これまで数多くのクルマが世に送り出されてきたが、その1台1台に様々な苦労や葛藤があったはず。今回は「ニューモデル速報 第42弾 新型レパードのすべて」から、開発時の苦労を振り返ってみよう。REPORT:ニューモデル速報編集部
レパードが登場した当初は、クルマに求められるのはスタイリングのほか、エンジンや足まわりの性能など、ハードウェアとしての完成度の高さと新奇性だった。しかし、当時としてはデザインやメカニズムに、従来の国産乗用車になかった新しい思想を盛り込んだ革新的な存在だったが、新型レパードを開発するにあたって、そのコンセプトがそのまま通用するとは言えなかったという。
開発ストーリーダイジェスト:マツダ・サバンナRX-7「スポーツカーとは何か?」の基本に立ち返った開発
開発で主管を務めた山羽和夫は、「端正で普遍的なもの。アグレシブではなく、豊さとコクのある乗り心地をもち、セダンとスポーツカーとの間を埋める位置付けを考えていた。これまではスポーツ側に振っていたが、たまたまシリーズにあった4ドア車が作り手の予想に反して人気を集めていた。しかし、よりコンセプトを明確にするには、2ドアクーペだけに統一した方がいい」として、既存の価値観を延長せずに、『人間の感性』に訴える方向へと舵を向けた。
新型の開発にあたっては、まずコンポーネンツの共用が議論された。これまではブルーバード910をベースに生産計画が立てられていたが、910がモデルチェンジでFRからFFに変更されることが決まったため、新型レパードでは足回りやアンダーボディを別の車種と共用せざるを得なかった。そこで、スカイラインやローレルあたりと共用化する方向に落ち着いた。ただし、主要パーツなどを共用する場合、外見的にそのことを意識させずに、同じものを異なる車種に使うのはなかなか難しく制約もあったという。
エンジンは上級車用にはこれまで直列SOHCのL系列が搭載されていたが、新型レパードでは格調の高さや品格、乗り手の精神的な充足感を狙っており、静粛で落ち着いた気分で走るにはV型エンジンを搭載した方が良いというのが開発陣の統一した意見だった。というのも、V6エンジンは直6に比べて剛性が高く、端末部の振動が少ない。その反面、回転のアンバランスや構造の複雑さがネックとなるが、それらを技術的に解決すれば、コンパクトにまとまることや剛性の高さのメリットが生かせると考えたからだった。
先代レパードでは、スタイルを優先した結果、トランクスペースに対する不満の声が多かった。そのため、新型開発の早い段階で検討された。さらに、運転席だけでなく助手席のシートも改善。しかし、当時は長時間の運転による疲労を軽減するための形状やホールド性など運転席に関わる研究はあったが、助手席に座る人がどのようなシートを求めているかの研究は少なかった。開発陣はそこに注目し、リクライニングを倒す動きと連動して座面が前方に移動するだけなく、先端を約35mmリフトアップさせ、上下二分割の背もたれは上部を手動で最大30°まで前傾できる「パートナー・コンフォートシート」を開発した。
新型レパードは名目的な数字を捨てて、使い手に寄り添ったキメの細い心遣いで開発されたのだ。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
運営ブチギレ!? 一般車が「検問突破」何があった? 国際イベントでありえない"蛮行"発生! ラリージャパン3日目の出来事とは
斬新「日本の“フェラーリ”」に大反響! 「約700馬力のV8スゴイ」「日本なのに左ハンしかないんかい」「めちゃ高ッ」の声! 同じクルマが存在しない「J50」がスゴイ!
ついにトヨタ「新型セリカ」復活!? 次期8代目登場か… 中嶋副社長「セリカ、やっちゃいます。」宣言! 会長も後押し!? ラリージャパンで語られたコトとは
マジか…? 新制度導入で「車検」通らないかも!? 10月から始まった“新たな車検”何が変わった? 覚えておきたい「OBD検査」の正体とは
給油所で「レギュラー“なみなみ”で!」って言ったら店員にバカにされました。私が悪いんですか?怒りの投稿に回答殺到!?「なにそれ」「普通は通じない」の声も…悪いのは結局誰なのか
日産が93.5%の大幅減益! ハイブリッドの急速な伸びを読めなかったのは庶民感覚が欠けていたから…「技術の日産」の復活を望みます【Key’s note】
給油所で「レギュラー“なみなみ”で!」って言ったら店員にバカにされました。私が悪いんですか?怒りの投稿に回答殺到!?「なにそれ」「普通は通じない」の声も…悪いのは結局誰なのか
ホンダ新型「プレリュード」まもなく登場? 22年ぶり復活で噂の「MT」搭載は? 「2ドアクーペ」に反響多数!海外では“テストカー”目撃も!? 予想価格はいくら?
一般車両侵入でSS12中止のラリージャパン、主催者に約800万円の罰金! 執行猶予付き1600万円の追加罰金も
不要or必要? やっちゃったらおじさん認定!? 「古い」「ダサい」といわれがちな [時代遅れ]な運転法
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
ああ、俺の稼ぎか。
元々は、ブルーバードの6気筒車に乗っていたユーザーの代替と、ローレル、スカイラインが買えない販売店向けの上級車種として企画されたはずで、当初から1.8L4気筒から2.8L6気筒まで4ドアメインで作られた。それは、当初の製品カタログのトップページに4ドアを持ってきていたことからもよくわかる。ところが、主に雑誌メディアにソアラのライバルとして祭り上げられたばっかりに、コンセプト自体がブレはじめ、3LV6エンジンが載るころには、2ドアがカタログのトップにくるようになり、ついには2代目でソアラの後追いのような形になってしまった。後の代の事は言わずもがなである。