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愛車の履歴書──Vol17. 中山美穂さん(前編)

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愛車の履歴書──Vol17. 中山美穂さん(前編)

愛車を見せてもらえば、その人の人生が見えてくる。気になる人のクルマに隠されたエピソードをたずねるシリーズ第17回の前編。デビュー38周年を迎えた中山美穂さんが思い出の愛車を語る!

16歳で取った運転免許

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「クルマは好きなんですが、それ以上に運転が好きです。16歳のときアメリカで“隣に免許を持っている人がいれば運転できる”という免許を取ったんです。だから16歳のときからアメリカでは運転をしていて、18歳になったらすぐ日本で免許を取りました。それぐらい運転が好きだったんです」

そう語るのは中山美穂さん。1980年代から1990年代にかけて数々の大ヒット曲を放ったスーパーアイドル、我らが“ミポリン”だ。

ミポリンより3歳上の筆者は、1985年、TBS系列テレビドラマ『毎度おさわがせします』でちょっとツッパった女の子、森のどか役を演じデビューしたときのことを鮮烈に覚えている。当時、中山さんはドラマの役柄とほぼおなじ中学生だったが、凛とした顔立ちは、15歳とは思えない大人っぽさがあった。

『毎度おさわがせします』の主題歌、C-C-Bが歌った『Romanticが止まらない』は、1980年代を代表するヒット曲となったが、ドラマ放映と同年の6月、中山さんもシングル『C』で歌手デビューする。年末には映画『ビー・バップ・ハイスクール』のヒロインとして初の映画出演、主題歌『BE-BOP-HIGHSCHOOL』もヒットし、人気アイドル街道を爆進し始める。

そして翌1986年は、トップアイドル中山美穂の存在を決定づける年となった。化粧品メーカーのCMソングに起用された『色・ホワイトブレンド』を皮切りに『クローズ・アップ』、『JINGI・愛してもらいます』、『ツイてるねノッてるね』、『WAKU WAKUさせて』と5作のシングルをリリース。歌番組をはじめ多くのテレビ番組に出演し、まさに目のまわるような忙しさだったに違いない。

だからこそ、冒頭の発言には驚いたのだ。その超多忙であったろう年にアメリカで免許を取得し、ドライブを楽しんだ中山さんは、どれほど強くクルマに憧れを抱いていたのだろう、と、思わせられたからだ。

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それも当然だろう。中山さんが18歳になり免許を取得した1988年を振り返ると、『You’re My Only Shinin’Star』や『人魚姫 mermaid』など3枚のシングルをリリース、全国各地で年間100公演を超えるコンサートをおこなっている。

むしろその過密スケジュールの中でどうやって教習所に通ったのだろう? と、不思議に思える。

確かに僕ら当時の若者にとって、“クルマの免許取得”は何を置いてもやるべき最重要事項ではあった。とはいえトップアイドルが、まさか僕らとおなじように教習所に通っていたとは、想像する由もなかったのである。

「もともとクラシックなクルマが好きで、1960年代、1970年代のアメリカやヨーロッパの映画に出てくるクルマがすごくカッコいいなぁ、と、思っていたんです。中でもバンデン・プラ『プリンセス』が可愛くて、憧れていました。でも、さすがに自分が乗るのは難しいかな、と……。自分の置かれた状況を考えると、丈夫で安全なクルマのほうがいいだろうな、とも思い、やっぱりドイツ車なのかなと」

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直感的に選んだクルマで、モデル名については正確な記憶がないというが、購入時期や車両の特徴を照らし合わせていくと、どうやらアウディの3代目「80」のようだ。1970年代から1990年代にかけてアウディの中核をなすモデルだった。

せっかくならば赤いアウディ80を探したものの、所有者が見つからなかった。そこで今回の撮影ではアウディ80の上級モデル「90」を用意した。80が直列4気筒エンジンを搭載するのに対し、アウディ90は主に直列5気筒エンジンを搭載、内外装の装備もより充実していた。

ちなみに90の所有者いわく、日本に現存する3代目80はかなり少なく、90にいたっては数台しかないそうだ。当時、街中で多く見かけたアウディの主力モデルが、まさかこれほど激減していたとは意外だった。

「ああ、この感じ。懐かしいですね。忘れかけていた記憶が蘇ってきました」

撮影のために用意したアウディ90に乗り込んだ中山さんは、懐かしそうな表情を浮かべた。そしてステアリング・ホイールを握り「私が乗っていたアウディも、こんな感じでしたね」と、話す。

所有したクルマが思い出せなくなるほど多忙だったのは間違いない。

アウディ以外のクルマに仕事などで触れる機会もあったが、詳しくは思い出せないという。たとえば、協和カード(旧・協和銀行系のクレジットカード)のテレビCM(イメージソング:『セミスウィートの魔法』)でプジョー「405」と“共演”したものの記憶が曖昧だと話す。

ただし、「日産の広告に出演したのは覚えていますよ」と、中山さん。

1990年登場の4代目「パルサー」と、1994年登場の2代目「セフィーロ」(後期)のイメージキャラクターにそれぞれ起用されたのだ。

話をアウディに戻そう。社内デザインチームの手になる端正なデザインは、決して派手ではないものの、内外装にはアウディならではの、知的な雰囲気や品の良さが貫かれている。

「あの頃、まわりではベンツやビーエムに乗っている人が多かったから、“じゃあ私は違うのにしよう”と(笑)。しかも赤いクルマに乗っている人は少なかったので、あえて赤を選びました。初めての愛車だったので嬉しくて、友だちを誘ってよくドライブに行っていました。初心者の運転だから怖かったと思いますが(笑)。とりあえず高速に乗ってどっか行こう、みたいな感じで出かけていましたね」

購入時はディーラーに足を運び実車を見て、試乗して……は、叶わず、事務所のスタッフが用意したカタログを見て選んだそうだ。

赤いアウディに3年ほど乗ったあと数台のクルマを乗り継いだが、いずれもアウディを選んできた。

とはいえ仕事上の理由ではなく、単純にアウディが好きという。

「初心者のとき、いちどだけクルマをぶつけてしまったたことがあり、そのときボディがなんともなかったのに驚いて、“やっぱり丈夫なんだ!”と、感心しました。それからすっかり信頼しきっていますね。最近は運転する機会がなくなってしまったのですが、今後また運転するようになったら、やっぱりアウディを選ぶのかな……トラブルですか? まったくなかったですね。良い思い出しかありません」

じつは日本国内より海外でのドライブ経験のほうが豊富、という中山美穂さんのカーライフについては、後編で。

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https://l-tike.com/concert/mevent/?mid=453237

【愛車の履歴書 バックナンバー】
Vol1.市毛良枝さん 前編/後編
Vol2.野村周平さん 前編/後編
Vol3.宇徳敬子さん 前編/後編
Vol4.坂本九さん&柏木由紀子さん 前編/後編
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文・河西啓介 写真・安井宏充(Weekend.) メイク・SADA ITO for NARS Cosmetics (SENSE OF HUMOUR)  ヘア・SHOTARO スタイリスト・青木千加子 編集・稲垣邦康(GQ)

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みんなのコメント

9件
  • イナガキ、ちゃんと仕事しろ
  • パルサーのCMに出てた当時、事務所の車がプレジデントJSだったんだよね
    あと、ピンク・レディーも第一期の時はプレジデントだった
    (復活後2年間全国ツアーやってた頃は、未唯mieがエスティマ、増田恵子がクラウンだった)
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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