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レクサス 新型「NX」を世界初公開PHEVも新設定

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レクサス 新型「NX」を世界初公開PHEVも新設定

レクサスは2021年6月12日、2代目となる2022年型クロスオーバーSUVの新型「NX」をオンラインで世界に向けて発表しました。

この新型「NX」は、電動化を急ぐレクサスの次世代ラインアップの第1弾と位置づけられ、PHEVを新設定しています。初代「NX」はC+セグメントの都市型クロスオーバーSUVとして2014年にデビューし、アメリカ市場や中国市場などではコンパクト・ラグジュアリーSUVとして受け入れられています。

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2代目も同様のカテゴリーでボディ・サイズを維持しながら、生命的な躍動感(Vital)と先進技術(Tech)を融合させたスポーツギア「Vital×Tech Gear」を開発コンセプトとし、次世代レクサスを象徴する第1弾モデルとされています。

電動化ビジョン「Lexus Electrified」に従い、レクサスとして初のPHEVを設定し、従来からのハイブリッドとともに電動車を担うことになります。一方でグローバルの市場に合わせ、2.5L自然吸気エンジンや2.4Lターボなど6種類ものパワートレーンをラインアップしていることも特長です。

新型「NX」のアーキテクチャーは、先に発売されているRAV4と同様のTNGA-Kプラットフォームをベースにしており、PHEVに関してもRAV4と同様のシステムを採用しています。

グレードは、NX250、NX350、NX350h、NX450h+(PHEV)で、FFとAWDが設定されています。



パワートレーン

まず2.5L PHEV E-Four(「A25A-FXS」エンジン+THSIIPlug-in+リヤモーター)と呼ばれるPHEVは、高熱効率な2.5Lのダイナミックフォース直4エンジン、大容量18.1kWhの高出力のリチウムイオンバッテリーを搭載。フロントとリヤに駆動モーターを搭載しています。AWD(E-Four)の前後駆動力は100:0から20:80の間で可変制御されます。

走行モードは4つ(EVモード/AUTO EV・HVモード/HVモード/セルフチャージモード)から任意で選択が可能。HVモードでは、エンジンとモーターの併用により高い加速性能を実現。また、AUTO EV・HVモード選択時には、ナビの目的地を設定することで、レクサス初の先読みEV・HVモード切りかえ制御が働き、駆動用電池の残量や経路、交通情報といったデータをもとに、高速道路などにおいては自動的にHVモードに切りかえ、エネルギー効率の良い走りを実現。

ハイブリッドは、2.5L HEV E-Four(「A25A-FXS」エンジン+THSII+リヤモーター)を搭載。このE-Fourも前後駆動力配分を100:0から20:80で可変制御されます。またハイブリッドのFFモデルも設定され、2.5L HEV FF(「A25A-FXS」エンジン+THSII)と呼称されます。

ターボエンジン搭載モデルは2.4L-T AWD(「T24A-FTS」エンジン+ダイレクトシフト-8AT+電子制御フルタイムAWD)を搭載。このT24A-FTS型エンジンは新開発の2.4L直4ターボエンジンで、同じく新開発の高トルク対応型ダイレクトシフト-8AT、新開発の電子制御フルタイムAWDを採用。

エンジンは高速燃焼システムに加え、レクサス初のセンター噴射直噴システムやターボと触媒の近接配置などにより、年々厳しくなる世界各地の排気・燃費規制への対応を図りつつ、カーボンニュートラルを意識した取り組みを実施。従来の直噴+ポート噴射のD-4Sから、燃焼室センター直噴にシステム変更した点が注目されます。

トランスミッションは、低回転から高トルクを発生できる過給エンジンの特長に合わせて最適化した、新開発のシフト制御技術によって、ドライバーの意図に忠実な加減速、気持ち良いシフトスケジュールを実現。また、電子制御フルタイムAWDは、前後駆動力配分を75:25から50:50までシーンに応じて常時可変制御され、高い接地感とリニアなステアリングフィールを独自の技術で両立。

