現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 180SXに5.3Lの直8エンジンを搭載した異端児!【2009ボンネビルで見つけた超弩級マシンPart.2】

ここから本文です

180SXに5.3Lの直8エンジンを搭載した異端児!【2009ボンネビルで見つけた超弩級マシンPart.2】

掲載 更新
180SXに5.3Lの直8エンジンを搭載した異端児!【2009ボンネビルで見つけた超弩級マシンPart.2】

NISSAN 240SX

MAX SPEED:160.869MPH(258.838km/h)

「RB26DETT仕様のR31スカイライン通勤快速スペシャル!」快適な室内空間で家族サービスも万全!?

おかしなボンネットの下にはビュイック製の直8エンジンが!

おっ、ワンエイティ(アメリカだと240SXなんで“ツーフォーティ”)じゃん! けど、すんごいボンネットだねぇ~と思いながらオーナーに話を聞いてみると「ドライサンプ化したビュイックの直8積んでるんだぜ」とのこと。

基本設計はなんと1930年代!! という、世にも奇妙な直列8気筒エンジン。排気量は5326cc(325ci)、2連装されたホーリー製ダウンドラフト4バレルキャブで燃料を供給する。言ってみれば、アメリカ版ニッサンL型みたいな存在なんじゃないかな、と。にしても、ワンエイティのエンジンルームによく収まったなぁ…という感じ。ちなみにパワーは300ps前後で、駆動系はクイックチェンジ製4速ATに2.27ファイナルという組みあわせだ。

リヤスポイラーは、ゲートにベタ付けのドラッグウイングに翼端板を追加したような形状。減速用パラシュートはお約束のアイテムだ。また、200MPH以下のクラスのため、リヤタイヤはボンネスリックでなくスポーツラジアル。225/50R15サイズのBFグッドリッチGフォーススポーツが装着されてた。

ボンネット中央の盛り上がりはエンジン本体の逃げ、ダクトはラム圧効果を狙ったインテークだ。フェンダーから突き出たマフラーがカッコよすぎる!あと6MPHでクラス記録更新だったのに、残念…。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

TOYOTA CELICA

MAX SPEED:210.468MPH(338.643km/h)

エントリークラスに合わせストロークダウンで1.5L化

アメリカ自動車産業の街、デトロイトでセリカ&MR-Sのチューニングを手がけるモンキーレンチレーシング。

搭載される2ZZ-GEエンジンはオリジナルクランクでストロークダウンが図られ、排気量を1.8Lから1.5Lに縮小。同時に、マーレ製ピストンやクロワー製コンロッドで強化される。

それに合わせて、ヘッド周りも各種加工や強化バルブスプリングなどでチューニング。これにボルグワーナー製S300タービンを組みあわせ、最大ブースト圧2.3キロ時に775ps!! を発揮。オーナーいわく「1.5Lターボっていうと、昔のF1みたいでカッコいいだろ?」とのこと。なるほど(笑)! しかも、「タービンを撮影したい」と言ったら、わざわざエアファンネルを外してくれた。感謝!

ダッシュボードこそノーマルが残されてるけど、不要なモノは徹底的に外された室内。メーター類はオートメーター製に交換。エンジン制御は助手席足もとのAEM製フルコンで行なわれる。

フロントタイヤはミッキートンプソンETストリート…と聞いて、ピン! ときたひとはなかなかの事情通。というのもこのセリカ、もともとはドラッグマシンなのだ。サイズは235/60R15。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

NISSAN 240Z

MAX SPEED:211.777MPH(340.749km/h)

1000ps&1万rpmレブの2.2L直4ターボを搭載!!

前年までのボディカラーを一新。エアブラシを駆使したブルー基調の鮮やかなカラーリングでボンネビルへとやってきたS30Z。

どーせロングノーズの下にはお約束のシボレーV8が収まってんだろ…と思いきや、同じシボレーでも2.2L直4の通称“エコテックエンジン”が載っててちょっと拍子抜けしたけど、実はこれがスゴイのだ。

ITS製タービンがセットされ、メタノール燃料をブチ込んで1万rpmまで回してるそうで、ピークパワーはなんと1000ps!! もちろん、ドライサンプ化によって高回転域での潤滑性能もしっかり考えられている。

助手席の位置に鎮座する黄色い物体はドライサンプ用オイルタンク。容量が何Lかは聞かなかったけど、とにかくバカでかい。これなら1万rpmレブでも潤滑性能に問題はなさそうだ。

フロントノーズ下部のアルミ製ボックスは水冷式インタークーラー用のタンク。フロントの接地性を高めるウエイトの役割も持っている。

もはやノーマルの面影はまるでないインパネ周り。運転席の目の前にはタコメーター、水温、油温、油圧計が装着される。

タイヤは前後ともボンネスリックを装着。リヤクォーターウインドウには、ちぎれる前のOPTステッカーも確認できる。

ちなみに、ミッションはダグナッシュ製5速MTでファイナル比は3.87。この仕様で、昨年自らが記録したクラスレコードを見事に9MPH上回ったのだ。グッジョブ!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

HONDA CR-X

MAX SPEED:186.352MPH(299.840km/h)

初日にエンジンから出火。惜しくもレコード更新ならず…

ロングノーズが目を引くCR-Xは、ホンダ車用CPで日本でもよく聞くようになってきたホンデータ&プロトタイプレーシングが送り込んだ1台。

エンジンはK20Aに換装され(オーナーに話を聞けず詳細は不明)、NAチューンながら300km/h寸前の記録を出したのは見事だ。

しかし、アタック中にエンジンから出火。昨年出した自らのクラスレコード187.077MPHに一歩及ばず、無念のリタイアを喫することになった。ノーズが外れ、消火剤がまかれたエンジンルームや焦げた跡のあるボンネットが痛々しい。トラブルがなければ、レコード更新は間違いなかったはず。

