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【試乗】新型日産 ノート AUTECH クロスオーバー|作りこまれた4WDの走行性能をもつSUVグレード

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【試乗】新型日産 ノート AUTECH クロスオーバー|作りこまれた4WDの走行性能をもつSUVグレード

車高を高くしたSUVグレード

3代目にあたる新型日産 ノートの出来栄えは上々だ。少し前の日産からするとデザイン・設計・生産の三位一体感がある。これは大きな躍進といえるだろう。

日産 ノートオーラ(現行型)の試乗記はこちら

ノートシリーズには上位車種として、より優れた質感と乗り味のノートオーラもある。その中でもリアに強力なモーターを携えた4WDのオーラは、電動化したコンパクトカー4WDでは現在最も優れていると以前に試乗記で触れさせてもらった。 日産 ノートオーラ(現行型)の試乗記はこちら今回試乗したのはノート AUTECH クロスオーバー FOUR 4WDだ。ノート FOUR 4WDをベースに、日産のカスタマイズ部門であるAUTECH(オーテック)ブランドが味付けしたクロスオーバーモデルである。

以前試乗したノート FOUR 4WDの質感は、オーラには劣るものだった。オーラ同様にリアに68馬力のモーターを搭載しているが、乗り心地や路面とのコンタクトはもう少し高めたいといった評価だ。  では、ノート AUTECH クロスオーバー FOUR 4WDはどうだろうか。最低地上高を125mmから150mmに高めて専用のチューニングを施しているという。

少々脱線するが、今回のようにAUTECHが手がけたモデルは、どれをとっても日産から出てくる同様のモデルよりもサスペンションの質が高い。

ノート AUTECHクロスオーバーFOURのように車高がノーマルより25mmも上がる場合、まず考えなければならないのは重心が高くなることで起きる不安定さを取り除くことである。

一般的に車高を上げると、たいていはタイヤが逆ハの字のようになってしまう。そうなると見た目の格好も悪く、ステアリングのコンタクトも設置感が薄くなりがちになる。 

スポーティなSUVらしさが出ている乗り味

しかし、その点はしっかりと対応がなされていた。ステアリング系の剛性感は高く路面とのコンタクトもしっかりとしている。バネレートを上げているにもかかわらず、ノーマルと比べても遜色ない。

あくまでもノーマルに比べてであるが、サスペンションの動きを正確にとらえようとしている。ボディのバイブレーションも少なく、質の高さがうかがえるのだ。

コーナリングはバネの硬さの変更によってロールも抑えられている。上下の動きに対してもバネレートに合ったダンピングによりおさまりがいい。

願わくばもう少しソフトなタッチになると質感も向上するにちがいない。人によってはゴツゴツとしていると思うかもしれないが、スポーティなコンパクトクロスオーバーと思えば合点がいくだろう。 

完成度が高い4WDの性能

デザイン的には車高が上がった分フェンダーアーチとタイヤの関係に無理があるので、力業でリフトさせた感じは否めないが、このあたりは愛嬌であると思いたい。

いずれにしてもノーマルよりも乗り心地の質は上がっている。5ナンバーサイズのコンパクトハッチでしかも4WDの性能はとてもいい。

この車の最大の利点は、前後モータードライブによる4WDによって負荷が少ない状態で走行していると静粛性が高い点である。

しかも、滑りやすい路面ではスロットルを踏んでロードをかけておけば、積極的に後ろから押し出す制御によってドライビングに手を差し伸ばしてくれるはずだ。

兄貴分のノートオーラに比べてしまえば、乗り心地は不満があるかもしれない。

質の違いはあるが、5ナンバーサイズで出力のパフォーマンスはオーラと同様だ。そしてオーラにはない150mmという最低地上高は、決められた制約がある人には利点となるであろう。  文/松本英雄、写真/尾形和美日産 ノート(現行型・AUTECH クロスオーバー)の中古車を見てみる▼検索条件日産 ノート(現行型・AUTECH クロスオーバー) × 全国※流通状況により物件がない場合があります【試乗車 諸元・スペック表】●ノート AUTECH クロスオーバー FOUR 4WD型式6AA-SNE13最小回転半径5.2m駆動方式4WD全長×全幅×全高4.05m×1.7m×1.55mドア数5ホイールベース2.58mミッションその他AT前トレッド/後トレッド1.49m/1.49mAI-SHIFT-室内(全長×全幅×全高)2.03m×1.45m×1.24m4WS-車両重量1360kgシート列数2最大積載量-kg乗車定員5名車両総重量1635kgミッション位置不明最低地上高0.15mマニュアルモード-標準色ダークメタルグレーメタリック、オリーブグリーンチタンメタリックオプション色ピュアホワイトパール3コートパール、ガーネットレッドカラークリアパール、オーロラフレアブルーパール2コートパール、ミッドナイトブラックパール、オーロラフレアブルーP/スーパーブラック、プレミアムホライズンオレンジPM/Sグレー掲載コメント-型式6AA-SNE13駆動方式4WDドア数5ミッションその他ATAI-SHIFT-4WS-標準色ダークメタルグレーメタリック、オリーブグリーンチタンメタリックオプション色ピュアホワイトパール3コートパール、ガーネットレッドカラークリアパール、オーロラフレアブルーパール2コートパール、ミッドナイトブラックパール、オーロラフレアブルーP/スーパーブラック、プレミアムホライズンオレンジPM/Sグレーシート列数2乗車定員5名ミッション位置不明マニュアルモード-最小回転半径5.2m全長×全幅×全高4.05m×1.7m×1.55mホイールベース2.58m前トレッド/後トレッド1.49m/1.49m室内(全長×全幅×全高)2.03m×1.45m×1.24m車両重量1360kg最大積載量-kg車両総重量1635kg最低地上高0.15m掲載用コメント-エンジン型式HR12DE環境対策エンジンH30年基準 ☆☆☆☆☆種類直列3気筒DOHC使用燃料レギュラー過給器-燃料タンク容量36リットル可変気筒装置-燃費(10.15モード)-km/L総排気量1198cc燃費(WLTCモード)-燃費基準達成-最高出力82ps最大トルク/回転数n・m(kg・m)/rpm103(10.5)/4800エンジン型式HR12DE種類直列3気筒DOHC過給器-可変気筒装置-総排気量1198cc最高出力82ps最大トルク/回転数n・m(kg・m)/rpm103(10.5)/4800環境対策エンジンH30年基準 ☆☆☆☆☆使用燃料レギュラー燃料タンク容量36リットル燃費(10.15モード)-km/L燃費(WLTCモード)-km/L燃費基準達成-

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みんなのコメント

4件
  • 実家のクルマが旧型ノートメダリストから新型ノートXです。シンプルによいクルマです。e-POWERはハマル人ハマラナイ人いろいろかとは思いますが自分はフィーリングは嫌いではないです。自分も6台くらい日産乗り継いでいますがね。オーテック仕様もかっこいいなとは思います。
  • 小型ミニバンの方が売れたと思うけど
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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