2023年10月に行われたジャパンモビリティショー2023(以下、JMS)で世界初披露されたBMWの新型コンパクトSUV「X2&iX2」は会場で大きな注目を浴びました。そんな新型X2が先代とはまったく異なるコンセプトで誕生した理由や、Mモデル登場の有無などの気になったあれこれを、プロダクトマネージャーを務めたフロック・ステファン氏に伺うことができました。
「X1は快適性、X2はドライビングダイナミクスをより重視しています。」
──新型X2は先代モデルと大きく姿を変えましたが、その狙いはなんですか。
●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか
ステファン氏:今回JMSで世界初披露した新型X2の大きな特徴は、先代に設定がなかった電動化モデルが存在することです。またiX2は、我々のSAC(スポーツアクティビティヴィークル)における初のBEVモデルでもあります。そこで必要だったのが、新しいデザイン性です。先に登場した新世代のX1&iX1よりも上のクラスとしてのキャラ付けとして、先進的でスポーティであることを新型X2では表現しています。
例えばフロント側は、BMWのキドニーグリルがヘキサゴンの形でライトアップされていてかなり目立つ形です。イルミネーションアイコニックグローと呼ぶBMWならではの光るキドニーグリルをフロント側に採用しています。そしてパノラマガラスルーフを採用したルーフはクーペスタイルになり、力強い印象を与えるようなデザインにしています。
またすべての新型X2の車両後端にはスポイラーが付いているのですが、特にMパフォーマンスモデルのM35iには存在感のある専用デザインを採用しています。加えてリムも今回刷新しており、BEVで最大20インチ、Mパフォーマンスモデルでは最大21インチのホイールを用意しています。さらにフロントとリアのライトデザインを刷新することによってX1や先代X2のものと違った個性的なキャラクター付けができるようにしています。インテリアもかなりスポーティな印象を与えるようにしていて、ツートーンでホワイトとグレーを使っています。
──続いてテクノロジーに関しての質問です。X1とエンジンやシャシの多くを共有していると思いますが、X2に新しく採用された技術はありますか。
ステファン氏:キドニーグリルのアイコニックグローはX2にあってX1ではないものです。これは技術的に言えば、キドニーグリルがシャープに出るようにしているので、まさに我々が考える「外向き」というX2のコンセプトと完璧にマッチする形になっています。
ドライブトレーンに関してはX1と大きな差はありませんが、ドライビングダイナミクスに関して言えば、X2はよりスポーティに仕上げるように意識をしています。X1はよりコンフォート性を重視した味付けを行い、X2はステアリングフィールやドライビングダイナミクスに磨きをかけている、という違いがあります。そのためX2は運転するドライバーがよりスポーティに感じていただけるような乗り味に仕上げています。
X2 Mは登場するのか?訊いてみました
──では、X1で初めてのMパフォーマンスモデル「M35i」が日本でも登場しましたが、X2に用意されているM35iはどのように作り分けていますか。
ステファン氏:こちらもX2の方がスポーティな味付けを意識しています。 ステアリングフィールの変更やMアダプティブサスペンションのチューニング、またインテリアサウンドに関してもX2の方をよりスポーティに感じられるように意識をしてX1と差別化をしています。全体的なポイントとしては、コンパクトセグメントにおいてピュアMモデルがない中で、X2のM35iがその役割を担うという、いわゆるそのスポーティさや「外向き」のイメージをしっかりと前面に出すということです。
細かいところを見ていただくとよりX1との違いがわかると思います。例えば、X1とX2どちらのM35iも4本出しエキゾーストパイプを採用していますが、その径がX1では80ミリメートルですがX2に関しては100ミリメートルと大きさに違いがあります。またX2では「BMW Individual フローズン・ポルティマオ・ブルー(メタリック)」というボディカラーを特別に採用しています。つまり外で見た時に、あれがX2だなというのがぱっと見て分かるようになっています。
──つまり、ピュアMモデル「X2 M」の登場は今のところ考えてないという認識ですか。
ステファン氏:はい、考えていません。M35iがその役割を担っています。
──つづいて日本でX2のワールドプレミアを行った意味について伺いたいと思います。ここ日本で初披露を行ったということで、やはりこれまでX2の日本での人気が他の国と比べて高かったのでしょうか。
ステファン氏:答えは、3つ理由があります。
1つ目は今おっしゃっていただいたように、X2というモデルが日本で人気のある車種だったからです。2つ目は、日本は私たちのコンパクトセグメントの車両において重要な市場として位置づけているからです。X2に関して言えば日本はトップマーケットです。そのため日本にワールドプレミアの場に選びました。3つ目は、X2の完成とJMS開催のタイミングが合致したからです。
──最後に、この新しいX2とiX2は日本のどういうお客様に乗ってほしいですか。
ステファン氏:新型X2はX1と非常に明確な差別化をしております。X1はより広い客層をターゲットにしていますし、より機能性を重視する方向けのモデルです。 一方でX2は、対抗的なデザインをはじめ、ドライバー自身が自分の個性を表現したいといった人たちに向けたモデルです。
また個人的な意見を言うと、やはりX2はそのデザイン性が非常に魅力です。X2は最大級のスポーティネスを出しつつもしっかりと機能性も備わっています。例えばトランクを見ていただくと、X1とほぼ同じ高さ大きさで、もしくはそれよりちょっと大きいくらいかもしれないです。そういった意味でコンパクトセグメントではありつつも、そういったところは個人的には強みだと思っています。
──ありがとうございました。日本の街中で走る姿を見るのが楽しみです。
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