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400万円台で憧れのポルシェSUVに乗れる!? 中古カイエン&マカンの選び方

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400万円台で憧れのポルシェSUVに乗れる!? 中古カイエン&マカンの選び方

 憧れの輸入車として必ず名前が挙がるのがポルシェ。ぜひ一度は乗ってみたいものだが、問題は価格の高さ。しかし全く手が届かないほどの存在だろうか!? ここではポルシェの中でも流行のSUVに的を絞って検証してみよう。

※本稿は2023年7月のものです
文/伊達軍曹、写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2023年8月10日号

400万円台で憧れのポルシェSUVに乗れる!? 中古カイエン&マカンの選び方

■いまやポルシェの稼ぎ頭はSUV!?

「威風堂々」というフレーズが似合うカイエン。しかしハンドリング性能は非常にスポーティ

 356あるいは911から始まったポルシェ社ではあるものの、今や同社を支えているのはSUVである。

 2022年度にポルシェAGは全世界で約31万台を販売したが、そのうち約9万5000台がSUVの「カイエン」であり、同じくSUVの「マカン」も約8万7000台が販売された。それに対して「911」は約4万台だった。

 そんなポルシェのSUVを「フンっ、ちゃらちゃらしやがって。ポルシェといえば911だろ!」的に嫌っている人もいるかもしれない。

 だがいざ乗ってみれば、カイエンもマカンも「これぞポルシェ!」といった走行フィールおよび操舵フィールが炸裂していることがすぐにわかるだろう。形はSUVだが、中身的にはスポーツカーなのだ。

 しかし、そんな「超スポーティで超ゴージャスなSUV」だけあって、新車や高年式中古車を買うとなるとひたすら高い……というのが、大きな問題ではある。

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■現行世代の新車はどうだ?

車両本体1395万円のカイエンEハイブリッド。乗り出し価格は約1500万円。なお「カイエンS」だと車両本体だけで1500万円を超える

 新車として考えた場合のポルシェ製SUVは、端的にいって高額である。ガソリンエンジンを搭載するカイエンは一番安いやつでも車両価格1198万円であり、「カイエンEハイブリッド」は車両価格1395万円。オプション装備と諸費用を加えれば、乗り出し価格は1500万円を軽く超えるだろう。

 コンパクトSUVである「マカン」を狙うとしても、ベースグレードであっても車両本体価格は838万円。乗り出し価格は約1000万円くらいか?

 高性能版である「マカンGTS」が欲しいとなると車両本体だけで1295万円であり、オプション等々を含めた総額は1500万円近くに達するはず。これはもう「オーナー社長が経費で買う」というニュアンスであり、普通の勤め人にはほぼ手が届かない水準だ。

■中古のマカンなら安い?

こちらは直近のマイナーチェンジを受けたマカン。ベースグレードであっても中古車価格は800万円以上だ

「新車のカイエンはさすがに無理でも、コンパクトなマカンで、なおかつその中古車ならイケるかも?」と考えるかもしれないが、甘い。

 直近のマイナーチェンジを受けた2021年7月以降の世代は、最安のベースグレード(2L直4ターボ)でも中古車価格800万円以上であり、2.9L・V6ツインターボのマカンSは1000万円を超える。

 もう少し年式を下げ、直近ではなく最初のマイナーチェンジ(2018年12月)を受けた世代の中古車を探すとしても、その価格は決してお手頃ではない。

 具体的には2019年式のベースグレードが車両640万円~で、マカンSが700万円~といったニュアンス。まぁ気合を入れれば普通の勤め人でもなんとかなるレベルではあるかもしれないが、少なくとも「安い!」とは言えないだろう。

■程よく“世代”を落とせば決して非現実的ではない!

 新車の価格は論外であり、「ちょっと前の中古車」でもかなり高額となるポルシェ カイエンおよびマカンではある。だが、「程よく世代を下げる」という見極めさえ間違わなければ、程よく上質なポルシェ製SUVを、程よく安価に入手することは充分可能だ。

 具体的には、まずマカンの場合は最初のマイナーチェンジを受ける前の初期型(2014年4月~2018年11月)にひとまず狙いを定め、そのなかから極力上質な中古車を探し出すのが得策だ。

 もちろんフェイスリフト後の個体のほうが若干カッコいいわけだが、そこは心頭を滅却して「……まぁだいたい同じ!」と思えば、初期型でも充分カッコよく見えるはずだ。そして性能面も、普通に使うかぎりにおいては大差はない。

