現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > フリード デリカD:5 XV N-BOX ムーヴキャンバス… 「指名買い」したい唯一無二の魅力ロングセラー車5選!!

ここから本文です

フリード デリカD:5 XV N-BOX ムーヴキャンバス… 「指名買い」したい唯一無二の魅力ロングセラー車5選!!

掲載 更新 7
フリード デリカD:5 XV N-BOX ムーヴキャンバス… 「指名買い」したい唯一無二の魅力ロングセラー車5選!!

 長く愛される車種には4つの共通点がある。1つ目はそのカテゴリーに求められる魅力に応えることだ。2つ目の共通点は、他車とは違う魅力があること。3つ目は先代型の販売も堅調で、現行型への乗り換え需要が多いこと。4つ目は販売促進に力を入れること。

 今回はフリード、デリカD:5、XV、N-BOX、ムーヴキャンバス 5台のロングセラーモデルから長い人気を維持する理由を追った。各モデル時期型の話題にも触れる。

フリード デリカD:5 XV N-BOX ムーヴキャンバス… 「指名買い」したい唯一無二の魅力ロングセラー車5選!!

※本稿は2022年6月のものです
文/渡辺陽一郎、写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2022年7月10日号

■コンパクトでもミニバンとして高い満足感/ホンダ フリード(2016年12月デビュー)

2008年に初代がデビューしたフリード。現行型は2代目だ。2019年にマイナーチェンジされ商品力が向上

 2022年1~4月に、国内で最も多く売られたミニバンはフリードだ。

 1カ月平均登録台数は約7600台で、シエンタ、ヴォクシー、アルファードなどを上まわる。国内で売られたホンダ車のうち、38%をN-BOXが占めるが、フリードも14%に達し、フィットより売れている。

 現行フリードは、全長が4300mm以下で運転しやすく、価格も割安で、外観にはミニバンらしい存在感も漂う。

 2列目シートはセパレートタイプが基本で、居住性に優れ、3列目を格納すると自転車も積める。コンパクトでもミニバンとして高い満足感を得られることが、2016年の発売以来、好調に売れている理由だ。

 今のホンダはN-BOXのヒットによってブランドイメージのダウンサイジングが進み、小型/普通車も、フィットやヴェゼルなど全長を4400mm以下に抑えた車種が売れ筋となっている。

 ミニバンではフリードに人気が集まり、先代ステップワゴンは売れゆきを下げて、オデッセイは廃止された。

 次期型は来年夏登場と予想。現行フィットをベースに、新型ステップワゴンテイストな外観に。1.5L、NAのほか、e:HEVを新たに搭載する。

●年別販売台数
・2016年:2万1154台
・2017年:7万9940台
・2018年:6万7799台
・2019年:6万9254台
・2020年:5万9648台
・2021年:5万5250台
・2022年:2万3316台

●主な改良履歴
・2017年12月…Modulo X追加
・2019年…モデルチェンジ。ホンダセンシング標準装備。クロスター追加ほか
・2020年5月…Modulo Xマイナーチェンジ。エアロフィンを新たに装着し走行性能UP

●価格情報
・新車価格:199万7600~327万8000円
・中古車相場:89.5万~379.5万円

■悪路走破性 ディーゼル 3列目の足元空間/三菱 デリカD:5(2007年1月デビュー)

 三菱の小型/普通車で、最も多く売られている車種がデリカD:5だ。

 2007年に発売、2019年に大きな改良を実施して、内外装、動力性能、安定性、燃費、安全装備などを大幅に進化させた。

 そしてデリカD:5には、複数の特徴がある。まずミニバンでは、悪路走破力が最も高い。最低地上高に余裕を持たせ、4WDにもロックモードが備わり、SUVと同等の走破性能を実現させた。

 エンジンは直列4気筒2.2Lクリーンディーゼルターボを搭載する。低回転域から3.5Lのガソリンエンジンに相当する駆動力を発揮する。

 軽油価格の安さもあり、燃料代も抑えられる。ディーゼルを選べる国産ミニバンは、デリカD:5とグランエースのみだ。

 さらに全長が4800mm以下のミニバンでは、3列目シートの足元空間が最も広い。これらの特徴により、デリカD:5は中古車市場でも人気が高い。そのために高額で売却できるから、前期型のユーザーが後期型へ乗り換えることも多く、好調な売れゆきが保たれている。

 次期モデルはルノー・日産・三菱アライアンスのプラットフォームを使うことが予想されるが、次期モデルの情報は今のところ入ってきていない。しばらくは現行型の改良が続けられるだろう。

●年別販売台数
・2007年:2万7340台
・2008年:1万8607台
・2009年:1万5629台
・2010年:1万6852台
・2011年:1万3319台
・2012年:1万3455台
・2013年:1万3871台
・2014年:1万2199台
・2015年:1万1107台
・2016年:1万814台
・2017年:1万2969台
・2018年:1万3502台
・2019年:1万8141台
・2020年:1万1157台
・2021年:1万4790台
・2022年:6116台

