2代目が日本上陸 サイズはやや大きく
昨年秋に発表されたマセラティの新型グラントゥーリズモが日本上陸を果たし、東京都目黒区のディーラーでお披露目された。
【画像】新型グラントゥーリズモ デジタル化が進む内装【隅々までチェック】 全55枚
グラントゥーリズモを名乗るマセラティとしては、2007年に発表された初代に続くものだ。しかしマセラティによれば、1947年に発表されたA6 1500に端を発する、このブランドのグラントゥーリズモの系譜を受け継ぐモデルとアナウンスされている。
第二次世界大戦前はレーシングカーのコンストラクターだったマセラティ。その中でも、タルガ・フローリオ3連覇など輝かしい成績を残した6CMに積まれていた1.5L直列6気筒エンジンをロードカー用に仕立て直し、ピニンファリーナの手になる美しいクーペボディを組み合わせたのがA6 1500だった。
エレガンスとパフォーマンスを高度に両立したこのクルマは、第二次世界大戦直後という時代を考えれば画期的であり、マセラティのアイデンティティを確立した。その流れを受けて、3500GT、5000GT、セブリング、キブリ、3200GTなどが輩出された。
その最新作である新型グラントゥーリズモ、マセラティにくわしい人であれば、先代と雰囲気が似ていると思うだろう。これは先代がオープンボディのグランカブリオを含め、約4万台という販売実績を上げたことが大きい。
全長4960~4965mm、全幅1955mm、全高1410mmというボディサイズも、長さと幅は40mm、高さは50mmほど大きくなったにすぎない。
縦長ライト ガバっと開くフードは注目
ただし新型は3LのV型6気筒ツインターボエンジンの他に、マセラティ初の電気自動車が「フォルゴーレ」の名とともに用意されるわけで、まったく違う2つのパワーユニットを用意しながら先代そっくりに仕立てるには、相応のこだわりがあったはずだ。
外観でもっとも目を引くのは、MC20やグレカーレと同じ、縦型のヘッドランプだろう。
グリル内にシャッターが付き、フード先端に熱気を抜くダクトが控えめに備わるところも特徴だ。リアはコンビランプが最近のトレンドを反映して細身になった。
フロントフードがフェンダーもろとも開くようになったことも違いで、マセラティでは「コファノ(フード)」と「パラファンゴ(フェンダー)」を掛け合わせた造語、「コファンゴ」と呼んでいる。これだけ大きく複雑な曲面を一枚で仕上げたところもまた贅沢だ。
オールスティールだった先代とは異なり、新型はボディの65%以上がアルミ製となっている。そのためエンジン車の車両重量は1870kgと、先代と同等に抑えられている。
先代では前後とも20インチだったホイールは、リアのみ21インチに大径化された。サイズはフロントが265/30(フォルゴーレは265/35)、リアが295/30だ。
内装 セレクターは横並びのボタンに
インテリアはトラディショナルな雰囲気を残しつつ、グレカーレで投入された新しい要素が融合された印象だ。
メーターは12.2インチのフルデジタルになり、4タイプのグラフィックが選べる。
センターには12.3インチと8.8インチのディスプレイが上下に並び、オーディオやエアコンなどをコントロールする。
スターターボタンとドライブセレクターは3スポークのステアリングホイールに組み込まれ、セレクターレバーが横並びのボタンになったことで、センターコンソールは収納スペースが増えた。
インパネ中央の時計もグレカーレに続いてデジタルに進化。コンパスやGフォース、ストップウォッチなどの機能も盛り込まれていて、スマートウォッチに置き換えられたような印象だ。
オーディオもグレカーレに続いてソナス・ファベールを起用。標準で14スピーカーと2Dサラウンド、上級のシステムでは19スピーカーと3Dサラウンドが用意されるほか、フォルゴーレではモーター音をデジタル処理し、伝統的なマセラティV8の響きと融合したサウンドが届けられるという。
4輪駆動で登場 2023年中に正式発表へ
エンジンはMC20に積まれる、マセラティ・ツイン・コンバスチョン・テクノロジー採用の3L V6ツインターボ「ネットゥーノ」をウェットサンプ化して搭載。グレードはモデナとトロフェオがあり、前者は490ps/600Nm、後者は550ps/650Nmを発生する。いずれも8速ATを介して4輪を駆動する。
フル電動のフォルゴーレは、フロントに1基、リアに2基のモーターを積み、トータルの最高出力は750ps、最大トルクは1350Nm。
2基のリアモーターは左右独立なので、トルクベクタリング機能も果たす。駆動用バッテリーは床下ではなく、センタートンネルとリアシート部分にTボーン型に搭載。おかげで低い全高を実現できた。
価格はエンジン車については公表されていて、モデナが2444万円、トロフェオが2998万円。正式発表はエンジン車が年内、フォルゴーレは来年とのことだ。
ではなぜこのタイミングでお披露目されたかというと、この後ディーラーキャラバンで各地の販売店を巡り、お得意様にいち早く実車を見てもらうためだという。このあたりもまた、ラグジュアリーブランドらしい配慮だ。
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