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アウディRS6アバントの特別なハイパフォーマンスモデル「RS6アバントGT」が日本で限定発売

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アウディRS6アバントの特別なハイパフォーマンスモデル「RS6アバントGT」が日本で限定発売

 アウディ ジャパンは2024年10月3日、本国で本年2月6日に発表された高性能ステーションワゴンのRS6アバントの特別仕様車「RS6アバントGT(RS6 Avant GT)」を日本に導入すると発表した。生産台数は世界限定660台で、そのうち10台を日本に導入。まずは、5台のクロノスグレーメタリックのボディカラーをオンライン販売。予約の受付は10月3日から10月16日10:00まで実施し、抽選のうえ当選者には10月18日に当選通知をEメールにて知らせる。車両価格は2820万円の設定だ。なお、残りの5台はボディカラーにミトスブラックメタリックを採用し、今秋以降、順次正規ディーラーを通じて販売する予定である。

 今回発売されたRS6アバントGTは、A6アバント・シリーズの頂点に君臨するハイパフォーマンスモデルに位置する。同車のアイデアは、2020年にquattro誕生40周年を記念した、ネッカーズルム工場の研修生グループの手によるプロジェクトから誕生した「RS6 GTO concept」に遡る。ボディワークおよび車体構造メカニック、車両メカニック、塗装工、金型工としてアウディで働いていた12人の研修生は、Audi Designの支援を受けて6カ月間このプロジェクトに取り組み、1989年に登場した伝説的なレースカー「アウディ90 quattro IMSA GTOレースカー」からインスピレーションを得て、RS6 GTO conceptを完成させた。そして今回、RS6 GTO conceptの企画で培った高性能化のノウハウをいっそう進化させながらRS6アバントに投入し、今回のRS6アバントGTを企画した。

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 エクステリアについては、既存のRS6アバントおよびRS6アバント パフォーマンスを超える存在感を示したことが特徴である。フロントマスクにはハイグロスブラックの3Dハニカム構造のシングルフレームグリルを採用。また、A6アバントに対して約40mm拡大した、quattroモデルであることを想起させるアウディ伝統のquattroブリスターフェンダーをはじめ、フロントドア、ルーフ、テールゲートを除いて、ボディ外板はRS モデル専用のデザインで仕立てる。RS6アバント史上初めてルーフレールを省略して、よりフラットでスポーティなシルエットを実現したこともトピックだ。さらに、RS6アバント パフォーマンスに標準装備のブラックAudi rings&ブラックスタイリングパッケージとプライバシーガラスに加えて、RS6 GT専用のカーボンボンネット/バンパー/フェンダーやリアディフューザー、印象的なパススルー、モータースポーツから着想を得たルーフエッジスポイラー(ダブルウイング)、カーボンエクステリアミラーハウジングなどを装備。足もとには、285/30 R22サイズのハイパフォーマンスタイヤ Continental Sport Contact 7と、特徴的なGTロゴが付くブラックメタリックポリッシュトのAudi Sport製6アームデザイン10.5J×22アルミホイールを組み込む。ボディサイズは全長5020×全幅1960×全高1475mmに設定。車重はカーボンパネルの多用等により、ベースモデルのRS6アバント パフォーマンス比で40kgの軽量化を果たした。