●主な改良履歴
・2011年12月…新型2Lエンジン搭載、アイドリングストップ標準装備ほか
・2012年12月…クリーンディーゼル追加
・2019年2月…ビッグマイナーチェンジ。ディーゼルモデルのみに。新デザイン「ダイナミックシールド」採用 ほか
・2019年12月…e-Assist改良ほか
・2020年12月…オートワイパー搭載ほか
・2021年12月…新色追加

●価格情報
・新車価格:391万3800~448万9100円
・中古車相場:22.8万~579.8万円

■実用装備充実ながら割安な価格が人気の秘密/スバル XV(2017年5月デビュー)

2017年にデビューしたスバル XV。立体駐車場に入る全高と、高い最低地上高で悪路走破性も高い

 インプレッサスポーツをベースに開発され、全高は1550mmに抑えたから、SUVでも立体駐車場を使いやすい。

 重心が低く、走行安定性も良好だ。インプレッサに近い感覚で運転できる。

 その一方で最低地上高は200mmを確保したから、悪路のデコボコも乗り越えやすい。

 着座位置は適度な高さで、乗降時には腰の移動量が少ない。中高年齢層のドライバーにも優しい。

 このほかボディサイズのわりに後席が広く、さまざまな機能が優れている。しかも1.6Lエンジンと4WDを搭載する1.6i-Lアイサイトは、実用装備を充実させて、価格は233万2000円と割安だ。そのために高い人気を保っている。

 2019年に初公開された「アドレナリンコンセプト」がXVの次期モデルの可能性あり。

●年別販売台数
・2017年:2万3001台
・2018年:2万6645台
・2019年:2万5993台
・2020年:2万72台
・2021年:1万5764台
・2022年:4425台

●主な改良履歴
・2018年10月…e-BOXER追加ほか
・2020年9月…大幅改良。デザイン変更、サスペンション改良ほか
・2021年12月…ファブリック+フロントシートヒーター設定ほか

●価格情報
・新車価格:220万~295万9000円
・中古車相場:126.8万~345万円

■立派な外観と十分な室内空間/ホンダ N-BOX(2017年8月デビュー)

 日本で最も多く売られている車種がN-BOXだ。軽自動車だから運転しやすくて税金も安く、背の高いボディで外観は立派に見える。エンジンは補機類の配置を含めて縦長に設計され、ホイールベースも軽自動車で最長の2520mmだから、車内の前後長に余裕がある。

 4名乗車時でも快適で、後席を格納すると広い荷室になる。燃料タンクを前席の下に搭載して、路面から荷室床面までの高さを470mmに抑えたから、自転車を積む時も前輪を大きく持ち上げる必要はない。内装は上質で車内は静かだ。しかも先代型の販売も好調で、現行型への乗り換えも多いから、売れゆきが伸びた。

 次期モデルの情報は入ってきていない。2024年以降の登場か? 続報を待て。

●年別販売台数
・2017年:21万8478台
・2018年:24万1870台
・2019年:25万3500台
・2020年:19万5984台
・2021年:18万8940台
・2022年:8万168台

●主な改良履歴
・2019年10月…ホンダセンシング性能向上、リアカメラ性能向上ほか
・2020年12月…ホンダセンシング性能向上&標準装備ほか
・2021年12月…EPB、ACC追加ほか

●価格情報
・新車価格:144万8700~225万2800円
・中古車相場:59.5万~259.8万円

■全高を抑えながらもスライドドア搭載 柔和な印象も後押し/ダイハツ ムーヴキャンバス(2016年9月デビュー)

ムーヴキャンパスはスライドドアを搭載し、ムーヴ全体の60%前後を占める人気車だ

 次期型が7月5日に正式発表され、販売店では予約受注を開始した。

 現行型には在庫車もあり、有利な条件で買える。そしてムーヴキャンバスは、ムーヴ全体の60%前後を占める人気車だ。

 人気を高めた一番の理由は、全高をタントに比べて100mm低く抑えながら、後席側のドアをスライド式にしたこと。外観に丸みを持たせ、フロントマスクも柔和な印象に仕上げた。

「スライドドアは欲しいが、全高が1700mmを超える背の高いボディは不要」と考えるユーザーの間でも人気を得て、堅調な売れゆきに結び付いた。スズキも刺激を受けて、ライバル車のワゴンRスマイルを開発した。

●年別販売台数
・2016年:2万9053台
・2017年:7万6732台
・2018年:7万4326台
・2019年:6万8487台
・2020年:5万7183台
・2021年:5万8342台
・2022年:1万9039台

●主な改良履歴
・2017年9月…スマートアシストIII搭載ほか
・2018年8月…お買い得なリミテッドシリーズ設定、パノラマモニター等標準装備ほか
・2020年2月…特別仕様車VSシリーズ設定

