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【JAPAN MOBILITY SHOW 2023】レクサスがBEVのフラッグシップコンセプトモデル「LF-ZL」を公開

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【JAPAN MOBILITY SHOW 2023】レクサスがBEVのフラッグシップコンセプトモデル「LF-ZL」を公開

レクサスは、10月26日(木)から開催中の第1回JAPAN MOBILITY SHOW 2023で、「Pushing the Boundaries of the Electrified Experience」をテーマに、電動化で実現するクルマの未来と新たなモビリティ体験を提案するコンセプトモデルのラインアップを発表した。

レクサスブースでは、2026年導入予定の次世代バッテリーEV(以降BEV)のコンセプトモデル「LF-ZC」と、未来のビジョンを示唆するBEVフラッグシップコンセプトモデル「LF-ZL」を世界初公開した。

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LF-ZC

レクサスは、1989年のブランド創業以来、高級車の概念を超えて、常に革新に挑戦し続ける“Pushing Boundaries”のマインドセットを持ち続け、ユーザーに新たな技術や価値を提供してきた。

ラグジュアリーライフスタイルブランドとして、これからも時代やニーズの変化に迅速かつきめ細かく応え、ユーザーの期待を超えるクルマづくりと体験の提供に挑戦を続けるとしている。

2035年のBEVブランドへの変革を目指し、全く新しい車体のモジュール構造や生産技術を採用するほか、ソフトウェアプラットフォームも全面刷新。

今回発表した「LF-ZC」は、2026年の市場導入を予定している。クルマ屋レクサスならではのドライビング体験とサービスでユーザーのライフスタイルを豊かにすることを目指した次世代BEVモデルとなる。

クルマ屋LEXUSが2026年の導入を目指す次世代BEVコンセプト「LF-ZC」

LF-ZC

次世代BEVでは、すべての車体構造・コンポーネントを小型軽量化することで、より自由度の高い車両パッケージングを実現。

レクサスは長年に渡り磨き上げてきた走りの味の継承と、電動化技術の進化によって、機能と美しさに妥協のない「クルマ屋ならではのBEV」を実現していく。

このビジョンを具現化したのが、今回発表した「LF-ZC」。レクサスの電動化を象徴するモデルとして、低重心かつ凝縮感あるフォルムと広々とした室内空間に、心揺さぶるドライビング体験を予感させるスリークなプロポーションで優れた機能性と美しさを両立し、情感あふれるデザインを実現した。

走行性能においても、BEVならではの優れた慣性諸元による素性の良さに加え、RZなどのBEV開発で培ってきた四輪駆動力システム「DIRECT4」のシームレスな駆動力コントロールや、「ステアバイワイヤ」による直感的でリニアなステアリングフィールにより、人とクルマが一体となった走りの気持ち良さや楽しさを追求。

Lexus Electrified VR Experience

「Digitalized Intelligent Cockpit」の採用で、必要な機能を必要なタイミングで直感的に操作することが可能となり、運転に没入できる操作デバイスとした。

新たなソフトウェアプラットフォーム「Arene OS」の採用により、先進安全技術やマルチメディアをはじめ、時代の進化に合った機能を順次アップデート可能。

さらに走る、曲がる、止まるといった基本性能においても、ドライバーに適したパーソナライズされた乗り味の提供を行うことで、ユーザーにとっての真の愛車をハードウェアとソフトウェアの両輪で目指していく。

最新AI技術を活用した次世代音声認識では、音声入力に対する素早い反応や臨機応変な提案を行い、まるでユーザーに寄り添うバトラー(執事)と会話をしているようなサービス体験を提供。従来のナビゲーション機能の枠を超えて、日頃の行動パターンから、その時々の感情にまで寄り添い、ドライバーの好みに合わせた走行ルートやモードの提案を行なう。

