■ワイド感あるデザインに刷新&SUV風「クロスター」ってどんなモデル?
ホンダは、人気ミニバンの「フリード」シリーズを2019年10月18日にマイナーチェンジすることを発表。それに先立ち、同年8月30日には、「フリード/フリード+」のティザーイメージを公開しています。
さらに、新たなSUV風の新グレードとして、「クロスター」を追加することを発表しました。従来のフリードとはどのような点が変わったのでしょうか。
ミニバンは、国内市場において高い人気を誇るジャンルです。そしてフリードは、2019年上半期(1月から6月)の登録車販売台数ランキングにおいて、8位の4万5548台(前年比103.6%)と、軽自動車を除いたホンダ車のなかで一番売れているモデルです。
初代フリードは、2001年に初代「フィット」をベースにした7人乗りのコンパクトミニバン「モビリオ」の販売を開始し市場ニーズを掴み、2008年に2代目フィットをベースにしたモデルとして登場。2016年には、フルモデルチェンジを経て、現行の2代目モデルになっています。
今回のマイナーチェンジでは、標準モデルのフリード、フリード+のフロントグリルおよびバンパーや、内装デザインを改良。フェイスデザインは、従来モデルからワイド感あるデザインに変更されています。
外装色は全タイプ共通として7色、フリード/フリード+専用に2色の全9色展開です。内装色は、フリード/フリード+専用にモカとブラックの2色とし、クロスターには専用のブラックが設定されます。
人気ミニバンのフリードについてホンダは、次のように説明しています。
「5ナンバー車ながら、居住性の良さや使い勝手を兼ね備えた『ちょうどいい』クルマとして幅広い層のお客様からご好評いただいております。
今回のマイナーチェンジでは、フリードの特徴である『親しみやすさ』はそのままに、より洗練されたデザインへ進化させました」
また、先進の安全運転支援システム「Honda SENSING (ホンダ センシング)」 を全モデルに標準装備。さらに、後方誤発進抑制機能を追加することで、安全性を向上。
さらに、クロスオーバースタイルの外観デザインが特長の新グレード「CROSSTAR(クロスター)」を追加。フロントバンパーガードやサイドスカートを装備することで、遊び心と力強さを表現しています。
パワートレインは、全モデルでガソリン車(1.5リッターガソリンエンジン)・ハイブリッド車(1.5リッターガソリンエンジン+SPORT HYBRID i-DCD)を用意。
ラインナップは、フリード(3列シート車・6人乗り/7人乗り)、フリードクロスター(3列シート車・6人乗り)、フリード+(2列シート車・5人乗り)、フリード+クロスター(2列シート車・5人乗り)となっています。
従来モデルのフリードについて、ホンダの販売店は次のように話します。
「フリードは、5ナンバーサイズで使い勝手の良いミニバンとして人気のモデルです。そのなかで、3列シート車の『フリード』は家族や友人など多人数で出かける機会の多いユーザーに好評で、2列シート車の『フリード+』はアウトドアなど趣味の荷物が多いユーザーから支持を受けています」
※ ※ ※
人気のコンパクトミニバン市場は、フリードとトヨタ「シエンタ」が競い合っています。
2018年9月にシエンタは待望の2列シート車を追加したことで、販売台数を大きく伸ばしてフリードとの差を広げていますが、今回のマイナーチェンジとSUV風モデルのクロスターを追加したことによって巻き返しが期待されます。
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