●価格情報
・新車価格:143万~171万500円
・中古車相場:49万~220万円

こんな記事も読まれています

PP獲得のノリス、優勝争いは”8人”で大混戦の可能性を予想「ミスを最小限にして良いレースにしないと」|F1スペインGP
PP獲得のノリス、優勝争いは”8人”で大混戦の可能性を予想「ミスを最小限にして良いレースにしないと」|F1スペインGP
motorsport.com 日本版
角田裕毅、冷却系の問題で走行時間をロス、新型ウイングは使用中止に「ペースも不足。原因を突き止めたい」F1第10戦金曜
角田裕毅、冷却系の問題で走行時間をロス、新型ウイングは使用中止に「ペースも不足。原因を突き止めたい」F1第10戦金曜
AUTOSPORT web
日産「小さな高級SUV」実車登場! 約3年ぶり「顔面刷新」で“大胆デザイン“に進化! 豪華内装もイイ「ノート オーテッククロスオーバー」が展示中
日産「小さな高級SUV」実車登場! 約3年ぶり「顔面刷新」で“大胆デザイン“に進化! 豪華内装もイイ「ノート オーテッククロスオーバー」が展示中
くるまのニュース
【MotoGPライダーの足跡】中上貴晶選手、9歳の転機。「カートは危ないから、2輪がいい」
【MotoGPライダーの足跡】中上貴晶選手、9歳の転機。「カートは危ないから、2輪がいい」
バイクのニュース
日本限定、レンジローバーに特別仕様車…日本文化と英国とのつながりを表現
日本限定、レンジローバーに特別仕様車…日本文化と英国とのつながりを表現
レスポンス
駐車場では「タイヤ止め」から離して止めるべし!! 愛車の寿命を伸ばす習慣3選
駐車場では「タイヤ止め」から離して止めるべし!! 愛車の寿命を伸ばす習慣3選
ベストカーWeb
「P10プリメーラ」を「ブルーバード」から乗り換えて増車! 日産マニアが歴代愛車に装備したのは「グラフィックイコライザー付きオーディオ」
「P10プリメーラ」を「ブルーバード」から乗り換えて増車! 日産マニアが歴代愛車に装備したのは「グラフィックイコライザー付きオーディオ」
Auto Messe Web
けっこう使う言葉だけど説明できない「バイパス」! 一体どんな道路を指す?
けっこう使う言葉だけど説明できない「バイパス」! 一体どんな道路を指す?
WEB CARTOP
スーパーフォーミュラ第3戦決勝日はウエットコンディションに。日曜フリー走行は岩佐歩夢がホームストレートでスピンし赤旗終了
スーパーフォーミュラ第3戦決勝日はウエットコンディションに。日曜フリー走行は岩佐歩夢がホームストレートでスピンし赤旗終了
motorsport.com 日本版
BMW、2025年は新チームでスーパーバイク世界選手権に挑戦
BMW、2025年は新チームでスーパーバイク世界選手権に挑戦
レスポンス
ホンダ 新型「シビック」初公開! 3年ぶり顔面刷新に「カッコよくなった」の声も! 精悍デザインの「新モデル」米での“先行発表”に反響集まる
ホンダ 新型「シビック」初公開! 3年ぶり顔面刷新に「カッコよくなった」の声も! 精悍デザインの「新モデル」米での“先行発表”に反響集まる
くるまのニュース
元々の意味を知ってる? ヘッドライトのバツ印
元々の意味を知ってる? ヘッドライトのバツ印
バイクのニュース
決勝でもマクラーレン優勢? レッドブルF1重鎮マルコ、フェルスタッペンのスペインGP予選2番手で“ホッと一息”
決勝でもマクラーレン優勢? レッドブルF1重鎮マルコ、フェルスタッペンのスペインGP予選2番手で“ホッと一息”
motorsport.com 日本版
280馬力モーター搭載の「ヴェローチェ」仕様、アルファロメオ『ジュニア』に設定…欧州市場
280馬力モーター搭載の「ヴェローチェ」仕様、アルファロメオ『ジュニア』に設定…欧州市場
レスポンス
カーナビを購入した後に感じる不満TOP3、3位道案内がわかりづらい、2位地図の更新が面倒、1位は?
カーナビを購入した後に感じる不満TOP3、3位道案内がわかりづらい、2位地図の更新が面倒、1位は?
@DIME
自転車がサイドミラーに「ゴン!」その時どうする!? あなたも被害者・加害者になるかも! お互い「知らんぷり」が絶対ダメな理由とは
自転車がサイドミラーに「ゴン!」その時どうする!? あなたも被害者・加害者になるかも! お互い「知らんぷり」が絶対ダメな理由とは
くるまのニュース
夏は、すぐそこまで来ている! 暑い日にバイクに乗る際の注意点
夏は、すぐそこまで来ている! 暑い日にバイクに乗る際の注意点
バイクのニュース
メルセデス旗艦SUV『GLS』がダウンサイジング!? 電動化でV8と決別か、デザインを予想
メルセデス旗艦SUV『GLS』がダウンサイジング!? 電動化でV8と決別か、デザインを予想
レスポンス

みんなのコメント

7件
  • このクラスミニバンでは、燃費、走り、快適性、静かさ共にナンバー1。
    8速オートマのシフトタイミング違和感有り。
    もう少しでパワーアップ必要。
  • 見出しの書き方が酷いです。■と●を使っていますが、どちらが見出しでどちらがリストなのか区別しづらく、とても読みづらいです。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村