そして2.5Lの自然吸気エンジンとして、AWDモデルの2.5L AWD(「A25A-FKS」エンジン+ダイレクトシフト-8AT+電子制御スタンバイAWD)、FFモデルの2.5L FF(「A25A-FKS」エンジン+ダイレクトシフト-8AT)を設定しています。AWDは、前後駆動力配分を100:0から50:50まで可変制御されます。

ボディ、シャシー

プラットフォームはTNGA-Kを採用し、サスペンションメンバーなどに補強ブレースや補強パネルを追加。またカウル形状を見直し、板厚を上げるなどGA-Kプラットフォームを一段と進化させています。

アッパーボディは構造から見直し、エンジンフードはレクサス初となるツインロック構造を採用。また、リヤのラゲージ開口部のマッチ箱変形を抑えるために、環状構造に加え、高剛性発泡剤をCAE解析により効果的に配置。

骨格の結合部は、レーザースクリューウェルディング(LSW)や構造用接着剤に加え、レーザーピーニング溶接技術を新開発。従来型に比べ約35%接着部の長さを伸ばすことで接合強度を高めています。

また軽量化にも取り組み、ロッカーアウターレインフォースに1180鋼材の差厚溶接接合(テイラーウエルデッドブランク)を採用し従来構造比約1.6kgの軽量化、またルーフセンターレインフォースに1470MPaの引っ張り強さを持つ冷間圧延鋼板を採用により従来構造比約0.3kgの軽量化を果たしています。

サスペンションは、新開発でフロントはマクファーソンストラット式、リヤはトレーリングアーム式ダブルウィッシュボーンを採用。新開発のダンパーは、摺動部品の変更により微低速の減衰力を確保。

Fスポーツには最新AVSを標準装備し、操安性・乗り心地を高次元で両立させています。ホイールとの締結構造は、従来のスタッドボルトとハブナット締結からハブボルトによる締結に変更。高剛性化とばね下の軽量化(ハブナット締結時比約0.7kg減)により、すっきりとした手応えのある操舵フィールと質感の高い乗り心地を目指しています。

20インチタイヤにはランフラット・タイヤを採用し、万が一のパンクの際も一定距離を走ることができる性能を確保しながら、上質な乗心地を目指しています。

ステアリングには、レクサス初のバリアブルラックギアを採用。高速域の安定性を保ちつつ、コーナリングでのクイックなレスポンスを両立。

ブレーキは、人間工学に基づいて新形状のブレーキペダルパッドを開発し、踏み変え、踏み込み操作のしやすさを追求。PHEVとHEVにはペダル戻し減衰機構をレクサスとして初採用し、ペダル抜き操作の動的質感を向上。また、最新の運転支援システムに対応するブレーキアクチュエーターを新開発して採用しています。

デザイン

新型「NX」は、次世代レクサスのデザインランゲージ確立に向けた挑戦とされ、運動性能や機能に寄与するプロポーションに根差した独自性と、テクノロジーに根差したシンプリシティの追求を行なっています。

プロポーションに根差した独自性の追求とは、動的性能に基づく独創的なパッケージと艶のあるフォルムとの両立を目指しています。テクノロジーに根差したシンプリシティの追求とは、イノベーティブな機能や技術をシンプルなデザインによって表現することを意味し、インテリアは、それぞれの乗員をもてなす空間づくりをベースに、クルマとドライバーがより直感的につながり、より運転操作に集中できる新たなコックピット思想「Tazuna Concept(手綱コンセプト)」を初めて採用しています。

また新プラットフォーム採用によりダイナミックな骨格と後席空間の拡大も実現。前後タイヤを225/60R18インチから235/50R20インチに大径化し、前後トレッドもそれぞれ拡幅することでダイナミックな骨格を実現し、リヤ席はヒップポイントを下げることでヘッドクリアランスを拡大し、居住性を向上。

インテリアは、2019年に発表したコンセプトカーLF-30 Electrifiedで発表した、新たなコックピットデザインの考え方「Tazuna Concept(手綱コンセプト)」に基づき、コックピットをデザイン。人が馬を操る際に使う「手綱」に着想を得て、ステアリングスイッチとヘッドアップディスプレイを連携させ、視線移動や煩雑なスイッチ操作をすることなく、運転に集中しながらナビゲーションやオーディオ、ドライブモードセレクトなど、各種機能の制御が可能な空間を実現しています。

