未来へ向けて……カーボンニュートラルへのさらなる提案や、より手に入れやすくできないか、なども考えているのです」と発言していたことから、シルエットの2車種のうち、どちらかは電動車であることが想像できる。
しかしすでに250にはハイブリッドモデルが設定されることはアナウンスされており、PHEVモデルも追加されるウワサもあることから、カーボンニュートラルモデルはBEVとなる可能性もありそうだ。
そう考えると2021年12月の「バッテリーEV戦略に関する説明会」で初公開された「コンパクトクルーザーEV」の市販版ということも考えられる。
ただ当時発表されたコンパクトクルーザーEVはFJクルーザーを思わせるポップライトブルーのボディカラーを纏い、踏ん張り感のあるワイドなフェンダーを持っていたが、今回のシルエットはホイールベースが短く、背面スペアタイヤを背負ったスタイルとなっているため、「より手に入れやすく」という方面をカバーしたモデルという可能性もあるかもしれない。
そうなると、こちらの小型のモデルは往年のプラド3ドアモデルや初代RAV4の3ドアモデルのように、パーソナルユースにも対応した小型SUVという可能性もありそうだ。
さらにもう1台 謎の大型SUV
続いては右側に映し出された大型SUVモデル。こちらは明らかにホイールベースが長く、全高も比較的低めでランドクルーザーシリーズに共通する無骨さというよりは、エレガントさをも感じさせるスタイルとなっている。
このシルエットに似た車両もやはり「バッテリーEV戦略に関する説明会」に存在しており、それが「レクサス・エレクトリファイドSUV」というモデルだ。
こちらはレクサスブランドからの登場が示唆されているため、直接の関連はわからないが、小型SUVが「手に入れやすいモデル」であるのであれば、こちらが「カーボンニュートラルモデル」である可能性は高いと言えるだろう。
なお、このシルエットの車両についてトヨタ広報部に問い合わせてみたところ、「どちらもあくまでイメージを表現したシルエットであり、この形状の車両がそのまま発売されるというわけではありません」とつれない返事。
ただ、「実はもう1台、登場しているんです。中央に自転車みたいなものが見えますよね?」とのコメントが届いた。
中央に自転車 実はもう1台
トヨタ広報部の言うとおり、確かに中央にはバックパックを背負った人がまたがっている自転車のようなシルエットも見える。
そういえばサイモン氏は「ランクルに限らず、移動の自由をさらに高める、まったく新しいモビリティへのアプローチまでを探求」と発言していた。
そう考えると、この1枚の映像にはランドクルーザーシリーズ以外のトヨタの取り組みも表現されていたことになるわけで、この辺りの用意周到ぶりはさすがトヨタ……と感じてしまったのだった。
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みんなのコメント
本当に3ドアモデルだったらうれしいんだけど、ま、んなもん出すわきゃないか。