この記事をまとめると
■ドライブデートをする機会のあるカップルや夫婦は少なくないだろう
男女でこんなにも違う! なぜか「異性」からは「評価されない」評価真っ二つなクルマ5選
■筆者は過去男性誌でドライブデートの企画を担当していた
■そこで今回は失敗しないドライブデートのコツを男性目線で解説する
せっかくの“二人の時間”に不穏な空気が漂うことも……
90年代、筆者はドライブデートに命をかけていた、とも言える。その成果を、今はなき、男子のバイブル的男性誌HOT DOG PRESSのクルマ担当として、ドライブデート術に昇華して披露。また、自動車専門誌でも月に1度、美女を連れて1泊2日のドライブデートを行う連載「ウィークエンドドライブインプレッション」の担当だったのだ。
今も昔も、ドライブデート成功の秘訣は、頼りがいある男の演出である。とくに出会って間もないころのドライブデートでは、慎重に慎重を重ねて損はない。道に迷ってオロオロするなどもってのほか。アテにしていたカフェやレストランが定休日、満席ではシャレにならない。綿密なドライブ計画が不可欠。また、先を急ぐあまり、ど早朝に迎えに行くのも、お化粧などで出発準備に時間のかかる女子には苦痛でしかないはずだ。また、予定を詰め込みすぎるのも、いいことはない。予期せぬ遅延で、お互い、焦りが生まれるからだ。それが2人の間の空気をよどませる可能性がある。
そしてドライブ中は、助手席の女子を飽きさせない会話や、こちらの趣味を押し付け過ぎないBGMの選択、スマートで安心感ある運転を心掛けたい。危険なまでに飛ばしまくって喜ぶのは、昭和のレディス出身の女子だけである。
当然、どこへ行くかは、あらかじめ2人で相談するべきだが、相手のホームグラウンドすぎると、変な過去の思い出を蘇らせる可能性があり、NGとしたい。できれば相手が初めて行く場所のほうが、感動を与えやすいのだ。もちろん、こちらが精通した場所であってもそれは内緒にして……。目的地が超人気のカフェやレストランであれば、予約ができるなら予約。駐車場にスムースに止められるよう、駐車場の位置関係の確認も怠りなく。
女子がクルマ酔いしやいすか否かも、事前の調査が必要だ。山道で車酔いしやすい、ということであれば、例えば東京からドライブデートに最適な伊豆半島に向かうとして、東名→小田原厚木道路までは絶対なのだが、小田原西ICからはドライブデートの成功の可否を決めるふたつのルートがあり、ひとつは休前日やGW、お盆などの連休時に大渋滞する海沿いの国道135号線の平たん路を延々と走るルート、そして渋滞のない、箱根ターンパイク伊豆スカイラインを経由し、一気に天城高原ICから伊豆高原に下りる山道のコースだ。
どちらがクルマ酔いしやすい相手に相応しいか、一目瞭然だろう。そう、渋滞を覚悟しても、平たん路の国道135号線を選択すべきなのである。であれば、渋滞を見越して、余裕あるドライブスケジュールを組めばいいだけだ。むしろ、往路は助手席側が(右ハンドルの場合)海に面するこちらのルートのほうが、ドライブ気分を満喫しやすいとも言えるのだ。
クルマ選びもドライブデート成功の決め手になる。うるさいクルマ、乗り心地の悪いクルマは、そうしたクルマ好きの女子を除いて、パス、と言われるのが落ちだ(本人目の前でそう言わなくても、あとで友達に言いまくるはず)。よって、コンパクトカーだろうと、ワゴンだろうと、ミニバンだろうと、輸入車だろうと、ドライブデートに命を懸けるのであれば、そもそもデートに相応しいクルマを愛車とすべきなのである。自身が納得できる、しかし今時の女子に交換度ある車種ということだ。2021年から2022年にかけては、若い女子タレント、モデルもぞっこんのSUV、クロスオーバーSUVが適切だろう。SUVは走破性が高いといった認識はないしても、その塊感あるデザイン、頼もしさが安心感に直結するのである(SUVだからと言って、ドロドロのまま迎えに行くのはNG。きれいに洗車して臨むこと)。
イザとなったらオペレーターサービスの出番!
つまり、SUV、クロスオーバーSUVの中で、乗り心地が良く、静かに走るクルマが現時点のドライブデートカーとしてベストということになりそうだ。となれば電動車に軍配が上がるのは当然で、デザイン性ではホンダ・ヴェゼルのe:HEVモデル、逞しさなら三菱アウトランダーPHEV、高級感ならトヨタRAV4 PHV、さらに先進感あるクルマで女子を酔わすなら(クルマ酔いという意味ではありません)、これから発売されるトヨタのBEV、Bz4Xやスバルのソルテラ、キムタクがTVCMでムーンウォークととともに披露している日産最新のBEVであるアリアであれば最高だ。ただし、BEVだと航続距離的な心配が出てくるから、現時点では電欠の心配のないHVやPHEV、PHVがより安心だろう。
走行音が静かなクルマは、夜、静かな住宅街の中にある女子の家に迎えに行っても、送って行っても、近所迷惑にならないメリットもあったりする(家の中の家族にも気づかれにくい!?)。
ヴェゼルのe:HEVモデル(4WDが乗り心地や走りの上質感でお薦め)で、藤井 風の「きらり」を始めとする、歴代ヴェゼルのTVCM曲を流しながら(Suchmosの「STAY TUNE」、「808」、SIRUPの「Do Well」、King Gnuの「小さな惑星」、Friday Night Plansの「HONDA」)ノリノリのドライブデート、というのも、じつはつい最近、実践したばかりなのだが(いい歳したオヤジがなにやってんだ)、初デートドライブの女子(というか、年齢的には女性)の評判はなかなかであった。
冒頭で、綿密なドライブ計画が不可欠……と書いたが、いかにしっかりと計画を立てても、予期しない事故渋滞やトラブルに見舞われないとは限らない。そんなときこそ男の見せどころなのだが、車内からではできないことも多々ある。そこで威力を発揮してくれるのが、SOSコールとともにある、トヨタや日産のナビゲーションに用意されたオペレーターサービスだ。まるで秘書がいるように、走行中でもボタンひとつでオペレーターにつながり、新しいルート設定、お店などの紹介が可能で、遠隔でナビゲーションに入れてくれるのだから便利かつ、できる男の演出にぴったり。iPhoneのsiriやGoogle検索に慣れている女子であれば、なおさらその先進機能に感動してくれるに違いない。
とはいえ、ドライブデート成功の可否は、あくまでクルマそのものではなく、女子から男子への好感度が90%を占めるということは、今も昔もかわらない真実ではないだろうか。
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