現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > オジさん感涙のホワイトテールは今も健在!! 定番カスタムから市民権を得たワケ

ここから本文です

オジさん感涙のホワイトテールは今も健在!! 定番カスタムから市民権を得たワケ

掲載 20
オジさん感涙のホワイトテールは今も健在!! 定番カスタムから市民権を得たワケ

 新型プリウスPHEVを筆頭に電動モデルなどに採用されがちなホワイトアウトされたテールランプ。今やすっかり意識高い系クルマのマストアイテム的になっているけど、かつてカスタムの王道的存在だったような……。いつから当たり前の存在になった!?

文:小鮒康一/写真:ベストカーWeb編集部

オジさん感涙のホワイトテールは今も健在!! 定番カスタムから市民権を得たワケ

■90年代はカスタムの定番!! 怪しさバツグンのカッコよさ

初代ステップワゴンやS-MXなど縦型テールをホワイトアウトするユーザー多発!! セダンにワゴンもテールランプは白だらけだった

 クリアテールが一躍人気アイテムとなったのは、1990年代に巻き起こったミニバン&ワゴンカスタムブームが発端といって間違いないだろう。

 初代ステップワゴンやS-MXといったミニバン系。日産 アベニールやトヨタ マークIIワゴン/バンなどのステーションワゴン系をベースとし、エアロパーツにローダウン、メッキのフェンダートリムにメッキホイール。

 気合いの入ったユーザーはスムージングまで施して、ラゲッジスペースには大きなウーファーを積んでいた車両が一世を風靡した時代である。

 これらの車種には当たり前のようにクリアテールが装着されており、人気の高かったブラックのボディカラーと相まって、モノトーンのいかにも妖しい雰囲気を漂わせていたのだった。

 このクリアテールブームはVIPセダン系や軽自動車のカスタムにも飛び火し、クリアテール装着のセルシオやワゴンRなどが街にあふれた時代でもあったのだ。

 ちなみにこのアフターパーツとしてのクリアテールは、当然ながらランプ自体に色が入っていないため、本来であれば着色された電球を使用して赤いブレーキやオレンジのウインカーを点灯させなければならない。

 だが、着色された電球の色が透けて見えるのを嫌って普通の電球を使うという迷惑なカスタムユーザーも少なからず存在していた(もちろん整備不良扱いだ)。

■ワイスピブームでユーロテール流行!! 純正採用続々

真っ白ライトから一転、アウトレンズはホワイトながらあえて着色されたレンズを見せるブームに!! アルテッツァなどはそのタイプを純正採用するなど確実にブームに

 その後、カスタムの流行は移り変わって2000年前後になるとスポコンブームが到来。

 2001年にワイルドスピードの1作目が公開されると、瞬く間に人気のカスタムジャンルになった(初期のワイルドスピードは現在のシリーズとは異なり、ストリートレーサーが中心のストーリーだった)。

 そこで一躍人気となったのが、クリアテールの発展形ともいえるユーロテールだった。

 このユーロテールはクリアなテールランプユニットの中に個別に着色されたレンズが配置されているもので、一目でカスタムパーツとわかる見た目と立体感のある造形がカスタムユーザーの中でブームとなったのである。

 名前の由来は諸説あるが、その後はアフターパーツとしてだけでなく、新型車両の純正テールにも採用されるようにも!!

 代表的なものでは1998年にデビューしたアルテッツァや2000年デビューのBMW 3シリーズコンパクトなど、国内外の車両に装着されていた。

 つまりクリアテールはこの辺りからカスタムパーツから純正パーツになりつつあり、徐々に市民権を得てきたと言えるだろう。

■ハイブリッド台頭でフツーのモノに!! 新型プリウスPHEVも採用

3代目ハリアーのハイブリッド仕様はホワイトテールでガソリン車と差別化!! 複数のエンジンをラインアップするモデルはテールランプで差を付けるモデルが相当数あった

 長らくカスタムパーツのひとつとして知られてきたクリアテールだが、2000年代に入ってハイブリッド車が一般化してくると、その先進的なイメージから純正テールに採用されるケースが増えてくる。

 特に初代プリウスに次ぐ2車種目のハイブリッド車として2001年に登場したエスティマハイブリッドは、ガソリンモデルとは異なるクリアテールを採用。

 リアビューからもハイブリッド車であることを静かにアピールしていたし、その前年に100台限定でリリースされた日産のティーノハイブリッドも同じくクリアテールを採用していた。

 その後の2003年に登場した2代目プリウスも同じくクリアテールを採用し、すっかりハイブリッド車=クリアテールというイメージを確立。

 ガソリンとハイブリッド、両方をラインナップする車種の多くがハイブリッドモデルにのみクリアテールを採用する事例が増えるようになってきたのである。

 このようにハイブリッド車が一般的になるにつれて市民権を受けてきたクリアテール。

 現在ではLEDテールの進化もあり、ハイブリッド車だけでなく、スポーツカーなどデザイン性を重視するモデルにも多く採用されるようになってきており、今後はどのように進化していくのか楽しみな部分でもあると言えるだろう。

