6月10~11日にフランス、サルト・サーキットで開催された第91回ル・マン24時間レース。100周年記念大会として行われた同レース後の車検の結果、優勝車両である51号車フェラーリ499P(フェラーリAFコルセ)やLMP2クラスウイナーとなった34号車オレカ07・ギブソン(インターユーロポル・コンペティション)など計6台のマシンから複数のパーツが、FIA国際自動車連盟とACOフランス西部自動車クラブによって押収されたことが分かった。
週明け12日(月)の夕方に発表された技術代表者レポートによると、WEC世界耐久選手権の2023年シーズン第4戦として実施されたフランスの耐久クラシックレースの最終結果は、当該車両から「イベントで収集された部品の最終チェック」によって決定されるという。
コルベットに轢かれ足を負傷も“強行出場”でクラス優勝「何が犠牲になっても勝ちたかった」とシェーラー
■トヨタ、キャデラック、プジョー、ポルシェも対象
この報告書によれば、パーツの押収対象となった6台のうち5台は最高峰カテゴリーであるハイパーカークラスのマシンで、前述の51号車フェラーリに加えて2位でチェッカーを受けた8号車トヨタGR010ハイブリッド(TOYOTA GAZOO Racing)、3位表彰台を得た2号車キャデラックVシリーズ.R(キャデラック・レーシング)、8位完走を果たした93号車プジョー9X8(プジョー・トタルエナジーズ)、16位となったポルシェ963(ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ)が該当している。
アルベルト・コスタとヤコブ・スミエコウスキー、そしてレース中に他車に脚を轢かれる事故によって、不全骨折と靭帯損傷の怪我を負いながらも力走を見せたファビオ・シェーラーの3名がドライブし、24時間レースにおいてクラス1位でフィニッシュしたインターユーロポル・コンペティションの34号車は、LMP2カーの中で唯一部品が押収されたマシンとなっている。一方、LMGTEアマクラスの車両からはパーツが持ち去られることはなかった。
月曜日のル・マンでの目撃情報によると、ポーランド国旗を掲げたチームのマシンは何時間にもわたって検査場に留まり、マシンの大部分が剥かれた状態だったという。
6月14日現在、FIAはまだ調査結果をアナウンスしていない。
FIAの広報担当者はSportscar365に対し、「技術的な精査プロセスの一環として、多くのクルマの部品が実際に集められ封印されている。もっとも最適な条件と利用可能な最高のツールを使用し、技術的な規則への適合性をさらにチェックしている」と述べた。
このプロセスの一環として、調査結果はFIAとACOの技術担当者が作成した最終報告書でスチュワードに提示される予定だ。
「WECの監督機関であるFIAとACOは、スポーツの公平性と技術的なコンプライアンスを重視している」と、先の担当者は付け加えた。
対するインターユーロポル・コンペティションの広報担当者は、この件に関するSportscar365の問い合わせにまだ回答していない。
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みんなのコメント
このぐらいやってくれたらもうモヤモヤも晴れるわ
表彰台から見た景色に驚いた。
8、9割はGRフラッグだった。赤は赤でもフェラーリではなくGRのフラッグ。
それを見て僕達の思いは伝わっていたと感じたらしいです。
さすがの欧州人もBoPにはドン引きだったのかな?