■モータースポーツでの活躍も目覚ましい3代目シルビア
いまでも人気が衰えることがない日産「シルビア」。3代目モデルは1979年3月に登場しました。
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先代の2代目モデルはトヨタ「セリカ」をライバル視するあまり、シルビアらしさを失っていましたが、3代目となって当時流行の角目4灯ヘッドライトや、直線基調のシャープで近未来的なデザインを採り入れました。
プラットフォームも新しくなり、それまでリーフリジッド式だったリアサスペンションは4リンク/コイル式となり、エンジンも53年規制に適合した「Z18型」のほか、新たに2リッターのZ20型も用意され、一気に近代化と高性能化が進んだモデルだといえます。
ラインナップは、従来型から引き継がれた2ドアハードトップのほか、登場から5か月後には大きなリアゲートを持った3ドアハッチバックも追加され、さらにシルビアを取り扱っていない販売店向けの兄弟車「ガゼール」も登場。
シルビアとガゼールは基本的に共通のメカニズムを持ちますが、販売店のユーザー層を考慮して、ガゼールはシルビアよりやや上級なキャラクターとなっていました。
ちなみに兄弟車のガゼールは、あの往年の刑事ドラマ「西部警察」の劇中で、石原裕次郎演じる小暮課長の愛車としても登場。通常のラインナップには存在しない、オープン仕様に憧れた人も多かったのではないでしょうか。
1981年5月にはマイナーチェンジが実施され、シルビアとしては初のターボ仕様となるZ18ET型エンジンを搭載したモデルを追加。
1982年4月には「スカイライン」にも搭載された直列4気筒DOHC16バルブのFJ20E型エンジンを搭載したモデルが追加されるなど、スポーツ&スペシャリティカーの名に恥じないアップデートが重ねられていたのです。
そして3代目シルビアを語る上で忘れてはならないのが、モータースポーツでの活躍です。当時日本国内で高い人気を誇ったスーパーシルエットレースや、世界ラリー選手権(WRC)など、シルビアはカテゴリを問わずに活躍をしていました。
なかでもグループB カーによって争われていたWRCに参戦するため、シルビアの2ドアモデルをベースに200台ほどが作られたホモロゲーションモデルの「240RS」は別格で、ほぼ専用設計となる2.4リッターのFJ24型エンジンを搭載し、240PSを発生するモンスターマシンだったのです。
■シルビア唯一のリトラクタブルヘッドライトを持つ4代目
シルビアは、1983年8月に4代目へとフルモデルチェンジします。
ボディタイプは先代と同じく、2ドアノッチバック(ただしピラーレスからピラー付に)と3ドアハッチバックの2種類となっていましたが、フロントマスクは当時流行していたリトラクタブルヘッドライトを採用。
歴代シルビアのなかでは唯一のリトラモデルとなっています。また、兄弟車関係のガゼールも引き続き設定されました。
搭載されたエンジンはそれまでのZ型ではなく、1.8リッターモデルは新開発のCA型、2リッターモデルはFJ型が搭載され、2リッターターボモデルは最高出力190馬力を発生するまでに至っています。
そして、それまでリジッド式だったリアサスペンションも、2リッターモデルではセミトレーリングアーム式の独立懸架へとアップデート。パワーをしっかり受け止めつつ、ロードホールディングに優れた仕様へと進化しました。
1986年2月のマイナーチェンジでは2リッターモデルが廃止され、トップモデルとしてCA18のツインカムターボが登場。それと同時にガゼールが廃止され、ガゼール販売店でもシルビアが販売されることになりました。
一方、北米市場でも同時期にマイナーチェンジが実施され、1.8リッターターボモデルが廃止され、その代わりに北米仕様の「フェアレディZ(300ZX)」に要塞されていた3リッターV型6気筒エンジンを搭載。
期せずして、初代シルビアであったフェアレディとのつながりが復活した瞬間でもありました(ただし車名は200SXのまま)。
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みんなのコメント
小暮課長ではなく「木暮課長」
ライターさん勉強不足。
クーペとハッチバックの2種のボディを用意しているのもポイントで、以降180SXが終了するまでそういう体制でしたね。
ボイスインフォメーションやデジタルメーター、足元照明や1本ワイパーなどもあった3代目に対し、4代目は外観がリトラクタブルライト以外はいたってまじめで、走りの性能は向上したが、いい意味おもちゃ的ホビー感覚のような、遊びの要素が無い分人気は落ちてしまいましたね。