 小柄なマカンではなく大ぶりなカイエンでいきたい場合は、2代目(先代)の後期型がちょうどいい塩梅だ。

 もちろん3代目(現行型)カイエンのほうがすべてにおいて優れていることは言うまでもないが、2代目の前期型ではなく後期型であれば、性能面もビジュアル面も現行型と“大差”はない。それでいて中古車価格は「400万円台」を見ておけば、けっこう好条件な一台が見つかるはずだ。

■現実的選択肢その1……初期型ポルシェ マカン

初期型ポルシェ マカン 2014~2018年

 2014年1月に受注開始となったポルシェ初のコンパクトSUV。ベースグレードは出力237psの2L直4ターボ、高出力版のマカンSは340psの3L・V6ターボを搭載する。そのほか「GTS」や「ターボ」などもラインナップされるが、駆動方式はいずれも4WD。

 V6ターボのマカンSも気になるところではあるが少々お高いのと、2L直4ターボでも速さは充分以上ということで、ベースグレードの良質物件を400万円付近で探したい。車両300万円前後でも探せるのだが、そのあたりの価格レンジだと状態が今ひとつな場合も。

●新古車価格
・初期型マカン:270万~630万円
・初期型マカンS:320万~650万円
・後期型マカンGTS:490万~840万円
・後期型マカン ターボ:360万~690万円

●ローン試算(2016年式マカン)
・車両価格:4,300,000円
・頭金:1,300,000円
・支払回数:96回
・金利:1.9%
・ボーナス月加算:0円
・毎月支払額:33,710円

●狙い目:初期型マカン

■現実的選択肢その2……2代目ポルシェ カイエン

2代目ポルシェ カイエン 2010~2017年

 2010年3月に登場した2代目のカイエン。初代よりボディは拡大されたが、素材や部品などを見直し、先代比で180kgの減量を達成した。ベースグレードは300psの3.6L・V6を搭載し、高出力版のカイエンSは同じく3.6L・V6だが、最高出力は400psとなる。そのほかGTSやターボなどもラインナップした。

 前期型ベースグレードは車両100万円台から狙えるが、さすがに状態がアレである場合が多い。中古車としてのバランスがよく、ビジュアルもシュッとしているのは2014年7月のマイナーチェンジを経た後期型だ。車両400万円付近で、走行5万km前後のスポーツクロノパッケージ付きが見つかるだろう。

●新古車価格
・前期型カイエン:180万~380万円
・前期型カイエンGTS:260万~500万円
・後期型カイエン:320万~580万円
・後期型カイエンGTS:400万~700万円

●ローン試算(2015年式カイエン)
・車両価格:4,800,000円
・頭金:1,500,000円
・支払回数:96回
・金利:1.9%
・ボーナス月加算:0円
・毎月支払額:37,081円

●狙い目:後期型カイエン

■「ポルシェに乗る」のは決して夢物語ではない

 確かに最新世代のポルシェは、多くの人間にとって「一生手が届かないもの」である場合が多い。しかしちょうどいい具合に世代をさかのぼることができれば、「ポルシェに乗る」という選択肢は決して非現実的なものではない。その気になった者にとって、ポルシェは「実はすぐそこにある選択肢」なのである!

【番外コラム】格安な「初代カイエン」は実際のところどうなんだ?

こちらが初代カイエンの前期型。見た目的にも、失礼ながら激安中古車っぽさが感じられる

 2002年から2010年まで販売された初代カイエンは、その気になれば車両60万円くらいから探すこともできる。とはいえ、そういった激安車のコンディションは当然、「値段なり」であり、それだけでなく、どこかが壊れたりした場合の部品代は「元高級SUV」だけあって、かなり高額だ。

 まぁ2007年以降の後期型であれば、それなりにマトモな物件を車両250万円級のレンジで探すことが不可能なわけではない。しかしそれにしたって、いざ壊れた時の部品代は(元高級車だけに)高額であり、またそろそろあちこちが壊れやすくなっているお年頃でもある。

 ということで、初代カイエンの後期型は「おすすめはしないが、どうしても欲しいならどうぞ」という感じであり、前期型については「ハッキリ言っておすすめしません」というのが筆者のスタンスだ。

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  • 実家近くに引っ越して来たポルシェ乗りの富裕層が気になって、頻繁に実家に立ち寄るようになったCクラス乗りでストーカー気質丸出キモオタ 笑
  • 初代BMWZ4を壊れたら乗り捨てる気で60万円で買った。60万円でBMWのストレート6&FR&オープンカーが楽しめるなら安いもんだと。まぁ、壊れる壊れる(笑)でも愛着がわいて修理や車検3年で 100万以上は使った。こんな酔狂なクルマ遊びできるひと以外は古い欧州車に手を出さない方がいいね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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