■シルビア愛と親子愛が渦巻く披露宴、祝福のコメントが多数寄せられる
クルマ好きで、人生の重要なイベント時に「愛車と一緒にいたい」という人もいるでしょう。
そんななか、クルマが好きすぎて愛車を披露宴に参列させた新郎のSNSが、多く人の目に留まり話題となりました。
その投稿者が新郎である向山氏で、愛車である日産「S14型シルビア」を披露宴会場に置いています。
この結婚式では、どのような経緯で式場にセルビアが展示されたのでしょうか。
向山氏は「もともとシルビアが好きだったというのと、結婚式場にサプライズとしてクルマが置いてあったら驚くと思って挑戦しました」と話します。
当初は実車の展示を試みたようですが、式場のドアのサイズが車幅よりも狭いだけでなく、式場自体がクルマを搬入できる構造でないため1度断念したとのことです。
そこでシルビアの模型を作成して式場に展示することを考えましたが、向山氏はゲストに少しでも喜んでもらおうと原寸大の模型を作成することを計画しました。
ここで活躍したのが、父親でありワイヤーアーティストとしても活動している「ごまん」氏で、親子で結婚式に向けて製作に取り掛かります。
ボディなどの外装の素材は、おもに住宅の断熱材で活用される「スタイロフォーム」を使用しました。
スタイロフォームはスポンジのような軽さであるにもかかわらず、耐衝撃性に優れているので、搬入が必要な今回の模型にはうってつけの材料といえます。
製造工法は、木枠のベースの上に成形加工したスタイロフォームを貼り付けて、S14シルビアの原型を作成していきます。
実車を忠実に再現するために、アルミホイール(ブレーキローター、キャリパー付き)やエアロパーツは個別に製作するこだわりようです。
また、ミラーは物体を映し出し、アクリルを使用したヘッドライトは点灯するなど、披露宴で展示するレベルをはるかに超える仕上がりになりました。
もちろん塗料も実車と同じものを使用し、1目見ただけでは実車と区別がつかないほどのクオリティです。
そして、完成後の搬入は参列者が集まって、模型を横に傾けて運ぶ共同作業をおこないました。
その披露宴翌日には、参列者からクオリティの高すぎるシルビアの画像が投稿され、6000件を超える高評価で注目を集めます。
このような、愛車の模型を参加させた結婚式ですが、実際に会場に参列した方々からはどのような反響があったのでしょうか。新郎である向山さんは以下のように話します。
「最初実物だと思った、凄すぎ、細かい部分まで全部自作はやばい、など想像以上に沢山の嬉しい言葉を頂きました」
同様にSNSでも反響が大きく、さまざまな声が寄せられています。
SNS上では「クオリティ、めっちゃ高い」や「これ作ったの!?って式そっちのけでガン見しちゃいそう」「今にも走り出しそうな完成度」など、シルビアのクオリティの高さに脱帽するコメントが多数寄せられていました。
また「お父さん、凄すぎ」や「父ただ者ではあるまい」「こんなにうまかったらエアロも作れるじゃん」など、父のごまん氏のスキルに感激する声も見受けられました。
ほかにも「この後どこに保管されるのか気になる」や「今後はベッドかソファに加工ですか?」など、式後の模型の行方を心配する声も寄せられていました。
※ ※ ※
今回の向山さんのSNSの投稿は、115万件を超える表示と1万4000件以上の高評価で多くの人に祝福される結果となりました。
なお、シルビアの模型は簡易ブースを設けて製作され、期間は約3ヵ月半を要したとのことです。
また、いろいろな想いを込めての親子の共同作業は向山さんはもちろんのこと、父である「ごまん」さんにも忘れがたい結婚式となったようです。
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