内装には、資源を循環させながらお客様の新たな体験価値を提供するLEXUSならではのサステナブルな取り組みとして「Bamboo CMF Concept」を採用。

テクノロジーを通じて伝統的な素材の新しい可能性に挑戦し、環境への配慮と、上質でラグジュアリーなデザインの二律双生を表現した。

BEVだからこその高い走行性能と未来的なビジュアルを追求したエクステリア

LF-ZC

デザインテーマを「Provocative Simplicity」とし、挑発的な存在感と研ぎ澄まされたシンプルなデザインを目指しレクサスの独自性を発展させた。空力性能に主眼を置き、BEVならではの機能/構造をデザインの特徴とすることで、一目見て心を揺さぶる低重心で凝縮感ある美しいフォルムを追求した。

LF-ZC

さらに、低く構えたフードから連続させたスリークなシルエットと後方に向かって大きく絞り込んだキャビンのフォルムでリヤタイヤの張り出しを強調し、高い空力性能とワイドなスタンスの両立を図った。

また、スピンドルボディはフロントフェイスに留まらず、ドアサイド、リヤバンパーへと断面を連続させることで、電動化による機能とデザインの進化を全方位で象徴的に表現した。

そして、エアインテーク、エアアウトレットなどの空力デバイスを取り込むことで、空力性能に配慮しつつもコモディティ化させない、情感と独自性あふれるエクステリアとした。

BEVアーキテクチャーがもたらす伸びやかな室内空間とDigitalized Intelligent Cockpit

LF-ZC

前席乗員を前方に低く着座させ室内空間に広がりを生み出し、フルフラットなフロアやパノラマルーフによる頭上の広がりで、外観からは想像できない開放的なインテリアデザインを実現した。

また、従来のコックピットでは広い範囲に散らばっていた各種の操作機能を、ステアリング両サイドのデジタルパッドに全て内蔵。

シフトやドライブモードセレクトなどの車両に関する操作系は左のデジタルパッドの中に、音楽やクライメイトコントロール、電話やAIからの提案に対する応答などの快適装備系は右のデジタルパッドに格納し、直感的で操作しやすい独自のレイアウトを確立した。

「Eyes on the road(常に路面を注視している状態)」を追求し、ヘッドアップディスプレイと同じ原理でフロントウィンドウに情報を映し出す遠視点メーターを採用したほか、車体の両サイドにデジタルミラーを搭載。

車両周辺の映像を投影することで、視線移動を最小限に抑え、運転に集中できるコックピットを実現。さらに、助手席前の大型モニターはエンターテイメントや多様なアプリの拡張ができるオープンプラットフォームとし、モビリティの未来の可能性を拡げる。

資源を循環させながらテクノロジーで素材の新たな可能性を拡げるサステナビリティ表現

貴重な環境資源を効率的に循環させながら、レクサスが目指すサステナビリティの考え方の表現として、シグネチャーマテリアルにBambooを選定。

成長が早く、CO2吸収量が多いなどの機能性の高さと、日本で古くから建材や工芸品に用いられてきた美しさを両立している。

Bambooを様々な手法で次世代BEVの美しいデザインに織り込み、新たなラグジュアリーへとより一層昇華させた。竹繊維を織り込んだオーナメントや、糸を使ったファブリックが、光と共鳴しながら皆様を感動的な体験へと誘う。

BEVならではの素性の良い走りとともに、真の愛車になるための先進のカスタマイズ機能を搭載

LF-ZC

エンジンルームが不要なBEVならではの特徴を活かし、目標Cd値0.2以下という高い空力性能とデザイン性の両立を目指した。低いフードとカウルを実現したことで、これまでになかった視界の広がりを確保し、運転に没入できる空間としている。

さらに、次世代電池パフォーマンス版(角形)を採用し、電費性能を向上することで従来のBEV比で約2倍の航続距離1,000kmを目指す。航続距離に対する不安を払しょくし、街乗りからロングドライブに至るまでお客様に運転する楽しさを提供する。

また最新AI技術を活用し、バトラー(執事)のように振る舞う次世代音声認識を採用。ソフトウェアカスタマイズ機能の学習制御により、運転するたびに車両側がお客様一人ひとりに寄り添った最適なセッティングに自動で変更。

加えて、こうした運転データの蓄積で、よりパーソナライズされたドライビング体験を提供する。バトラー(執事)がユーザーの特性を理解し、顕在化しているニーズに寄り添った提案を行うことに加え、ユーザー自身が認識できていない潜在的なニーズまでも見出し、提案を行うことで価値観を拡げる新たな体験価値を提供する。

