2回目の車検 バッテリー容量は?
執筆/撮影:Kaoru Kobayashi(小林薫)
日産リーフ3台目となるZE1型を発売と同時に購入、この秋で5年目の車検になりました。
とくに整備するか所はなく、オイルやフィルターなどの定期交換だけで終了。3年目の車検時、EVの重量税は免除のため、全体費用は少なく済みました。
しかし、今回車検時の重量税は2万円となり、お得感はほとんどありません。
5年経ったリーフのバッテリー容量はどうなのか? 多くの人にとって興味津々だと思います。
リーフのバッテリー容量については、運転席のインパネ画面で見ることができます。
けれど、リニアでない12段階表示なので目安位にしかなりません。
そこで、特別な測定器を使わない方法で推測することにしています。
初回の車検時の容量低下ついては、推測値94-95%であったことを報告しています。
3年2万4649km使用しての数値としては良好の結果であり、初期型モデルZE0型と比較すると、驚くほどの技術進歩を感じました。
推測方法についても、その報告の中で詳しく説明しました。その方法は、下記のような特性を利用したものです。
・自宅での充電時間は、バッテリー容量が減ると、充電は早く終わる
・充電完了時の航続可能距離は、バッテリー容量が減ると少なくなる
・走行時に消費した電気量の割合から、バッテリー容量を計算できる
なお、この5年間、充電時と遠出した時のデータを記録しています。
それから2年経ち、同様の方法でバッテリー容量の低下を推測しました。
その結果、さらに3%程度の容量低下がみられ、新車からだと91-92%になります。この数値に対しては、いろいろな意見や感想が出そうです。
ここまでのリーフの走行距離は、それほど多くなく5年で約4万km。
この程度の走行距離だとリーフZE1型は10年以上普通に乗れそうです。
知り合いにやっと日産リーフをすすめることができるようになりました。
また、ZE0型よりバッテリー劣化ははるかに少ないので、この中古車はお買い得になるかもしれません。
「快適な旅」に夜間充電は必須
毎年初秋に、甲府から約130kmある軽井沢へ行くことにしています。
ここでの電費データなどで、バッテリーの容量変化を見ることも目的の1つです。
今年は3泊4日でインディゴ軽井沢、TWIN-LINE軽井沢、マリオット軽井沢に宿泊。
TWIN-LINE軽井沢では、夜間充電で100%にでき、快適な旅となりました。
夏の繁忙期は終わり紅葉にはまだ早い時期。それでも旧軽井沢銀座通りは、人はそれなりに多く賑わっていました。
軽井沢から北へ約50kmのところにある群馬県の吾妻渓谷へ行ってみました。そこには完成したばかりの八ッ場ダムがあり、近くの道の駅あがつま峡には、急速充電設備もありました。
この軽井沢旅行の走行データと充電データから計算したバッテリー容量は、ここ数年徐々に低下しています。
ただ、もともと仕様容量は40kWhあり、今年も実用的にはバッテリー劣化はほとんど感じませんでした。
帰宅時の走行距離は378km、平均電費は8.5kWh/kmで、エアコンはほとんど使用していません。
最初に泊まったインディゴ軽井沢の駐車場にも、普通充電の設備はありました。
しかし、宿泊者でもリーフでの使用料は3時間で2000円。
標準仕様リーフだと10kWh程度しか充電できません。
残念ながら緊急時以外の利用ではなかなか厳しい料金です。ただ、ポルシェ提供設備なので、ポルシェユーザーは無料で使用できます。
TWIN-LINE軽井沢の200V普通充電用コンセントはケーブル付のタイプであり、屋内駐車場の奥に専用スペースが用意されていました。
課金システムはないのですぐに利用でき、宿泊者の料金は無料です。
約8時間の夜間充電でチェックアウト後、満充電で吾妻渓谷へ向うことができました。宿泊施設での夜間充電はとても重要です。
今年も最後の日に、急速充電設備のある軽井沢役場に立ち寄ってみました。
駐車場には多くのクルマがあり、すでに1台のクルマが充電中。
充電設備は2台運用に更新されており、無料が有料になっていたのは当然かと思えます。しかし、充電能力がこれまでの約半分だったのには、ちょっと疑問を感じました。
バッテリー残量把握に「%」表示は必要
日産リーフを3台乗り継ぎ11年が経ちました。
これまで国内メーカーからのEV発売は限られていました。
しかし、いよいよトヨタからSUVタイプのEV(bZ4X)が発売され期待は高まりました。
ところが、大きな驚きが……。
何とバッテリー残量の表示に、数値での%表示がない。
すでに試乗した多くの人から指摘されています。あまりにも信じられなかったのでKINTOカスタマーセンターにも確認しました。
12年前に発売されたリーフの初期型モデルにも「%」表示はありませんでした。
とても不便だったことを良く覚えています。
そして、最初のマイナーチェンジですぐに%表示は付きました。大きな不評で、すぐに改善したのだと思います。
リーフ初期型のユーザーは皆知っている出来ごと。トヨタが同じような事をするとは、偶然なのか、それとも必然なのか?
たしかに、ガソリン車の燃料計には%表示などはないのでその延長で考えたのかもしれません。
しかし、バッテリーの追加充電はガソリンの給油とは違います。
また、下り坂では電気量が増えるというのはガソリン車にはない現象です。
前述したバッテリー容量の推測もできなくなり、容量低下を定量的に把握できません。
ユーザーに、バッテリー劣化を数値的に知られたくないのかとも思ってしまいます。
EVを楽しむという観点からも絶対に欲しい%表示。廉価なスマホやパソコンでもバッテリーの%表示はあります。
特別難しい話ではないので、不思議な感じすらします。
ひょっとしてトヨタは、日産よりEVについて10年以上遅れているのかと思いました。
このままでは、ジり貧になってしまうのではと心配にもなります。
バッテリー残量の数値表示はとても重要で必要不可欠なもの。
サービス提供を再開したKINTOで、このことを知らずにリース契約を結ぶ人のいないことを願います。
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みんなのコメント
リニアでない12段階表示
バッテリー劣化を見せたくない、
やることが汚いね。
バッテリー冷却システムの無いリーフで、10年10万キロで容量が85%程度てすね。