●PHOTO:小林克好(Katsuyoshi KOBAYASHI)/TEXT:廣嶋健太郎(Kentaro HIROSHIMA)

こんな記事も読まれています

フェルスタッペン予選5番手「ベガス用リヤウイングを作らないという方針がハンデに」タイトルには有利な位置を確保
フェルスタッペン予選5番手「ベガス用リヤウイングを作らないという方針がハンデに」タイトルには有利な位置を確保
AUTOSPORT web
佐藤万璃音、2025年もユナイテッド・オートスポーツからWEC世界耐久選手権にフル参戦
佐藤万璃音、2025年もユナイテッド・オートスポーツからWEC世界耐久選手権にフル参戦
AUTOSPORT web
やっぱたまらんなV型エンジン!! [スカイラインNISMO]とレクサス[IS500]の[パンチ力]にひれ伏した件
やっぱたまらんなV型エンジン!! [スカイラインNISMO]とレクサス[IS500]の[パンチ力]にひれ伏した件
ベストカーWeb
【角田裕毅F1第22戦展望】ファクトリーと現場の連携で活きたレッドブル製リヤサスペンション。改善の継続が7番手に繋がる
【角田裕毅F1第22戦展望】ファクトリーと現場の連携で活きたレッドブル製リヤサスペンション。改善の継続が7番手に繋がる
AUTOSPORT web
エバンスとの実質的な一騎打ちもタナクはトップ譲らず。ヌービルは7番手に挽回【ラリージャパン デイ3】
エバンスとの実質的な一騎打ちもタナクはトップ譲らず。ヌービルは7番手に挽回【ラリージャパン デイ3】
AUTOSPORT web
メルセデス・ベンツCLE 詳細データテスト 快適で上質な走りが身上 動力性能と燃費効率はほどほど
メルセデス・ベンツCLE 詳細データテスト 快適で上質な走りが身上 動力性能と燃費効率はほどほど
AUTOCAR JAPAN
WRCラリージャパンSS12恵那での車両進入事案について実行委員会が声明。被害届を提出へ
WRCラリージャパンSS12恵那での車両進入事案について実行委員会が声明。被害届を提出へ
AUTOSPORT web
2024年も記録保持中!? カローラ ロードスター…… ギネスブックに登録された「日本のクルマの世界一」【10年前の再録記事プレイバック】
2024年も記録保持中!? カローラ ロードスター…… ギネスブックに登録された「日本のクルマの世界一」【10年前の再録記事プレイバック】
ベストカーWeb
80年代バブル期に日本で人気だったMG「ミジェット」に試乗! 英国ライトウェイトスポーツの代表格はいまもビギナーにオススメです【旧車ソムリエ】
80年代バブル期に日本で人気だったMG「ミジェット」に試乗! 英国ライトウェイトスポーツの代表格はいまもビギナーにオススメです【旧車ソムリエ】
Auto Messe Web
【正式結果】2024年F1第22戦ラスベガスGP予選
【正式結果】2024年F1第22戦ラスベガスGP予選
AUTOSPORT web
角田裕毅が予選7番手「大満足。アップグレードへの理解が改善につながった」努力が報われたとチームも喜ぶ/F1第22戦
角田裕毅が予選7番手「大満足。アップグレードへの理解が改善につながった」努力が報われたとチームも喜ぶ/F1第22戦
AUTOSPORT web
勝田貴元、木にスピンヒットも間一髪「メンタル的に難しい一日。明日はタイトル獲得を最優先」/ラリージャパン デイ3
勝田貴元、木にスピンヒットも間一髪「メンタル的に難しい一日。明日はタイトル獲得を最優先」/ラリージャパン デイ3
AUTOSPORT web
クラッシュで50Gを超える衝撃を受けたコラピント。決勝レースの出場可否は再検査後に判断へ/F1第22戦
クラッシュで50Gを超える衝撃を受けたコラピント。決勝レースの出場可否は再検査後に判断へ/F1第22戦
AUTOSPORT web
胸を打つ「上質な走り」 アウディQ6 e-トロン・クワトロへ試乗 優秀なシャシーを味わえる388ps!
胸を打つ「上質な走り」 アウディQ6 e-トロン・クワトロへ試乗 優秀なシャシーを味わえる388ps!
AUTOCAR JAPAN
オーテック&ニスモ車が大集合!「AOG湘南里帰りミーティング2024」で見た「超レア車5台」と「中古車で狙いたいクルマ5台」を紹介します
オーテック&ニスモ車が大集合!「AOG湘南里帰りミーティング2024」で見た「超レア車5台」と「中古車で狙いたいクルマ5台」を紹介します
Auto Messe Web
なぜ潰れた? 名車と振り返る「消滅した自動車メーカー」 32選 後編
なぜ潰れた? 名車と振り返る「消滅した自動車メーカー」 32選 後編
AUTOCAR JAPAN
ラリージャパン3日目、SS12がキャンセル…一般車両が検問を突破しコース内へ進入、実行委員会は理解呼びかけると共に被害届を提出予定
ラリージャパン3日目、SS12がキャンセル…一般車両が検問を突破しコース内へ進入、実行委員会は理解呼びかけると共に被害届を提出予定
レスポンス
【F1第22戦予選の要点】苦戦予想を覆すアタック。ラッセルとガスリーが見せた2つのサプライズ
【F1第22戦予選の要点】苦戦予想を覆すアタック。ラッセルとガスリーが見せた2つのサプライズ
AUTOSPORT web

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

184.8205.7万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

129.9690.0万円

中古車を検索
180SXの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

184.8205.7万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

129.9690.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村