レクサスオリガミカー製作舞台裏 走った！

レクサスは、イギリス・ロンドンで行ったコラボレーション「オリガミ・インスパイアード・カー（Origami Inspired Car）」製作の舞台裏を紹介する映像を公開した。

オリガミ・インスパイアード・カー・プロジェクトは、匠の技をもつ異分野のクリエーターと手を組み、モノづくりにおける「人間のすごさ」に焦点をあてた取り組み。オリガミが、なんてことのない紙から人の手が加わることで世界中の人々の心を打つ作品になり得ることに注目し、どこにでもあるボール紙で、人の心を打つ作品を生み出すことを目指す。

映像に登場するのは、オリガミカーの制作にたずさわったレーザーカットの専門家ダニエル・ライアン氏と、モデラーのルーベン・マーコス氏。ふたりは今回の製作を通じて得た印象を述べる。

美を追求する手作りならではの繊細な作業と、最新の技術が合わさることで、ボール紙が徐々に作品へと姿を変えていく過程を見届けたダニエル氏は、「ありきたりの素材がクラフトマンシップによって美しい作品へと変化することを実感した」と口にしている。

このプロジェクトではボール紙の成型が作品の仕上がりを左右する重要な課題となったようだが、レクサスはこのプロジェクトのためにISのデジタルデータを提供し、モデラーがそのデータをもとにカーボンコピーという技術を用いて寸法や形状を正確に再現し、美しいボディラインをつくりあげたという。

ルーベン氏は、「CADとレーザーカットといった最新テクノロジーなくしては、今回の作品は実現できなかった」と振り返る。一方で、ホイールのようなパーツはいまある技術でつくるのは難しく、人の手によりが1枚1枚重ね合わせてつくったと述べている。

映像では限りない可能性を秘めたモノづくりに全力で取り組み、美しい作品が完成するまでの過程が描かれている。最後にはオリガミカーが実際に走るシーンも収められている。