 内包するインテリアは、水平基調で上下に階層化された立体的な構造のインパネやフルデジタルのインターフェイスを基調に、RS6アバントGTならではのスポーティさと個性をいっそう際立たせる。Audi exclusiveによるブラックのヘッドライニングダイナミカに加えて、身体をしっかりとホールドする機能性と上質なマテリアルが醸し出す質感が両立する、ダイナミカとレザーによるコンビネーション表皮のRS6 GTロゴ付きRSバケットシートや、RS6 GTデザインパッケージ、ディープブラックダイナミカのデコラティブパネル、アルミニウム製パドルシフト、ヒーター機能付き3スポークマルチファンクションフラットボトムステアリングホイール、アルカンタラコントロールエレメントを特別装備。センターコンソールには、限定モデルの証となるシリアルナンバー(製造番号)を刻印する。また、RS6 GT専用インテリアパッケージに含まれる、ドアエントリーライト、ドアシルトリム、フロアマット、レッドのシートベルト、そしてリアシートUSBチャージングを配して、特別感並びに利便性を向上。さらに、高解像度液晶画面を備えた12.3インチバーチャルコックピットのRSモデル専用の表示メニューは、中央にレブカウンター/スピードメーターを配し、左右にパフォーマンスに関する情報を配するレイアウトに変更することを可能とした。ほかにも、速度、アシスタンスシステム、ナビゲーションや警告といった情報をドライバーの直接視野に入るフロントウインドウ上にマルチカラーで投影するヘッドアップディスプレイや、19個のスピーカーを搭載するBang&Olufsen 3Dアドバンストサウンドシステムを標準装備するなど、RS6アバントの頂点に立つモデルにふさわしいキャビン空間に仕立てている。

 パワートレインに関しては、通常モデルのRS6アバント用と比べてターボチャージャーの大型化やブースト圧の引き上げなどを図った、4.0TFSIの3996cc・V型8気筒DOHC直噴バイターボエンジンを搭載。最高出力はベースユニット比で30psアップの630ps/6000rpm、最大トルクは同50Nmアップの850Nm/2300~4500rpmを発生する。48Vマイルドハイブリッドやエンジンの低負荷時に8つのシリンダーのうち4つのシリンダーを休止させるシリンダーオンデマンド(cod)なども組み込んだ。トランスミッションには、シフトタイミングのさらなる短縮を図った専用セッティングの電子制御8速ティプトロニック(8速AT)を採用。エフィシェンシー、コンフォート、オート、ダイナミックなどが選択できるアウディドライブセレクトも設定する。ダイナミックオールホイールステアリングやリアスポーツディファレンシャルなどで構成するRSダイナミックパッケージも標準装備し、性能面では最高速度が305km/h、0→100km/h加速が3.3秒を実現した。

 駆動機構には高出力化に即して最適化したクワトロ=フルタイム4WDをセット。最新バージョンのロッキングセンターディファレンシャルによるトルク配分は前後40:60を基本とし、タイヤのスリップが発生した際にはより多くの駆動トルクが自動的にグリップの高いアクスルに向けられて、最大70%をフロントアクスルに、最大85%をリアアクスルに配分してトラクション性能を向上させる。さらに、リアアクスルには専用のquattroスポーツディファレンシャルを配備し、ドライビングダイナミクスのいっそうの向上を図った。

 シャシー面では、現行のRS6アバントとしては初めてアジャスタブルコイルオーバーサスペンションを標準装備したことが訴求点だ。このサスペンションは、通常のRS6アバントと比べて車高を10mm低く設定して優れたダイナミクスと快適性を高次元で融合。より高いスプリングレート、3段階の調整が可能なダンパー、より硬いスタビライザー(RS6アバント比でフロント30%/リア80%アップ)によりボディのロールが減少し、ドライビングの楽しさが大幅に強化される。また、低速では前輪と逆向きに後輪を切ることで回転半径が縮小して取り回しを向上させる一方、高速では前輪と後輪を同じ向きに切ることで安定感のあるハンドリングを実現する4輪操舵システムのダイナミックオールホイールステアリングを組み込んで、ダイナミックな走りと快適性を両立させた。

 なお、RS6アバントGTは生産工程も特別で、通常のRS6アバントを生産するネッカーズルム工場において基本的なボディの製造および塗装工程が終了した後に、R8やe-tron GTクワトロ、RS e-tron GTといったモデルを少量生産するベーリンガーホフ工場へと移送。ここに設置された3カ所のステーションで7人の経験豊富な従業員がボンネットやフェンダー、ロッカーパネル、ダブルウイング、フロントおよびリアのエプロン、アジャスタブルコイルオーバーサスペンションなどを手作業で組みつけ、最終の仕上げを行うという。

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みんなのコメント

4件
  • ツリキチけんぼう
    サイズ的にに日本の小さめのコイン駐車場とか駐められるんか?
  • bduggeh00l7
    これを作り続けてるのもすごいな。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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