そのためヘッドアップディスプレイからメーターへと前後方向につながる情報表示系の配置と、ヘッドアップディスプレイからセンターディスプレイへつながる操作系の構成により、運転中のスムーズな視線移動を追求。またスタートスイッチ、シフトレバー、ドライブモードセレクトスイッチなどの走行系をステアリング周辺の自然と手が届く場所に配置しています。

そしてヘッドアップディスプレイとステアリングのタッチセンサースイッチを組み合わせた新たな操作方法である「タッチトレーサーオペレーション」を新採用。ステアリングのタッチセンサースイッチに触れると、操作ガイドがヘッドアップディスプレイ(ヘッドアップディスプレイOFF時はメーター)に表示され、手元を見ることなく、視線を前方に置いたまま、直感的に操作することが可能です。

インフォテイメントでは、大型・高解像度化した14インチ・ワイドタッチディスプレイを採用。そして直感的な使いやすさを追求した最新のマルチメディアシステムを採用し、各種メニューの選択スイッチを運転席側に常時アイコンで表示することで優れたアクセス性を実現するとともに、画面全体のレイアウトも情報の粒度に応じて表示エリアを分け、ナビや音楽、車両設定などの操作フローを統一し使いやすさを追求。またナビ画面はカラーと字体を5種類のテーマから選択することも可能です。

通信モジュールを標準装備し、無線通信でソフトウェアの更新が可能となるOTAソフトウェアアップデート機能も採用。マルチメディアのほかに、メーターなどの周辺機器を対象とし、表示内容や操作性の改善に加え新機能の追加なども行うことができます。

また最新の音声認識機能を導入し、ステアリングのトークスイッチ操作による起動に加え、ディスプレイのマイクアイコン操作や音声による起動が可能。あらかじめ設定された起動ワード(例 : Hey Lexus!など)を発話することで、スイッチ操作や再生中の音楽停止をすることなく、音声認識機能が起動でき、クルマと会話するような自然な発話での操作にも対応しています。

ナビは、クラウド上の地図情報を活用し、交通情報や駐車場の空き情報をリアルタイムで取得するコネクテッドナビを採用。さらに、14インチナビは従来の車載ナビとコネクテッドナビを組み合わせたハイブリッド型のナビゲーションを採用しています。14インチナビは、DCMを活用したインターネット接続により、Webサイト(ニュースやブログ、ストリーミング音楽、YouTube動画など)を閲覧することができるWebブラウザー機能を新たに設定。もちろんスマートフォンとの連携も可能です。

先進安全システム

新型「NX」は最新のレクサス・セーフティシステム+を装備。ミリ波レーダーと単眼カメラの検知範囲拡大により、各機能の性能向上や一般道での支援を行う新機能を追加。さらに高度運転支援技術「Lexus Teammate Advanced Park」を搭載し、スムーズな駐車を支援します。

さらにスマートフォンにより、リモートで駐車できる機能を新たに搭載。この他にドアのラッチ/アンラッチを電子制御で行うe-ラッチシステムとブラインドスポットモニターセンサーを連動させた安心降車アシスト(ドアオープン制御付)が、安全な降車をサポート。その他にも、スマートフォンによるクルマの操作を可能とするデジタルキーを採用し利便性を向上しています。

プリクラッシュ・システムでは、交差点などで左右から進入するクルマなどを検知するフロントクロストラフィックアラート[FCTA]、ドライバーの操舵をきっかけに車線内で操舵をアシストする緊急時操舵支援に加え、システムが衝突の危険性が高いと判断した際に自動(被害軽減)ブレーキと操舵制御を行なうアクティブ操舵支援機能を設定しています。

もちろんレーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)を始めとする先進運転支援システムもフルに設定されています。

なおこの新型「NX」は2022年型モデルとして、今秋に日本での販売が開始される予定です。

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みんなのコメント

3件
  • NX450h とアリア、君ならどっちを買う?
    そう思う:NX、そう思わない:アリア
  • 良いのだけれどトヨタの自動運転ってどうなのよ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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