こんな記事も読まれています

はたらくクルマ図鑑「ヤマグチのレッカー車たち」4
はたらくクルマ図鑑「ヤマグチのレッカー車たち」4
グーネット
【追記あり】上位勢が続々転倒の荒れたスプリントをマルティンが制す。ペドロサが3位に昇格/第4戦スペインGP
【追記あり】上位勢が続々転倒の荒れたスプリントをマルティンが制す。ペドロサが3位に昇格/第4戦スペインGP
AUTOSPORT web
最近のホンダ勢いヤバくね? 新型投入で勝負に出る! 新型WR-Vに人気のヴェゼルまで注目車4選
最近のホンダ勢いヤバくね? 新型投入で勝負に出る! 新型WR-Vに人気のヴェゼルまで注目車4選
ベストカーWeb
はたらくクルマ図鑑「ヤマグチのレッカー車たち」3
はたらくクルマ図鑑「ヤマグチのレッカー車たち」3
グーネット
初代からコスパめっちゃよかったのよ!!  「最強のオールマイティカー」電撃見参!!! 三菱初代アウトランダーPHEVの魅力
初代からコスパめっちゃよかったのよ!! 「最強のオールマイティカー」電撃見参!!! 三菱初代アウトランダーPHEVの魅力
ベストカーWeb
迷彩カラーは4タイプ! 12台限定のランボルギーニ「ウラカン ステラート」が登場。「オールテレイン アド・ペルソナム」の気になるカラーは?
迷彩カラーは4タイプ! 12台限定のランボルギーニ「ウラカン ステラート」が登場。「オールテレイン アド・ペルソナム」の気になるカラーは?
Auto Messe Web
F1アカデミー、アメリカン・エキスプレスをオフィシャルパートナーに迎える
F1アカデミー、アメリカン・エキスプレスをオフィシャルパートナーに迎える
AUTOSPORT web
ミニ・カントリーマン 詳細データテスト ミニらしく活発 SUVらしからぬタイトな挙動 車体は大柄
ミニ・カントリーマン 詳細データテスト ミニらしく活発 SUVらしからぬタイトな挙動 車体は大柄
AUTOCAR JAPAN
[ヤリスクロス]より爆安!! [初代アウトランダー]みたいなクルマを今こそ!!  230万円台で3列シートって!!  しかも三菱渾身の4WD技術でバカ安だった
[ヤリスクロス]より爆安!! [初代アウトランダー]みたいなクルマを今こそ!!  230万円台で3列シートって!!  しかも三菱渾身の4WD技術でバカ安だった
ベストカーWeb
「レンジローバー スポーツSV」はBMW M製V8ツインターボを搭載! エンジン屋「X5M/X6M」「M5」の強心臓とのマッチングはいかに
「レンジローバー スポーツSV」はBMW M製V8ツインターボを搭載! エンジン屋「X5M/X6M」「M5」の強心臓とのマッチングはいかに
Auto Messe Web
9年目の大アプデで一層楽しい! マツダ・ロードスターへ英国試乗 新LSDとトラック・モード獲得
9年目の大アプデで一層楽しい! マツダ・ロードスターへ英国試乗 新LSDとトラック・モード獲得
AUTOCAR JAPAN
幻の「ケンメリGT-Rレーシング」を「スカイライン」で再現! メインステージは「もちろん富士スピードウェイです」
幻の「ケンメリGT-Rレーシング」を「スカイライン」で再現! メインステージは「もちろん富士スピードウェイです」
Auto Messe Web
バニャイヤ、王者同士の激戦制し今季2勝目! マルケスがドゥカティ陣営移籍後初の表彰台獲得|MotoGPスペインGP決勝
バニャイヤ、王者同士の激戦制し今季2勝目! マルケスがドゥカティ陣営移籍後初の表彰台獲得|MotoGPスペインGP決勝
motorsport.com 日本版
はたらくクルマ図鑑「ヤマグチのレッカー車たち」2
はたらくクルマ図鑑「ヤマグチのレッカー車たち」2
グーネット
【動画】マツダが開くレーシングドライバーへの道! 「MAZDA SPIRIT RACING」筑波サーキットのドライバー選考会に潜入した
【動画】マツダが開くレーシングドライバーへの道! 「MAZDA SPIRIT RACING」筑波サーキットのドライバー選考会に潜入した
WEB CARTOP
平川亮が驚いたF1マシンの速さとブレーキ。マクラーレンでのテストにはWECやSFの経験が活きる部分も
平川亮が驚いたF1マシンの速さとブレーキ。マクラーレンでのテストにはWECやSFの経験が活きる部分も
AUTOSPORT web
2024年版 「速い+快適」な高級スーパースポーツカー 10選 日常使いもできる高性能モデル
2024年版 「速い+快適」な高級スーパースポーツカー 10選 日常使いもできる高性能モデル
AUTOCAR JAPAN
美しすぎるホイール「アンテラ」が復活!「ミラノデザインウィーク2024」でロベルト・バッジョ氏がブランド・アンバサダーに就任
美しすぎるホイール「アンテラ」が復活!「ミラノデザインウィーク2024」でロベルト・バッジョ氏がブランド・アンバサダーに就任
Auto Messe Web

みんなのコメント

20件
  • 欧州車には、こんなの、あまりないよね。
  • ヤン車御用達のホワイトテール、懐かしい。
    個人的にはレッドテールのスモーク化の方が好きだった。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

275.0460.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

4.5628.0万円

中古車を検索
プリウスの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

275.0460.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

4.5628.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村