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新型N-WGN発売直前! 絶好調のホンダNシリーズをもう一度おさらいしてみた

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新型N-WGN発売直前! 絶好調のホンダNシリーズをもう一度おさらいしてみた

■7月18にフルモデルチェンジして2代目になるN-WGN

 ホンダの軽自動車、Nシリーズの人気が絶好調です。そのなかでも「N-BOX」がベストセラーモデルですが、2019年上半期(1月から6月)の販売台数は13万1233台と、過去最高を記録しています。いまや軽自動車の代名詞となったNシリーズは、乗用車だけでなく商用車にまで広がっています。

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 まずは2019年7月18日に発表される、2代目となる新型「N-WGN」を紹介します。すでにホンダの公式ホームページで、その外観や室内が公開されていますが、そのスタイルは先代と同じコンセプトながら、丸目に眉毛を描いたような愛嬌のあるフロントデザインで人気となりそうです。1972年に登場した名車「ライフ・ステップバン」にも似ている姿です。ドレスアップされた「N-WGNカスタム」も、N-WGNとは違った味があります。

 初代のN-WGNは2013年9月に発表されました。全高1655mm(4WD車は1675mm)で、後席はスイングドアになります。スズキ「ワゴンR」や日産「デイズ」、ダイハツ「ムーヴ」、三菱「eKワゴン」などがライバルでした。

■Nシリーズの礎を築いたN-BOX

 いまのホンダの軽自動車、Nシリーズの最初のモデルとして登場したのが「N-BOX」です。2011年12月に初代モデルが発売、以来2012年から2013年、2015年から2018年と軽自動車ナンバーワンのセールスを続けています(2014年はダイハツ「タント」)。また登録車を含めたクルマ全体でも、2017年、2018年、そして2019年上半期と1位になっています。

 N-BOXが爆発的な人気モデルとなった理由は、やはり室内の広さです。フィットにも用いられたセンタータンクレイアウトをホンダの軽自動車として初めて採用し、クラスナンバーワンの低床を実現。さらにロングホイールベースにより、室内高だけではなく十分な室内長も確保しました。さらに後席スライドドアを採用、使い勝手もよいのが特徴です。

 現行モデルとなる2代目N-BOXが登場したのは2017年9月です。フルモデルチェンジがおこなわれたあとも、N-BOXの人気はとどまることを知りません。2011年から2019年6月までの累計販売台数は、じつに159万1807台に及んでいます。

 N-BOXには、ノーマルの「N-BOX」、エアロパーツを装備した「N-BOXカスタム」、そして「N-BOXスラッシュ」があります。かつては「N-BOXプラス」も存在していました。そのN-BOXスラッシュは、初代N-BOXをベースにした派生モデルなので別に紹介します。

 N-BOXの全高は1790mm(4WD車は1815mm)です。後席はスライドドアを採用しています。軽ハイト系ワゴンと呼ばれるジャンルで、ライバル車はダイハツ「タント」やスズキ「スペーシア」、日産「デイズルークス」三菱「eKスペース」などです。

 N-BOXの価格は138万5940円(消費税込、以下同様)から197万9640円(福祉車両のぞく)、N-BOXカスタムは188万8840円から227万4480円です。

■ベースの初代N-BOXより全高を100mm低めたN-BOXスラッシュ

 2014年12月に発売が開始されたのがN-BOXスラッシュです。Nシリーズとしては第5弾となります。

 後方にいくにつれてラインが下がるルーフが特徴で、全高は1670mm(4WD車は1685mm)と、N-BOXよりも低められているため、ローダウンされたカスタムカーのような雰囲気です。後席はスイングドアで、リアドアのアウターハンドルをガラス側に設けることで、2ドアクーペ風のデザインに仕上げているのも特徴です。

 室内にもこだわりが見られます。好みに合わせて8つのインテリアを用意。さらに8個のスピーカーと17cmバックロードホーン型サブウーファーで構成される「サウンドマッピングシステム」を設定、こだわりのあるユーザーに支持されています。

 N-BOXスラッシュの価格は142万1280円から192万240円です。このモデルは「カスタム」は用意されていません。

■Nシリーズ初の商用車がN-VAN

 N-VANは2018年7月に登場したモデルで、Nシリーズとしては初の商用車です。リアシートだけでなく、助手席も収納することができ、フラットで広大な室内空間を実現しています。商用での使い方だけでなく、アウトドア派のユーザーにも選ばれています。

 さらに、ホンダの軽バンとしては初となる、先進安全運転支援システム「ホンダセンシング」が全車標準装備されているのも人気の理由です。CVTだけでなく、マニュアルトランスミッション(それも6速MT!)を選ぶこともできます。

 全高は1945mm(4WD車は1960mm)と高くなっています。ライバルはスズキ「エブリイバン」、ダイハツ「ハイゼットカーゴ」などの商用バンです。

 価格は126万7920円から179万9280円となります。

■名車N360をモチーフにしたN-ONE

 「N-ONE」は、2012年11月に発売されたNシリーズ第3弾で、ホンダ初の市販軽自動車「N360」をモチーフにしています。丸目のヘッドライトが特徴で、2トーン色も用意するなどボディカラーも豊富です。

 アルミホイールなどをおごった「プレミアムツアラー」と、「スタンダード」を用意。全高は1610mm(4WD車は1630mm)です。ローダウンされたモデルもあり、こちらは全高1545mmになります。ライバルはスズキ「ラパン」やダイハツ「キャスト」、「ミラココット」あたりでしょうか。

 価格は120万960円から177万2280円になります。

※ ※ ※

現代のホンダ軽自動車の代名詞となったNシリーズの歴史は、2011年発売の初代N-BOXに始まります。2018年6月には、Nシリーズの累計販売が200万台を突破したというほどヒットしています。

 2019年7月現在、ホンダのNシリーズは以上の5車種で展開しています。車高の違いやスライドドア/スイングドア、乗用車/商用車、などそれぞれ個性があり、価格帯も異なります。それぞれのライフスタイルに合ったクルマ選びができるわかりやすさが、Nシリーズの人気の理由です。

 ホンダ「Nシリーズ」は、元をたどると1967年に発売されたN360までさかのぼります。FFベースで大人4人が移動できるスペースを確保、いわゆるホンダのM・M思想(マン・マキシマム/メカ・ミニマム)をもとに開発されたN360は、当時大ヒットモデルとなりました。ちなみにN360の「N」とは、Norimono(のりもの)のNだそうです。

ただし、ホンダの軽自動車がすべてNシリーズというわけではありません。オープン2シーター軽スポーツ「S660」は、車名にNが付きません。

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