Arene OSの採用により、クルマの乗り味についてもかつてない体験を提供。この車両1台で、好みに応じた様々なクルマの操作、駆動力、音、振動を再現することも可能となっている。

ステアバイワイヤとOTAを組み合わせることにより、バーチャル空間での車両のセッティングを現実世界で実現。

車内でステアバイワイヤを使用してeSportsを楽しみ、その中で気に入ったセッティングをOTAで実装し、現実世界でも体験することが可能となる。こういったOTAを通じて、購入後のユーザーのカーライフも、より充実させていく。

BEVのさらなる普及に向けた次世代技術への取り組み

ギガキャスト

次世代BEVでは、車体をフロント、センター、リヤに3分割した新モジュール構造「ギガキャスト」を採用。キャスト化による形状自由度の向上でしなやかさを実現し、一体成形により締結部を低減することで剛性を高め、操作に対してリニアでより自然なフィーリングを実現した。

車体ボディのセンター部分に電池を搭載することで、フロント、リヤは構造上の影響を受けず、電池の進化を素早く車両に取り込むことが可能となり、よりアジャイルな将来の開発に寄与。

生産工程においても、組立中のクルマが自ら走り、次の工程に移動する「自走組立ライン」を採用することにより、フロント、センター、リヤの3つの部品に、電池、モーター、タイヤ、無線端末がついただけの状態でクルマの自走を実現。

ラインからコンベアをなくすことが可能となり、工場のレイアウトが自由自在に変更できる。これにより、年単位に及ぶ量産に向けた準備期間や、数十億円にのぼる工場投資を削減できる。

また、次世代バッテリーEVへの搭載に向け開発中の「次世代電池パフォーマンス版(角形)」は、空力性能や軽量化による車両効率や電池性能の向上により、航続距離1,000kmの実現を目指す。

低ハイト化により搭載車両のデザインの自由度を向上させ、美しいシルエットに寄与するとともに、ドライビングダイナミクスのための低重心を実現。加えて、高エネルギー密度の実現のため、電池構造をシンプルかつコンパクトにすることで、より多くのエネルギーを搭載可能。

【LF-ZC 諸元】
全長:4,750mm
全幅:1,880mm
全高:1,390mm
ホイールベース:2,890mm
航続距離:1,000km(目標値)
Cd値:0.2以下(目標値)

未来のビジョンを示唆するBEVフラッグシップコンセプトモデル「LF-ZL」

LF-ZL

「LF-ZL」は次世代BEVアーキテクチャーと、新しいArene OSがもたらすソフトウェアの革新によりプレステージな所有体験がクルマだけに限定されない未来を目指し、レクサスがフラッグシップとして提案するコンセプトモデル。

BEVならではのパッケージングの自由度の高さや空間効率の良さを活かした広々とくつろげるインテリアに、従来のおもてなし装備をより先進的かつ心地よいものとすることで、これまでになかったモビリティ体験を提供する。

LF-ZL

Arene OSのパフォーマンスを最大限に活かすことで高度な情報連携を行い、ドライバーのニーズを学び、先回りしてくれるサービス体験でトータルでの移動のパーソナライズを実現。

さらに社会インフラや様々なサービスを受けられるなど、新たな体験価値を生み出す「Interactive Reality in Motion*1」では、クルマに搭載されたセンサー類と社会のデジタル情報を連携させ、ドライバーが運転中に外の風景の中で気になった場所やモノを指さすと、その情報が車載ディスプレイに即座に表示され、音声案内を行い、よりインタラクティブに人とクルマが繋がることを目指している。

LF-ZL

またビッグデータの活用により充電、給電双方のエネルギーマネジメントを行い、クルマが停車しているときは社会インフラの一部としてネットワークに接続させるなど、ユーザーのライフスタイルにシームレスに連携したモビリティ・ソリューションを提供する。

【LF-ZL 諸元】
全長:約5,300mm
全幅:約2,020mm
全高:約1,700mm
ホイールベース:約3,350mm

関連情報:https://lexus.jp/

構成/土屋嘉久

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