ポルシェ初のピュアEV「タイカン」が上海でデモンストレーション走行を実施

ポルシェは7月2日、同社初のピュアEVスポーツモデル「タイカン」のプロトタイプによるデモンストレーション走行イベント「ポルシェトリプルデモラン」を、中国、英国、米国の3カ国で実施することを発表。中国の上海を皮切りにイベントをスタートさせたことを報じた。

今後は英国と米国で「ポルシェトリプルデモラン」を開催

　上海での同イベントは2018年4月にオープンしたポルシェエクスペリエンスセンター上海で開催。公開されたタイカンのプロトタイプは開催国への敬意を表したカラーリングで登場。


　デモ走行時にドライバーを務めたのはポルシェカレラカップアジアのドライバー、リー・チャオ選手だ。彼はドライブ後、次のようなコメントを発表している。

「タイカンの開発における明確な目標が、ポルシェ特有の優れた性能であることは、運転を開始した直後から感じ取ることができました。シャシーは、妥協のないスポーツ性から驚くほどの快適性まで、広い範囲をカバーし、スポーツカーの精確なハンドリングとサルーンの長距離走行の快適性を見事に兼ね備えます。低い重心に加えて、リヤアクスルステアリングも重要な役割を果たしています。コーナリング時はダイレクトで、グリップも強力です」



　今後、同イベントは英国、米国とその舞台を移す。英国では7月4～7日に開催されるグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードのヒルクライムレースに、米国ではニューヨークで7月13～14日に開催されるフォーミュラE選手権のシリーズ最終戦に登場。ステアリングを握るのは英国では元F1ドライバーのマーク・ウェバー、米国では2016年のル・マン・ウィナー、ニール・ジャニだ。

　今年9月に市販モデルのワールドプレミアを予定しているタイカンは、最高速度250km/h、0-100km/h加速3.5秒以下、0-200km/h加速12秒以下の性能が与えられることがすでに明かされている。市販モデル登場までにはトータルで約600万kmにおよぶテスト走行が重ねられる予定だ。