「なぜこんなところに？」SNSでも話題！ 北海道から沖縄までパトカーが大集結！ 「G7広島サミット」開催、選定基準は？ どうやって来る？

■北海道警や沖縄県警のパトカーも広島に集結している？

　2023年5月19日から広島県広島市で「G7広島サミット2023」が開催され、7か国の首脳や欧州理事会議長など海外の要人が集まります。
　
　G7サミットに関しては警察による大規模な警備がおこなわれ、全国各地から多くの警察官やパトカーの集結が予想されますが、G7サミットに集まるパトカーはどのようにして決まるのでしょうか。

　2023年5月19日から5月21日まで、広島県広島市においてG7サミットが開催されます。

　G7サミットではフランス、アメリカ、イギリス、ドイツ、日本、イタリア、カナダの7か国の首脳や欧州理事会議長、欧州委員会委員長が参加するなど、各国から要人が来日する予定です。

　海外の要人が来日するような大規模行事においては、テロ組織や社会に対する強い不満を持った個人などが違法行為をおこなう事案が想定されます。

　2005年にイギリスで開催されたサミットでは開催期間中に爆弾テロ事件が発生しており、国内では2022年7月に奈良県において安倍元総理の銃撃事件や、2023年4月には和歌山県において岸田首相の演説の際に爆発物が投げ込まれるといった事件が起きています。

　そのような情勢もあり、今回のG7サミットにおいても各都道府県から警察官を集めてより厳重な警備にあたるものとみられます。

　2016年に開催された伊勢志摩サミットの際には全国から約1万5000人、2021年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会の際には約1万1600人の警察官が現地に派遣され警備に当たりました。

　SNS上ではさっそく広島県民から「九州のパトカーが走っている！サミット前だからかパトカーが多い」、「警視庁や北海道警のパトカーが応援に来ているみたい」などの声とともにパトカーの写真が投稿されています。

　さらに「沖縄県警のパトカーを山陽道で見た。港から運んできたのかな？」などパトカーの輸送方法について疑問の声も聞かれました。

■全国各地から広島県にパトカーが集結！ どうやって来るのか？

　このように多くの警察官やパトカーが広島県へ集結している様子が見られますが、これらのパトカーはどのようにして決まるのか、またどうやって現地に来るのでしょうか。

　伊勢志摩サミットや東京オリンピック・パラリンピック競技大会などの警備では、道路の交通規制にあたる警察官やイベント会場・公共交通機関などの周辺で不審者への警戒をする警察官、爆発物対策を担当する警察官など、部隊毎に様々な任務がおこなわれていました。

　つまり部隊の任務内容に適した警察車両を準備する必要がありますが、サミットの開催地を管轄する広島県警が所有する警察車両だけでは数が足りません。

　そのため、交通規制や警戒を行う部隊であればパトカーや白バイ、海外要人の警護を担当する部隊であれば警護車というように、各都道府県から派遣される部隊が現地に車両を持って行くのです。

　一般的に、パトカーであればあらゆる事案に備えて機動力の高いトヨタ「クラウン」やスバル「レガシィ」などが選ばれています。

　そのほか、都道府県を代表して現地に派遣されるということもあり、外観が綺麗な車両であることが多いです。

　パトカーについては日頃から警察官が洗車を欠かしませんが、大規模警備の際には特に磨きをかけているといえるでしょう。

　またパトカーをはじめとする警察車両については、遠方であればフェリーを利用して輸送するほか、運転手を交代しながら高速道路などを利用して陸送するケースも多くなっています。

　遠方にある警察の場合は日をまたぐこともあるため、移動だけで一苦労といえそうです。

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　G7広島サミット開催に向け、すでに多くの都道府県から警察官が派遣されています。

　サミット開催期間中は全国のパトカーが集結する珍しい機会であるため、ニュースなどで見かけた際には注目してみると面白いかもしれません。