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カワサキ「Z2」エンジン左下床にオイルの滴り発見!! その対策方法とは?【応急処置編】

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カワサキ「Z2」エンジン左下床にオイルの滴り発見!! その対策方法とは?【応急処置編】

超両極端な2ストトリプルと空冷4気筒のカワサキ

 バイク仲間の紹介で幸運にも購入することができた、カワサキ「750RS/Z2」、1975年式Z2-A後期モデル。通称「茶玉虫」の外装パーツは、この世代のカワサキ車に多いペイントの色抜け=退色によって、写真では、ヤレた感じが良い雰囲気!? に見えるかもしれませんが、肉眼で見ると、それはもう、見るに耐えないと表現するに相応しく、言い方を変えれば「みすぼらしい雰囲気」なのです。

【画像】カワサキ「Z2」オイル漏れ応急処置の様子を画像で見る(6枚)

 別途手に入れた純正の中古外装パーツを利用して、同年式の通称「青玉虫」カラーへと、フルレストアに先駆けてオールペンを実施しました。リフレッシュした外装パーツを現状の車体に取り付けただけでは、細部のヤレ感が気になってしまい、バランスが取れません。当初から、このZ2はフルレストアするつもりで購入していたので、ここはガマンになります。完成した外装パーツは、車体のフルレストアが完成するまでしばらくの間は、部品棚にストックしておくことにしました。

 フルレストアに取り掛かる前に、エンジンコンディションがどんな感じか? 車体のコンディションはどうか? まっすぐ走るか? 電気系は操作通りに正常に作動するか? などなど、しばらくは購入当初のスタイルで試運転を繰り返しました。

 現代のバイクと比べることなどできませんが、威風堂々とも表現できるその風格と、どっしり感のある走りは、決して速いものではありません。しかし、気持ち良く、しかも、ゆったり走ることができます。

 このエンジンフィーリングが、今尚、数多くのライダーに愛され、多くの兄貴分Z1が里帰りして、日本の地で走っている、最大の理由のような気がしています。高校生の頃、4年落ちでZ750F(車名変更されたモデル)ことZ2/A4を購入したぼくですが(24回払いの月賦購入でした。今時「月賦」なんて死語ですかね!?)、当時をフラッシュバックさせてくれる走りそのものでした。

 750SS/H2-Aも所有していましたが、本質的にまったく違ったキャラクターのバイク同士だったので、同じメーカーであるカワサキが、しかも同じ時期に、よくぞここまで両極端なモデルを作ったものだと感心してしまいます。

 スロットルを開け続けることが、何よりも楽しい750SS/H2!! それこそがまさに「命」と言えた2スト・トリプルに対して、ロングクルージングでも疲れることなく、決して機嫌を損ねること無く走り続けることができたのが、同じカワサキでも空冷4気筒モデルでした。

サイドスタンド前の床に落ちたエンジンオイルの滴りの原因は?

 試運転を繰り返し楽しんでいたある日、ガレージの床にエンジンオイルが滴っている様子を発見しました。「あれっ、オイル漏れが始まったかな!?」と、床に寝転がり、エンジン下から覗き上げると、オルタネーターの下側後方、発電の立ち上がりハーネスターミナル部がオイルにまみれて、今にも、次の一滴がしたたりおちそうになっていました。

 オルタネーターで発電された電気の立ち上がりを担当するのがこのハーネスです。カバー内から配線が表へ出るゴムグロメットのシール性が、今ひとつなのがZ2シリーズの特徴で、新車購入でも、数年後にはオイル滲みが始まる箇所としても知られていました。当然ながら、このZ2でオイル漏れが始まっても、何ら不思議ではありません。

 カワサキ直系営業所に所属していたメカニックのバイク仲間にお話しを伺うと、750RSやZ750Fは現役当時から、このオイル漏れ問題は数多くあったそうです。その対策を本気で実践する時には「発電された電気が立ち上がる3本のハーネスを同時に交換するのが良いからね」と伺いました。何故なら、配線自体が劣化して、発電能力が低下している例が多いからだそうです。

 将来的には、車体のフルレストアと同時に、エンジンもフルオーバーホールする予定なので、当然に劣化した立ち上がりハーネスは、新品コードに交換するつもりです。しかしここでは、近々、ツーリングへ出掛ける計画もあるので、「応急処置的なオイル漏れ対策」を実施することにしました。

 立ち上がりハーネスのオイル滲みやオイル漏れは、オルタネーターカバーのターミナル部分に組み込まれるゴム製グロメットの劣化によって起こります。エンジン熱とゴムの経年変化によってグロメット寸法が縮んで硬化してしまうことから、シール性が甘くなり、その隙間を伝ってエンジンオイルの滲みや漏れが発生してしまうようです。

 ここでは、オイル交換のタイミングに乗じて、応急処置的にオルタネーターカバーを取り外し、ゴムグロメット部分を養生するように、接着剤と液状ガスケットで封印処置しました。

 新品ハーネスに張り替え、グロメットを新品部品に交換しても、単なる部品交換だけでは、再びグロメットに経年劣化が起こり、同じようにオイル滲みや漏れが発生してしまいます。「交換したばかりなのに、またオイル漏れが始まって……」といったお話しを聴くことがありますが、それは、接着剤や液状ガスケットを併用した封じ込みが足りなかったからだと思います。

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みんなのコメント

4件
  • doo********
    カワサキか・・・
  • tnw
    原付だがバッテリーターミナル端子が溶けて液漏れしたことがある。電気の供給が増えた場合の端子の電気抵抗は多すぎると良くないと思う。バランスを考えるとアルピーヌの上層部あたりは否定するかもしれないが、これがフィードバックだと思う。

※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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