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「トラブルを乗り越えつつ距離を刻む走行12万キロのBNR34」雪の日もアテーサ制御で元気にGT-R通勤!

掲載 更新 81
「トラブルを乗り越えつつ距離を刻む走行12万キロのBNR34」雪の日もアテーサ制御で元気にGT-R通勤!

気になったら即メンテナンス!それがRに長く乗る秘訣

普段使いのチューンドGT-Rで6年間に12万km走行を達成!

「トラブルを乗り越えつつ距離を刻む走行12万キロのBNR34」雪の日もアテーサ制御で元気にGT-R通勤!

6年間で走行距離はすでに12万km。それ自体珍しいことではないかもしれないが、最初から毎日乗るつもりでBNR34を購入し、クルマ遊びはもちろん、片道28kmの通勤路を往復していた(現在は片道8km)というから恐れ入る。

オーナーが住むのは岩手県。さすがに本格的な積雪シーズンになると、フロア周りのことも考えてセカンドカー(ジムニー)の出番となるが、少々の雪なら後付けのアテーサコントローラーで常時4WD化して出動。それくらいBNR34に思い入れがあり、気に入っているのだ。

もちろん、これまですんなりと12万kmを走破したわけではない。エキゾーストマフラー&エアクリ交換仕様で乗っていたところ、8万kmの時点でエンジンから異音が発生するようになったためRB26Nurへとエンジン換装。しかし、そのエンジンも走行4万km弱で同じようなトラブルに見舞われてしまった。

「今考えればパワトラかコイルが不調で、雨の日や寒い日に不安定だったんですよね。暖まれば調子良くなるのでまぁ良いやと、その点火系を移植したのが悪かったのかもしれません。それとノーマルコンピュータのまま乗っていたんです。社外エアクリの取説に『燃調セッティングをした方が良い』と書いてあるのに、動くからって無視してたんですよね。それも寿命を縮めた要因かもしれません」と振り返る。

そして3機目。もう失敗はしたくないという思いから、名門“トップシークレット”にてハイカムを組み込んだエンジンに載せ換えた上、補機類も一新。さらに、12万kmを共にしたタービンがそろそろ寿命ということでHKSのGT-SSツインに変更して、ECUセッティングも現車合わせでキッチリと取った。これによって「高回転までタレずに伸びていくので気持ち良いし、燃費も上がった」と、オーナー大満足のスペックが完成した。

ちなみに現在のRB26DETTは、1機目のエンジンのプラグカバー(ニュル色に塗装)、2機目のエンジンのタイミングベルトカバー(ニュルエンジン)、3機目のエンジンのタペットカバー(トップシークレット色)と、3機分のパーツを使っているのがポイントだとか。

室内はシンプルなメイキングだ。コラム上にブーストコントローラーを配置し、センターコンソール脇にHKSのアテーサコントローラーをセット。なお、アテーサ制御に関しては、普段はトランスファーの保護も含めてイジらないようにしているという。それも長く乗る秘訣のひとつ。

エクステリアはフルストック状態だ。ただし、純正リップは路面と擦ってるうちに割れてしまうため、保護目的でアルミの板を当てている。「一度割れると、そこから傷口が広がってしまうんですよね。このアルミ板だけでリップが長持ちするんです」とのこと。

足回りは、Mスペック純正ショックにニスモの強化リンクやメンバーブレースで強化。ブレーキはアペックスGTスペックRローターにプロジェクトμのチタンKAIパッドという組み合わせ。ホイールはレーシングスパルコバイパーR(10.5J)で、タイヤにはアドバンネオバ(265/35)を組む。

「異音がしたり調子が悪い時には放っておかずにメンテナンスをする。それが長く乗る秘訣でしょうね。岩手は融雪剤との戦いでサビやすくて、ボディがいつまで持つか分かりませんが、これからも大事に乗りたいと思います」。オーナーとBNR34のチューニングカーライフは、まだまだ続いていきそうだ。(OPTION誌2011年6月号より)

●取材協力 トップシークレット 千葉県千葉市花見川区三角町759-1 TEL:043-216-0005

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